![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/124071424/rectangle_large_type_2_557eebd3438f32081a42e21e59c0b5f1.jpeg?width=1200)
アウトドアキッチンをDIYしてみた (ガーデンシンク・屋外キッチン・流し台・外水栓・研ぎ出し流しを自作する)
今回はログハウス用に作ったわけではないけれど、建築系の作業だったのでここに記事を書くよ。
自宅建築からもう直ぐ一年になるけど、なかなか手をつけられなかった外水栓周りを整備したので記事にしてみた。
今回作成したのは外キッチン、一般的な立ち水栓より一歩踏み込んで、魚をさばいたり野菜の泥落しをしたりと、屋内のキッチンではちっと大変なことをするための場所として屋外シンクと調理台を作成したよ。
![f:id:leon1248:20180722112308j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036487-fWJ3JtN0ht.jpeg)
上は作成中の写真、作ってみたら障害もあって
試行錯誤したところなんかも書いてみるよ。
・何故立ち水栓ではなく 屋外シンクにしたのか
一戸建てを建築する際、屋外用に立ち水栓を作られる方は多いと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036488-oMYLLwptre.jpeg)
ハウスメーカー標準品だとこんな感じのものですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036490-GHXYbZ4ost.jpeg)
外構予算に余裕があればデザイン性の良い物も、色々と選べると思います。
一般的な立ち水栓の構造は、立ち水栓の下半分が地中に埋まっていて、下の穴に接続された上水が上の蛇口から出るというシンプルなもの。植木の水やりや洗車用のホースの接続など屋外で水道が使いたい時に便利です。
我が家も当初はその予定でした。しかしこれでは不便な場合が多々ありそうだなと思ったのです。
一つ目の不便な点は、立ち水栓は複数の用途で使われるから発生します。
水受けの所で、靴や水槽、泥つき野菜などの汚れ物を洗ったり、ホースを取り付けて水撒きをしたりするのに使うと思います。
しかし水栓として使用した後、ホースを利用したい時には、取り付け取り外しが伴い切り替えが面倒です。
それを楽にするために蛇口にアタッチメトント等がありますが、結構硬くて外しにくかったり、蛇口との取り付け部に負担がかかって、ホース利用の際にそこから水漏れしたり...
![](https://assets.st-note.com/img/1702036491-670uvxrTHq.jpeg)
ユニソン(UNISON) 立水栓 スプレスタンド60 左右仕様 ステンレスシルバー 蛇口2個セット シルバー
それを解決するのが2口水栓タイプ。下の蛇口にはホースを繋ぎっぱなしで使用できるので切り替えも楽チンですな。
しかしながら立ち水栓ではもう一つ欠点があるのです。
それは水跳ね!&腰痛! 水受けが低い位置にある為、大きなものは洗いやすい反面、水跳ねが激しく サンダル等で対応しても周囲はベタベタに濡れてしまったり、しゃがんでする作業に腰や足首が痛くなったりと水仕事が億劫になってしまいます。
それならばと思いついたのが、屋外用に水跳ねせず、楽な姿勢で作業できる屋外用のキッチンをもう一つ作ってしまえ!と思ったのです。そしてホース用はもう一つ水栓を用意するのだと。
・屋外用キッチンに必要なもの
まずは立ち作業で使用でき、水跳ねしないシンク!
作業しやすい広い作業台
ホースを繋ぎっぱなしにできるサブの水栓
足元をベタベタにしない排水処理
あれば便利?外コンセント&照明器具
タワシや洗剤バケツなどを片付けておける棚
この辺を考慮して検討を進めました。
・市販品の屋外用シンクにはどのようなものがあるのか
ブログ内でも表記が幾つかありますが、市販品をネットで検索するにも検索ワードがちょっと難しいんですよね。幾つか考えついたのが
アウトドアシンク...キャンプで使用するような製品群が引っかかる
屋外用キッチン...作りたいものに一番近いと思うのだが、あまり事例が見つからない
外キッチン...やはり事例が少ない
ガーデンシンク...バーベキューや庭仕事など用のキッチン設備が幾つか見つかる
研ぎ出し流し...名前としては思いつかないけれど、ホムセンではタキロン性の流し台がよくこの名前で売っていて市販品としては一般的な名前なのかもしれない
![](https://assets.st-note.com/img/1702036493-H9ISIZUuBR.jpeg)
ガーデンシンク(研ぎ出し流し) 750mm幅 目皿・ゴム栓付き!
この手の商品は価格もそこそこな上、標準的な立ち水栓と組み合わせられる切りかけが有り、高さだけ調整して設置すればそこそこの利便性が有りそうです。
しかし立ち水栓はそこまで高さのあるものがなく、立って作業するためには蛇口の設置法を考える必要がありそう。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036494-wP6AUaeD2z.jpeg)
タキロンシーアイ レジコン製水栓柱 FVS-12+研ぎ出し流し(デラックスタイプ・550-D型)セット
又ガーデンシンクでよくヒットするのがこの辺の商品
![](https://assets.st-note.com/img/1702036496-cHO0wXXs0S.jpeg)
ぐっと見栄えが良くなり、外構にも自然と溶け込んでくれそうです
![](https://assets.st-note.com/img/1702036497-J2zs1wRg6I.jpeg)
こちらは、シンクだけではなくちゃんと作業スペースが付いていてなかなか良さそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036498-kI25HtXQvz.jpeg)
Astage(アステージ) ステンレス流し台 W約100×D約50×H約82cm ST-1000
業務用のシンクのようなステンレスシンクもいくつか見つかりますね。
しかしこれらを調べていて疑問に思ったのは、耐久性と排水の処理...
研ぎ出し流しは割と昔からある商品なので長く使えるのはわかっていますが、見た目がちょっと残念で作業台は別に考える必要がある。市販のガーデンシンクは樹脂素材では紫外線での劣化は避けられないし、金属製のものは錆びも心配...
・DIYにするか市販品にするか
排水に関してはどちらを利用するにしろ建築時からの用意か、土木工事的に掘り返して排水管を埋設するかが妥当なところ。
上水も屋内から引き出しておかなくてはならない。
となると市販品のシンクを設置の場合でも、水道工事と排水のための工事は事前に必要など実質的には建築前からの設計・計画が必要そうです。
それならば建築前に場所だけ決めて後はDIYしてみようと思いました。
というわけで、アウトドアキッチン作成予定場所です
![f:id:leon1248:20180722150254j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036499-OBGDpDv0wS.jpeg)
図面と使い勝手をにらめっこした結果、やはり立ち水栓では立っての作業ができない高さになる為、壁から直接二つの水栓とコンセントを露出配置で建築していただきました。(一般的な取り付け位置や方法ではないため、打ち合わせが必要です)
しかし作り始める前にもう一つ考えなければならないことが....
・DIYに向いたシンクとは?
以外と難しいのがシンク部分。紫外線に対する耐候性と錆びに対する耐久性。ステンレス素材なら一応上水であれば錆びないのですが、使用頻度が低い屋外&酸性雨も受ける屋外のシンクなので、陶器や耐候性のあるプラスチックから検討しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036501-8ChmA72Jky.jpeg)
Homelava 洗面ボウル 洗面ボール 洗面器 手洗い鉢 洗面台 手洗器 陶器製 楕円形 49cm
購入したのはこちらの商品 洗面台用のシンクですが割と大きさもあり、水栓金具も付属して14800円でした。中国からの発送でしたので到着まで1週間ほど掛かりました。
・アウトドアキッチンをDIYしてみた
![f:id:leon1248:20180722153435j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036503-OP2b9IGawN.jpeg)
では建築前の様子から
上の水栓がシンク用で下の水栓がホース直結用としてレイアウトしました。右上のボックス状のもの屋外用コンセントです。
![f:id:leon1248:20180722153916j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036505-X91o9VdzIe.jpeg)
今回材料は屋外では木材だと劣化が激しいので再塗装等の手間を鑑みて、人工木材を利用しています。
今回このサイトから購入しました。木材は重量があるので配送が心配でしたが、(さすがに我が家にフォークリフトはない...)人力で運べる重さに小口分けして配送されました。
ホムセンの2×4材に比べれば価格的には安くはありませんが、質感も強度もなかなか良いものでした。
![f:id:leon1248:20180722153602j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036506-5ysZIMWnqb.jpeg)
まずは水平を取りながら壁に根太を固定します。
![f:id:leon1248:20180722154400j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036508-jeDQaHr053.jpeg)
次にホームセンターで購入した羽板付ピンコロを並べ、水平を見ながら高さを調整します。
![f:id:leon1248:20180722154538j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036509-23wdS78t3R.jpeg)
次にざっくり長さを合わせた柱をピンコロの板部分に固定して立ち上げます。
![f:id:leon1248:20180722154650j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036510-oni8X7NzZG.jpeg)
壁に取り付けた根太を基準にE型に組み付けた枠を先ほどの柱に仮固定して水平器を見ながら高さを調整します。
![f:id:leon1248:20180722154828j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036511-JqAzOHVrjr.jpeg)
人工木材はプラスチックと木の粉を混ぜて接着剤で固めたようなものなので、小口で割れやすく木ネジが効きにくかったです。なのでシンプソン金具を利用してガッチリ固定しました。手間的にほぞ組みなんてできないし、金具を利用すると直角も出しやすいのでこういった構造物を作りたい時は便利です。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036513-fcwC77xtql.jpeg)
我は地元のホームセンターで購入したので形は違いますがこのようなものです。
![f:id:leon1248:20180722160241j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036514-eV2iTUSXQN.jpeg)
ここまで組み立てたら完成したような物、一人で組み立ててここまで3時間くらいかかりました。仮止めするために持ち上げるのに受台が必要です。(低い脚立とクランプを利用)それかもう一人人員がいると良いと思う。
![f:id:leon1248:20180722160409j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036515-cJKRDVSfDo.jpeg)
上に置く天板の部分は価格低減と軽量化の為中空材を利用しました。三枚連結で約410mmです。
![f:id:leon1248:20180722160528j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036516-3ZaadnA2j4.jpeg)
天板材は熱での伸縮を鑑みて、直接固定ではなく専用の抑え金具で固定しています。
![f:id:leon1248:20180722160639j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036517-u3SIsjxzVe.jpeg)
天板周りを化粧板で囲って、シンク部に端材で棚を設置、これは歪み防止と強度的な補助を兼ねています。
![f:id:leon1248:20180722160759j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036518-gILpixpnYg.jpeg)
作業台部分は完成! なかなか質感も良い!
![f:id:leon1248:20180722160840j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036519-2YBlHZF7if.jpeg)
購入したシンクを仮置きして場所を確認して...
![f:id:leon1248:20180722160920j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036521-rrKimX01z1.jpeg)
排水用の穴を抜きます。
これには下のフォスナービットを利用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702036522-7eM5ExiUgM.jpeg)
E-Value 木工用ドリル ボアビットセット 15・20・25・30・35mm 5本組
ボルト穴を座繰りしたり 大きな穴を開けたりするドリルです。単品で買うと結構高いのでセットがお得 切れ味が良いのでバリも少ないよ
![](https://assets.st-note.com/img/1702036524-lpVZ7zFgHs.jpeg)
リョービ(RYOBI) インパクトドライバ CID-1100 657100A
最近愛用のインパクト 廉価版でブレーキが無いなどプロ仕様には劣るが事前のバッテリーの充電もヘタリもないからいつでも使える。パワー的にもバッチリで150mm等の超ロングコースレッドもグイグイ入ります。
![f:id:leon1248:20180722161619j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036525-0YvEM1PnoZ.jpeg)
無事貫通しました、若干ドリルの大きさが足りなかったので、ぐるぐる抉って拡張しました。
![f:id:leon1248:20180722161717j:plain](https://assets.st-note.com/img/1702036526-qQXYxwXYnC.jpeg)
しかし建築時に配管してもらった排水溝にわずかに届か無いというトラブル発生...
ここから先は
¥ 300
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?