イギリスGPで分かった事
イギリスGPでは驚きの出来事があった。
FP1~3ではウイリアムズが好調で上位に名を連ねた。
予選ではマクラーレンが2位3位になる。
いずれもカスタマーチームはもう終わりとか言われてきた中で見事なカムバックである。
対照的なのがワークスのフェラーリやメルセデスである。メルセデスは昨年の失敗から未だに調子が上がってこない。フェラーリも波がある。
ワークスもカスタマーも予算の枠が決められたから、これから違いが無くなってくるのかもしれない。
それにしてもメルセデスは1年半もかけて、いやその開発期間も含めると、もう2年半になると思うけど何をやっているんだと思う。
あのウイリアムズでさえもというと失礼だが、ずっと最下位近辺を彷徨っていたのにいきなり覚醒とかみるとメルセデスは一体何を
なかなか浮上出来ないマクラーレンもいきなり速くなって、メルセデスは何をやっているのだとなってしまう。
それもこれもメルセデスが今までPUに頼ってきたからではないか。2014年の電動アシストの規程になってから圧倒的パワー差を頼ってきたマシン開発は非力なマシンをデザインの補ってきたレッドブルの足元にも及ばないマシン開発力を顕わにしてしまった。
メルセデスのマシン開発はパワーありきが前提であったため、現状PUの開発か禁止になって殆どイコールコンデションになってしまった現状では全く機能しない。つまりメルセデスはマシン開発力がウィリアムズ程にも無かったのである。
それもホンダ撤退の煽りを受けたレッドブルが慌てふためいて緊急停止的にPU開発のモラトリアムを求めたからであり、それが2026年からの次の新PU規定までに繋がった。だからそれを一番苦々しく思っているのはメルセデスであり、だからこそ2026年PUでは一発逆転を狙っているのもメルセデスである。
このままでは2026年まではレッドブルが有利の状況に変わりなく2026年の新PU規定こそが2014年の再来の再現なのだ。だからこそRBとメルセデスで2026年のPU規定駆け引きが繰り広げられている。ここでは電動とエンジンの出力比50対50が問題になる。RBは電動の比率を下げろ、メルセデスはもう合意済みだから変えられない、それがホンダを始め新規参入の魅力なのだからと。
つまりこれは空力屋とエンジン屋の代理戦争なのだ。空力で速さを発揮するRBとPUで速さを発揮するメルセデスの。