どうやって体と対話するのか

 リハビリテーションというのは体と対話ができないと始まらない。何事もコミュニケーションが大事だ。物を言わないから無理やり話を聞かせていいのか?否、そんなことはない。不幸にして初めて発するコミュニケーションが障害になるかもしれない。往々にしてそうなる傾向がある。もちろん、社会的な側面などもあるのだが対話をしてどう思っているのかを知ることは有益だ。
 まずは関節の可動域を知ることだ。個人差はある。可動域を知る動きはすでに体との対話だ。可動域が不足していたらどこに不満があるのか、左右差はないか、張りはないか。すべてはそこから始まるはずだ。次に日常的な動作をする。引っかからないまでも頑張っているところはないか。いちいち確認するのは大変だ。でも素晴らしいツールがある。

 ラジオ体操をしよう。

 ラジオ体操は健康のために保険会社が一生懸命に開発したツールだ。気合を入れるとかなりの運動になる。ラジオ体操がうまくできないときは調べた可動域と関係するどこが変か考えてみよう。可動域が問題なくてもおかしいところ、そこが気づかない犯人の潜むところかもしれない。あるいは足跡だけかもしれない。匂いをたどると解決する事件はあるはずだ。

いいなと思ったら応援しよう!