『ガラスの街』ポール・オースター
現代アメリカの作家で、日本でも好まれて読まれているポール・オースター。1980年代から小説を本格的に書き始めて、『ガラスの街』とその後に続く『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』に合わせた「ニューヨーク三部作」の作品で注目され始めました。日本では、アメリカ文学の研究家として有名な柴田元幸さんが、本作を含めて多数のポール・オースター作品を翻訳されてきています。
間違い電話をきっかけに、一人の作家が探偵として依頼された謎を解決するためニューヨークの街を駆けまわっていくというストーリーです。探偵小説を思わせながらも、そうではない予想もしない物語の展開に持っていくのは、ポール・オースターの独自の世界観だと感じます。