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勝手にマリアージュ【2月】いちご×デザートワイン

立春を過ぎ、春に向かっていますね。今回は、これから旬をむかえる「いちご」とデザートワインの組み合わせをご紹介します。

デザートワインって?

あなたは、デザートワインを試してみたことありますか。
私は十数年前に、勝沼ぶどう郷に行ったときに買った「周五郎のヴァン」に、一時はまりました。作家の山本周五郎の名前の付いた甘口の赤ワインです。

このグレイスワインのページで「周五郎のヴァン」の醸造法は、「マディラタイプ(酒精強化) 樽熟成4年以上(ソレラシステム)」とあります。
この「マデイラ」ワインとは、北大西洋上のポルトガル領マデイラ島で造られる酒精強化ワインです。マデイラワインは、ポルトガル本土のポートワイン、スペインのシェリーに並ぶ世界三大酒精強化ワインの1つです。
甘口の酒精強化ワインは、発酵中の甘いワインにブランデー(マデイラの場合はアルコール度数96%)を加えて、発酵をとめたものです。
このマデイラワインにも、はまったことがあります。
高輪にあったポルトガル料理店「マヌエル」の、スパイシーな炭焼きアフリカンチキンと食後のマデイラワインが好きで、リピートしていました。
(こじんまりとしつつ明るい雰囲気だった高輪店は閉店してしまいましたが、「マヌエル」は都内に複数あり、マデイラワインが楽しめます。)

デザートワインには、この酒精強化だけでなく、複数の種類があります。
・遅摘み (レイトハーベスト)
・凍結 (アイスワイン)
・陰干し(パッシート)
・酒精強化(マデイラワイン)
・貴腐(ソーテルヌワイン)
このあたりが、私がよく見かけるタイプです。
「レイトハーベスト」は比較的手軽で、甘さもややおさえ目です。「アイスワイン」は少し前に「逃げ恥」で話題になったようですね。「貴腐ワイン」は風味が素晴らしいですが、フランスの「ソーテルヌ」のもののなどは1本数万円したりして、手が出しにくいです。

私が近年はまっているのはイタリアの「パッシート」=「数ヶ月間、陰干ししたブドウでつくるデザートワイン」です。
「パッシート」はイタリア全土で共通する言葉のようですが、ヴェネト州では「レチョート(=耳たぶ)」、トスカーナ州では「ヴィン・サント(=聖なるワイン)」と言ったりもするようです。
この陰干しデザートワインが日本にもありました!

日本の「レチョート」デザートワイン

■ココ・ファーム・ワイナリー「MV マタヤローネ」

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「マタヤローネ」は、ブドウを干し椎茸用の乾燥機で乾燥させてから醗酵させ、4年熟成させてからビン詰めしたとのこと。「私たちの大好きなイタリアのレチョートやアマローネに敬意を表してつくったワイン」だそうで、ラベルに「Recioto(レチョート)」と記載があります。
(*アマローネは、ヴェネト州で陰干ししたブドウでつくる、辛口の赤ワインです。)

「またやろうね」・・・仕事を終えた夕暮れ、ビン詰めが大好きな園生の一言をワインの名前にしました。

「またやろうね」かわいい名前ですね。
ブドウの品種はマスカット・ベーリーAです、ハーフボトルで5千円ちょっとです。実は、もったいなくてまだ開栓できていません。

そんななか、気軽な甘口ワインを見つけました。

チャーミングな甘口の赤ワイン!

■熊本ワイン「新酒キャンベルアーリー」2020

近所のお店にあった、熊本ワインの新酒です。税抜きだと2千円未満でした。
熊本ワインは、東京では見かけることが少ないですが、「日本ワイナリーアワード」でも4つ星のワイナリーで、「菊鹿シャルドネ」には定評があります。
また、黒ブドウの「キャンベル・アーリー」は、九州では比較的古くからつくられており、生産量の比較的多い品種です。

この甘口ワインと「いちご」シュークリームをデザートにしたらいいんじゃない!っと思い付いて実践してみました。

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近所の生&カスタードクリームのタブルシュークリームといちご♪と、甘口ワイン♪♪
思った通りあいました!!甘口ワインは、フレッシュなラズベリーのような赤い果実の香り、酸味は控えめで、いちごよりやや甘いように感じます。シュークリームのカスタードにも負けていません。

洋菓子屋さんのシュークリームとワインだけでもいいのですが、「いちご」があると、フルーティーなワインと程よい甘さのスイーツをつないでくれます。
このようなチャーミングな甘口ワインは、各地のワイナリーでつくられています。バレンタインデーも近いですし、春に向けて「いちご」と「気軽なスイーツ」と「甘口ワイン」の組み合わせ、オススメです!!

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