どういうジョブなのかを考えて飲食店を設計する
はじめに
飲食店にはそれぞれ、役割(ジョブ)があります。
ワインと鍋では役割をある程度、意識して作っているのでもう少し言語化して書いてみようと思います。
例を使って説明してみる
例1
親しい友人や同僚と食事に行く際に飲食店を選ぶことを想像してください。
「友人は渋谷、恵比寿に行きやすいから恵比寿のお店にしよう」とか「魚介は苦手だったな。お肉にしよう」とか「価格帯は4000円から5000円ぐらいがちょうど良さそうだな」とか考えたりすると思います。
例2
想いを寄せている方やマッチングアプリで出会った方と食事に行く際に飲食店を選ぶことを想像してください。
「少しオシャレぐらいのイタリアンにしよう」とか「行きやすい場所にしよう」とか考えたりすると思います。
例3
会社の同僚8人で食事に行く際の飲食店を選ぶことを想像してください。
「そもそも8人入ってテーブルもいい感じのお店を探すの大変」とか「アルコール飲めない人がいるからノンアル豊富なお店がいい」とか「予算は一人6000円まで会社が出してくれるから飲み放題で6000円以内にしよう」とか考えたりすると思います。
上記に書いたのはあくまで例なのですがそれぞれで選ぶ飲食店は異なると思っています。
それはそれぞれの例で果たすべき役割(ジョブ)が違うからです。
必ずしもおいしいお店を選ぶわけではないということが重要だと考えています。
役割(ジョブ)によって、価格が安いお店より、少し高いお店の方が良いなと思ったり、席が広いお店より狭いお店の方が良いなと思うケースは必ずあります。
ワインと鍋
ワインと鍋の役割(ジョブ)について
ワインと鍋では同僚や友人と一緒にご飯を食べるための場所という役割(ジョブ)を意識しています。
オシャレすぎない店内、堅苦しくない雰囲気にすることでどうしても堅苦しくなってしまう飲み物のワインをカジュアルに、料理についてもカジュアルに見えるけどおいしいことや驚きがあることを目指しています。
簡単に言うとワインを飲みながらワイワイできる場所を目指しています。
結果的に同僚や友人とご飯を食べに行こうとなった際に「ワインと鍋にしよう」と一瞬でも思ってもらい、お店の候補に入ることが良いと考えています。
場所としての価値を高めたいからこそ、下記のようなノンアルコールドリンクのラインナップを増やしたり
ワインと鍋独自の価値を提供するために工夫をしています。
結果的に様々な人がワインと鍋を選択する理由を作ることができ、様々な人に来店していただけることを目指しております。
鍋が食べたいからワインと鍋、ワインが飲みたいからワインと鍋を選んでいただくのはなく、同僚や友人とワイワイご飯を一緒に食べたいからワインと鍋を選んでいただける方を増やせればと考えております。
※もちろん料理やワインで来ていただく場合もとっても嬉しく思っております。
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