とある西野の稲妻参戦(ロックフェス)
はじめに
♪〜〜〜〜(法螺貝の音色)
「◯◯(自動車の車名) 走行音」でYouTube検索したら、ものの見事に「ウワァァァァァ加速がいいわぁぁぁぁぁぁ」とか叫んでみたり、ダラダラとカタログスペックをくっちゃべるだけの動画ばかり引っかかってきて俺様は少々ご立腹だ。おどれの喋りじゃなくて走行音が聞きたい言うとるやろが、とブチギレながら「お前は昨日書いた話の文字数を覚えているのか?」というイマジナリー西野が脳内に直接語りかけてきて、さっきまで半べそをかきながらエディタに向かっていた。
おかげさまで「坊っちゃん文学賞」に出す…という実績がひとつ解除されそうです。毎年なにかと理由をつけて出しそびれていたので。
ということで、文字書きのリハビリがてら、先日参加したフェスについて述べておこうと思う。
行ってきました
滋賀県・琵琶湖の環境保全や地域振興を掲げて、我が政党・新党革命総裁であらせられる西川貴教大先生が旗揚げしたイナズマロックフェス(以下「イナズマ」)も、2024年で16回目の開催となった。
元々がクソ陰キャであった私。やg……おい誰だっ、いま「今もだろ」って呟いた奴は!!聞こえとらん思っとんか!!!!!大阪(府警)怖いんかゴラァ!!!!!!
……野外音楽フェスなどという、陽キャが家の縁の下に潜むシロアリみたいにたかっているイベントになど行けてたまるものかと思っていたのだけど、とうとう我慢できずに「行くぞ!」と公演チケット飛行機ホテルすべておさえて旅立とうとした前日、会場にチケットも買っていない招かれざる客が訪れようとしていることが危険視された結果、開催中止が決まってしまった。
そしてそこから7年間、一度も実際に参加することが叶わず、自分の娘が目の前で悪代官に蹂躙されるのをただ眺めるしかないような歯痒い思いをしてきた(2022年が一番滋賀県に接近でき、京都まで近づいた段階で中止になった)。その最低最悪な喩え方はなんだ……というクレームは受け付けない。幾度となく希望を打ち砕かれた私の痛みが、他の誰にわかるものか(CV:大塚芳忠)。
そして本年(2024)。
ついに近江国への進軍に成功したので、自分の備忘録がてら、フェスに初めて参加するという方の参考になれば……と思いつつnoteをしたためることとした。
あとは単純に最近自分の書いている文章が以前よりパンチのない、クリープを山盛りに入れすぎたコーヒーみたいになっているので、いっちょチューニングがてら小説以外の文章でも書いてみるか……と思った次第である。
決して「お題を募集します」と3〜4回tweetしたのに結局1件しか来なかったからいじけて好き勝手書こうとしているわけではない。私は自分の価値を他人に委ねたりはしません(CV:田中理恵)。
持っていったもの
正直言って、当日の天候(天気予報段階含む)によって「これは要りません…(演:原田泰造)」というものもあるのだけど、一応は列挙してみる。
・チケット類(公演チケット、バスチケット)
イナズマの場合、西川貴教オフィシャルファンクラブturboでの先行購入であれば、コンビニ発券等とは違い、オリジナルデザインのピクチャーチケットで届くことがある。そしてそのチケットは、入場口で半券をもぎってもらうまでは長財布にすら微妙におさまりきらない。手元に残るピクチャー部分を折り曲げたくないのなら、何らかの工夫が必要になる。
私はこのためだけに、100均で薄型のプラスチックケースを買った。ハガキが入る大きさのやつ。それでもはみ出たので、もぎって回収される部分をミシン目じゃない部分で折って収納した。最初は喫茶店でメニューとかを入れてる硬質カードケースを買ったが、入れたら最後取り出すのが面倒なことに気づいて買い替えた。
バスチケットについて、2024年はローソンチケット(ローチケ)で、往路(JR駅→会場)の乗車時間帯ごとに区切った前売販売となった。公式HPだとあたかも「ローソン店舗(Loppi)でしか買えませんよ」という書き方をしているが、実際にはローチケのHPで予約のみ済ませて、後に店舗で発券することもできる。このことは案外どこを探しても書いてなくて、私は知り合いの西川貴教ガチ勢のかたに訊いて教わった。
・ゴミ袋
会場内各所にゴミ箱も用意されているのだけど、メインステージ(雷神ステージ)の観覧ブロックに入ってしまうと勿論そんなものはないので、そこで出たゴミはちゃんと自分で管理する必要がある。
キャンドゥの「ポケットタイプレジ袋」は、本当にポケットティッシュ大にまとまっていて、ほしいときに1枚ずつ取り出せるのでおすすめ。ペットボトルの飲み物を買って、これに入れて持ち歩いたりしていた。
あと、↑はそれほど大きいものではないが、40Lくらいのゴミ袋を何枚か鞄にしのばせておくと、即席の敷物代わりとか、雨が降ったときに荷物を護るのに使えるのでいいかもしれない。
ただしライブエリアの中では敷物や傘を使えないので注意。
・ウェットティッシュ、制汗用シートとか
地味に有用。ちなみに会場のトイレには手洗い場があるものの、ハンドソープまでは置いてないので、気になる人は除菌ウェットティッシュがあるといいと思う。
私は暑いと網の上で焼かれている豚トロブロックみたいに滝のような汗をかくので、鞄の中を掘り返すのがだるくて(もう汗を拭けるならなんでもいいや)と面倒くさがって鼻セレブで汗を拭いたりした。しかし奴は湿り気があるため、千切れたクズがぽろぽろと黒いTシャツや帽子にこびりついてメタメタに腹が立った。悪いこと言わんから持ってけ。
・タオル類
マフラータオルみたいな細くて長いのがいい。私は寒くなった時用も兼ねて、ずとまよのライブバスタオルを持っていったが、バスタオルサイズまで行くと取り回しが悪いし、さすがにかさばるのでおすすめしない。
タオルは会場でグッズとしても売っているので、事前の荷物を軽くしたいならそれもアリだが、よっぽど早く会場へ行かない限り、グッズ購入とブロックの最前を取りたいという願いは両立するのが難しい特に一人ぼっちにはな。
だから無理せず好きなの持ってきゃいいんじゃないすかね。私はイナズマにずとまよが出ないのに、最初から最後までずとまよのタオルを巻いて闊歩してたよ。
・飲み物
出発段階から最低2本は持っていったほうがいい。その年によって天候こそ違えど、もし雨が降らず残暑が厳しい年に行くのなら本当に気をつけるべし。
ちなみに会場内でペットボトル飲料を買うと350円の反面、フリーエリア入場口のそばにある自販機では普通の値段で買えます。いかんせん人がすごい勢いで並ぶので、途中で商品を補充しに来たコカ・コーラのお兄さんが補充のタイミングを掴めずにすげーうざったそうな顔をしていたのが印象的。
熱中症には気をつけましょう。今年はピーカン照りじゃないにせよ、開催期間中の近畿地方は異常に暑かったので、太陽が出てないからって甘く見てはいけない。
ちなみに自覚してからどんだけ飲み物ガブ飲みしても遅いから、喉が渇いていなくても、早めにちょいちょい水分を取っておくこと!が!!!大事です!!!!!!!
このせいで観ようと思っていたステージ見られなくて地味に後悔した。
・モバイルバッテリー、ハンディファン
まあ携帯使わない人なら要らんのだろうけどね。私はツイ廃だし、一人ぼっちで行ったから暇なときにすることがスマホいじるくらいしかなかったし必要だった。もちろん会場内に電源スポットなんかないから気をつけて。
ハンディファンはあると便利ですよ。うだるような暑さの中、クソみてぇなブラック企業の中に一人だけいる一般職の超可愛い女の子くらいのオアシス感を味わえます。まあ電源を切った途端にそんなものは妄想でしかなく、実際には脳筋じじいと「愛想が良い」と一度も言わせたことのないおばはんに囲まれ、上がる社会保険料と減っていく可処分所得に首を絞められているという現実に戻るわけですけど。というかそういう日常を忘れようとしてフェスに行っているのにわざわざ思い出させようとするなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!
・財布関係
私の場合、普段使っている長財布ではなく、100均で買った小さいポーチに「現金」「保険証」「クレジットカード」「ICOCA」だけを入れていった。
会場内の物販ブースの大半は電子決済に対応しているので、クレカを持っていくと小銭がジャラジャラしなくて良い。ただ、ライブを観たあとでそのアーティストの物販に行くと、簡単に「神を生贄に捧げる!!!!!!!」とクレカを出してジャブジャブ課金しちゃうので気をつけてもらいたい。お前が捧げてるのは神じゃなく来月の俺やぞ、と自分でツッコミを入れられる鉄の意志があるならヨシ。
ICOCAを持っていったのは、最近よくモバイルSuicaがなんの前触れもなく障害発生で死ぬので、念のために持っていっただけ。まあチャージするのを忘れていて、帰ってきて調べたら残高が60円しか入ってなかったんだけどね。初乗りにすら満たんやないか。
・帽子
いやそりゃね嫌いなわけじゃないんだよ帽子はだけどもうちょっとかさばらない大きさっていうかなんというか
♪とか言われちゃったりなんかしてーーーーーー(RADWIMPS
会場付近に日光を遮るものがほとんどないので、直射日光から身を守るためには帽子があったほうがいい。私はそれどころじゃなくて途中から外してしまったが…
あと日が照っていなくてもかなり焼けるのでそのへんの対策も必要かなと。女性にとっては釈迦に説法かもしれないけど男も気をつけて。私もフェス後からはこれみよがしにハトムギ化粧水を肌に塗りたくるようになりました。
・雨具類について
レインコート、ポンチョ
レインポンチョがいいですよ〜…なんてなことを書いているページも多いのだけど、雨風が強かったら裾が「WHITE BREATH」の西川貴教のネクタイくらいの勢いでなびきまくるので、隣の人に超迷惑をかけることになる。ぶっちゃけ普通にレインコートのほうがよかったかも。
ちなみに今年(の1日目)は一番はじめの開催宣言前に、母親がやみくもに部屋中に撒いたファブリーズの飛沫くらいほんの少しポツポツきただけで、あとは土砂降り等になることもなく終わった。
シューズカバー、レインブーツ
精密機器工場で白ずくめになってる人が足につけているようなものから、ちょっとオサレなものまで多種多様。イナズマの場合、開催前日や開催中に雨が降ったりすると、メインの雷神ステージの足元は田んぼそのものになる(特に板などが敷いてあるわけではなく、ただの芝生広場なので)。天気予報等で、雨が降ることが事前に予想される場合などは注意したい。
個人的にいろいろ調べて「いいかも」と思ったのは3COINSのレインシューズカバー。ただし調べるのが遅すぎて、4店舗くらいに電話しても「もう取り扱いないです」とけんもほろろに追い返された。泣き顔でスマイル。
最終的に私が選んだのは、niko and…で売ってた↓のシューズカバー。
これを買ったおかげで、くそ重いレインブーツを家に置いていくことに成功した。私の足はいくつもの集落を滅ぼしてきた巨神兵レベルでサイズが大きいのだが、よっぽど(29cm以上とか)でなければ入るんじゃないかな。靴そのもののサイズにもよるので、足のサイズがよくても靴の大きさによっては入らないかもしれない。
ただし実際は予報が外れて雨が降らなかったおかげで、日の目を見ることはなかった。なので実際の耐久性とかは知らないっす。適当にググっておくんなまし(鼻くそをほじりながら)
当日について
※2024年の場合なので、参考程度にしといてください
・シャトルバスに乗るまで
ここ数年、会場ゆきシャトルバスの乗り場は「JR守山駅」発着。その前は草津駅だったけれど、なんか理由あるんですかね。
順路については、守山駅の改札を出た段階でスタッフが歌舞伎町のコンカフェの客引きレベルで至る所に立っているし、みんな看板や身振り手振りで方向を示してくれているので、言う通りに進めばよい。
案内に従って一度地下通路に下りてから、再度上っていくとシャトルバスのりばがある。ちょうど公衆トイレもあるので、急な鉄砲水や散弾銃に備えて行っておいたほうがいい。
バスに乗るより結構前に、シャトルバスチケットのチェックが行われる。往路の場合、スタッフがチェックすると、チケット券面に赤いサインペンで線を引かれた。
あとバス乗るときは、座りたいからって「次の便に乗る」とか変にごねてねえでとっとと奥に詰めて乗ってくれ頼むから。バスは水道水と違ってひねったらいつでもいくらでも出てくるもんとちゃうねん。
・シャトルバス降りてから先
バスを降りて、案内に沿って会場の方へ歩いていくと、道が二手に分かれる。片方はフリーエリア(グッズ物販、フード等)とVIP席の入場口、もう片方は一般ブロックの入場口へ進む。
私は一般ブロック入場口のほうへ進んだ。そこまでの道のりが、どの科目もまんべんなく成績のとれている女子みたいに地味〜な上り坂でしんどかった。思えばこのあたりでちょいちょい水分を摂っていれば、あとであんな辛くなることもなかったのかもしれない。
このときに滋賀県立琵琶湖博物館の前を通過する。入場列は博物館の裏手、琵琶湖を臨む日陰の場所である。大雑把に「101番〜200番はこのへんに居ときや」みたいな区切りがある。その区切りの中にいれば、前後に並んでいる人に「あなた何番ですか」までは訊かなくても大丈夫だから、コミュ障でも安心!(ポカリスエットのCMのような眩しい笑顔)
入場開始時刻になると「◯◯◯番までの方は先へ進んでください」という案内ののち、雷神ステージを拝みながら場内へ進む。
最終的に入場口のところで「◯◯1番!」「◯◯2番!」のように、刑務所にぶち込まれた囚人のごとく順番に呼ばれていくので、自分の番が来たらチケットを提示、半券をもぎってもらい、各ブロックへ散っていく。
このときにリストバンドを渡されるが、これを失くすと二度と再入場ができなくなるので、親の形見同様、忘れずに腕につけておく。
あとはもう「好きにやっちゃって」という感じでしょうか。
ライブ以外の過ごし方に関して
お目当てのアーティスト以外の時間は、フリーエリアに移動して休憩するもよし、物販で明日の自分に回復できない一撃を与えるもよし、フードエリアでうまいものを食べるもよし。好きに過ごすべし。
フードエリアでは滋賀の地元食材を使ったB級グルメなども食べられる。メインステージ(雷神ステージ)のほか「風神」「龍神」の2ステージがある。
「風神」は無料で観られるライブステージ。有名な人から、ここからブレイクを目指すアーティストまで。当たり前だけど雷神よりステージまでの距離が近いぶん、一体感がある。
横で音漏れを聴いてるだけでもたのしかった。
「龍神」はご当地キャラクターや芸人などが出演。
イナズマの特徴として、地元自治体や関係団体の観光名所や観光資源等のPRブースも設けられており、物作り体験やスタンプラリー等が行われている。たのしい。企業ブースもあるよ。
あと何を言っているのかわからねーと思うが、ガンプラも売ってた。ホビー売り場に行っても全然手に入らんものが買えたのでラッキー。ただし言うまでもなく鬼のようにかさばるため、買うにはある程度覚悟がいる。
会場にヤマト運輸のブースがある。買ったものは会場からそのまま家に宅急便で送れる。とんでもねえ量の荷物が届いた結果として嫁に激昂されるとかそういうのがないなら、買ったものは家に送っちゃえばいいと思う。
帰るとき
退場はブロックごとの規制退場なのは公式でアナウンスされている通り。そこに関して私が述べられることは現状何もない。規制退場より先に(このままだとぶっ倒れる)と思って帰路に就いたからである。
というかもう何が何でも座りたかった。ホテルが大阪だったので、流石にそこまで立って乗っていたら絶対に途中で東海道本線のダイヤを乱すことになりかねないと思ったのだった。
一応、公式HPにはシャトルバスの運行時間について「往路◯〜✗時、復路✗〜△時」の記載はあるが、私が復路の運行時間前にダメ元で乗り場に行ってみたときは、ちょうど着いた往路のバスが戻るとき、そのまま乗せてもらえた。
帰るときも往路で見せたシャトルバスチケットを確認されるが、このときはペンで印をつけるのではなく、半券部分をもぎって回収された。
最寄り駅まで歩くのはやめたほうがいいと思う。1時間半くらいかかるので。
どこの学校にも一人はいた、どんな寒い冬でも半袖短パンで過ごしていた張本人の経験がお有りのかたであれば、もしかしたら踏破できるかもしれない。
さいごに
やっとこさ参加が叶った「イナズマ」。まあ私はそれにもかかわらず途中夕方くらいで尻尾を巻いて逃走してしまったわけだけど、話に聞くばかりで実際にどんな雰囲気だったのかがわからなかっただけに「これが…!!」と非常にテンションが上がった日々だった。
地味によかったのは、あくまで私はT.M.Revolutionのステージだけを主目的にやってきたにもかかわらず、風神ステージで演奏していた覇道拳というバンドに出会ったこと。あれからもうすぐ一週間くらい経つけれど、ずっとSpotifyで聴きまくっている。いつも気に入ったアーティストの曲ばっか幾千幾万回も回し続ける私にしては珍しいことだ。
単に「音楽フェス」というよりは「音楽も聴ける地域あげてのUTAGE」感があって、お目当てのアーティストまでの間も楽しく美味しく過ごせるイベントだと思った。
来年までに体力錬成をして、今度は最初から最後まで居られる肉体を作っておきたい。あとは一緒に行ってくれる友達も。ぼっちは気楽だけど、周りがカップルや仲間同士ばっかりだといささか寂しかった。
聞いてんの!?
寂しかった、って、言ってんじゃん……(各自ギャル系のシチュボ声優の声で補完してください)