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勝手にマリアージュ【11月】肉×メルロー(②広域編)

地域を元気にしたいワインエキスパートが、旬の食材と「日本ワイン」を気軽に楽しめるオススメの組み合わせ「勝手にマリアージュ」をお届け。

前回は、秩父のワインと豚肉料理についてご紹介しました。
今回は、幅広く日本の「メルロー」ワインについてのお話です。
「メルロー」は、フランスの赤用品種のなかで最も生産量が多く、イタリアでも赤用品種の3位ですので、目にされる方も多いと思います。
日本でも比較的長く生産されていて、赤ワイン用の品種としては3番目に多い生産量です。
「メルロー」ワインは、果実の凝縮感がありつつ、カベルネ・ソーヴィニョンよりもタンニンの渋みが柔らかめです。個人的に、国際的な赤用品種のなかで一番好きな品種です。
和牛を焼いて塩コショウしただけでも、「メルロー」ワインに合いますし、この季節は鴨肉もいいです。

さて、最初の写真のワインは、昨年、山梨県勝沼市のフレンチレストラン「ビストロ・ミル・プランタン」さんでいただいた、
シャトー・メルシャン 椀子・ヴァンヤード メルロー2014」です。
椀子(マリコ)ヴァンヤードは、長野県上田市にあるブドウ畑だそうです。お店で3年ほど熟成させたワインは、ボディがしっかりしていて、ブラックベリーなどの香りが豊かでした。この「メルロー」ワインと、こちらのお店のローストビーフが、とっても良く合いました!(※お料理の写真をとり忘れてしまったので、替わりに他のお店の牛肉料理の写真を一緒にあげています・・・)
「ビストロ・ミル・プランタン」さんは、都内百貨店の元食品バイヤーの方に、「ワインが好きなら、是非行ってみるといいよ」と、おススメいただきました。勝沼のぶどう畑が見える、とても素敵なお店です。山梨を中心に、日本ワインをたくさん取り扱っていらっしゃるので、勝沼のワイナリー巡りと一緒に行かれることをおススメします!「甲州」ワインの飲み比べもできましたよ。

■日本ワインの飲めるお店「ビストロ・ミル・プランタン」

でも、旅行や外食はしばらく行きにくいかな~という状況のなか、
おうちで「メルロー」ワインを楽しむ場合、このお料理↓も合うと思います。
南フランスの郷土料理「コック・オー・ヴァン」です。

■「チキンの赤ワイン煮込み コック・オ・ヴァン」の簡単レシピ
赤ワインでコトコト1時間煮たチキンは、お箸でもほぐれるくらい柔らかくなります。

レシピは、上記のページをご参照いただきたいのですが、私は「ベーコン」を入れずに、「ブラウンマッシュルーム」や野菜の旨味で作るのも好きです。
付け合わせは、是非「マッシュポテト」で! ゆでたじゃがいもをマッシュして、生クリームでなめらかにしたものと、赤ワインソースや野菜を一緒にいただくのがとっても美味しくて、おススメです。
秋が深まってくると食べたくなるお料理です。クリスマスシーズンにもおススメですよ~♪

「メルロ」データ (日本ソムリエ協会2019教本より)
 ※日本ソムリエ協会の教本には「メルロ」と記載されています。
①明治初期に日本に苗が伝わる。

②生産数量は全国で6%のシェア、赤用品種では第3位。
 欧・中東系品種では国内最多。

③北海道から大分まで幅広く栽培。
 長野県の桔梗ケ原は産地として名高い。

第2回の「勝手にマリアージュ」をお読みいただきありがとうございました!

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