見出し画像

ソムリエ試験にストレート合格する方法⑥

その他酒類をどうするか?

出題範囲は限りない

ソムリエ受験者にとって二次試験対策の悩みどころはワイン以外の「その他酒類」を対策するのか?捨てるのか?
ソムリエ二次試験のテイスティングでは、ワインが3種(赤白比率は変わる)それ以外に「その他酒類」で2種出題される。
その他酒類とは酒精強化ワインのシェリーやマデイラから、スピリッツやリキュール類であるウオッカやカンパリ、焼酎、さらには紹興酒と世界中の酒が出題されるために範囲は大変広く、切りがないとも言える。

リモンチェッロとグラッパ

配点比率は5%以下

ワイン以外の酒類の配点は1問3点。ワインの問題は1本につき40点満点と言われておりますのでワイン3本出題だと120点。つまり配点比率は6/126点ということになります。
これをどう捉えるかは、その他酒類で正解するために必要な勉強時間と照らし合わせて考えて見る必要があるかと思います。

48種対策セットを購入

私の場合は性格上、対策をせずに試験を迎えるというのが性に合わないのでヴィノテラスのハードリカーセットを48種購入してテイスティングを繰り返しました。

ただ、テイスティングと言っても香りをとるのが基本で、どうしても分かりづらい酒だけはスポイトでとって味見していました。
毎朝30分、手で酒名を隠しながらブラインドで答えるということを繰り返しました。一ヶ月くらい続けましたので30分×30日=15時間。総時間数で書くと結構な数字になってしまいますが、毎日30分となるとそこまで苦にはならないです。飲んでもいないですしね。


香りを自分の感覚で言語化

ハードリカーは色に特徴があるのは簡単なのですが、無色と琥珀色の2大勢力が色で判別できないのでムズい。
色に特徴があるハードリカーを覚えたら、無色と琥珀に分けて演習を繰り返しました。香りだけで判別することを目指しているので、自分なりの香りの感覚で言語化することを意識しました。
ヴィノテラスの佐々木氏による解説動画もついているのですが、あまり参考にならなかったかもです。自分なりの感覚を言語化して結びつけることをオススメします。
コニャックの「サビ」とか、もうなんだか分からない表現ですけどね笑。


誤答例を書き残すことがオススメ

これは解説動画で佐々木氏も仰ってたことなのですが、自分の誤答例を控えていくのがオススメ。あれどっちだっけ?ってなった時に自分の間違うクセを把握していくと比較対象を絞り込めます。
もう最後の方はいかにアルマニャックを攻略するかに意地になっていました。アルマニャックが難しいのは香りの特性が他の似たハードリカーの香りを横断してもっているんですよね。だから間違えやすい。

アルマニャックの牙城は固く。。

こんな感じで香りの特性を自分の感性で言語化して、誤答例も控えていきました。


一ヶ月で48種完答できるようになったのか?

これは無理でした笑。だいたい9割くらいの正答率。毎日やってるのに間違えちゃうんですよね。気温の波なのか?体調なのか?香りをすぐ捉えられる日もあれば、全く捉えられない日もあり、これが最後まで完答できなかった理由です。

そして試験本番

ピスコって???

試験本番でのハードリカーの結果だけ先に書きますが、結論だけ言うと2問とも正解。ただ、ピスコという聞いたこともないお酒が出てきまして笑
解答欄をみると

①テキーラ
②オー・ド・ヴィー キルシュ
③ピスコ
④オー・ド・ヴィー・ド・マール

おいおい。解答欄に2種類も48種対策に入っていない謎のお酒が入ってるではないか。そうなのです。ここがハードリカーの勉強のコスパが悪すぎる理由。48種テイスティングしようが、知らない酒が出てきたらアウトなのです。
当日はマールは琥珀なので切り(実際はオー・ド・ヴィーってなんだ?と迷った)テキーラは苦手な香りなので、これも違う。キルシュは48種対策に無かったのですが、ケーキで使うときの香りをイメージして切り。消去法でピスコに辿り着きました。


我々ピスコ世代

当日に正解発表となると、日本ではマイナーと言っていいピスコを出題したことにSNSでは物議を醸す。

ピスコはペルーのブドウが原料の蒸留酒。私が当日飲んだ味はマスカットのような甘い味わいがした。美味しかった。美味しかったのでグイグイいってしまい試験中に一瞬クラっとして危険を感じたのを覚えています笑。
しかし、私は合格したのでいい思い出になりましたけど「ソムリエ試験でピスコ出題します?」っていう声はかなりあったと思う。

結論

将来をみすえて

結果的に2問正解して6点ゲット。しかし、完全勝利という感覚はなかった。もう一問のイエーガーマイスターも演習中は2回しか間違っていなかった問題だが正解にたどり着くまでに時間がかかった。独特のカレー臭が中々しなかったんですよね。。
ピスコは先述の通り対策のしようがない。そう考えると15時間で6点というのはコスパが悪いかもしれない。15時間あればワインの方に勉強時間を割ける。
ただ、48種のハードリカーの味を掴む経験は中々できないと思うので将来的に仕事で役に立ちそうだなと思う方は、ワイン対策に自信があれば対策するのもいいかもしれない。


いいなと思ったら応援しよう!