赤ワインのあと辛口の白ワインを飲むのは非常識?
質問
赤ワインから白ワインを飲むのは非常識なことですか?
サイ〇リアにて、赤ワインのデカンタを飲んだあと、白ワインのグラスを頼もうとしたら「お客様、ご忠告させていただきますがワインは一方通行ですよ。」と言われました。
まさかサイ〇リアでそんなことを言われるとは思わず、びっくりして赤ワインに変更してしまったのですが...。
調べてみると、ワインには飲む順番があるとか、赤から白は非常識だとか書いてありましたが、私はそのようなことを一度も聞いたことがなく、恥ずかしいような苛立たしいような気持ちになってしまいました。
私は特にこだわりがなく、ワインを飲むのが好きなのですが、これって常識なのでしょうか?
私の回答
非常識なことではありません。好きなものを好きなように楽しむのが一番だと思います。ただ、この店員さんの言うことも分からなくはないです。
一般的に、ワインは飲む順番の原則があって、
・軽いもの→重いもの
・辛口→甘口
という流れで進んでゆきます。
なぜこのような流れにするかというと、重いものを飲んだ後に軽いものを飲むと、軽いものの本来の味が分からなくなったり、甘口を飲んだ後に辛口を飲むと、辛口の味が分からなくなってしまうからです。
なので、この店員さんは赤ワインを飲んだ後に白ワインを飲んでも、白ワイン本来の味が楽しめなくなってしまうのではと危惧して進言したのかもしれません。
だからといってセオリーはあるものの一方通行という規則がある訳ではなく、また質問者さんはこだわりなくワインが好きとおっしゃっているので、自由に楽しめばよいのです。
実際私も、フレンチでディナーを楽しみ、メインまでしっかり食べて重ための赤ワインを飲んだ後、リフレッシュしたいからという理由でスパークリングワインで締める、ということもたまにやります。
ワインの世界は「ねば」や「べき」で語られることが多いですが、TPOによってそれが当てはまることもあれば、そうではない場合もたくさんあります。
テーブルマナーや一般的なワインの所作を知ることはもちろん大切ですが、それを杓子定規的にフォーマルな場でもカジュアルな場でも共通して使えるかといえば、決してそんなことはありません。
ルールやセオリーを知らないから飲めない、という呪縛がワインに対する敷居を高めてしまっています。ルールやセオリーは、ワインをより美味しく楽しむためにあるものです。
ワインといってもたかが酒の一種、飲み物の一種にすぎませんので、楽しく飲めるのが一番です。