関節の評価が適切にされていないことが多く、だいたい自分でやっている。そういう仕事だといえばそうで、ただ、自分が日常的に常識としてやっていることがされていないことが多いことを最近、感じている。厳密に書くとものすごい量になるが簡易的なものでいくと・・・ ①可動域 面倒かもしれないけどちゃんと学会形式に則って調べましょう。 そのうち慣れる。 ②関節周囲の筋群の緊張 異常な緊張や弛緩がないか。 あれ、こんだけで終わってしまった。あとは運動解剖学的にどのような変化が経
橈骨を折った後で手首が硬くなってなかなか動かないことが往々にしてある。逆にえらい動きがよくなった時もあるがだいぶ珍しい(ほんと、なんでだろ?)。まともにリハビリテーションが始められるのは骨が安定してからで、それまでは最低限の運動をしてよく見られることとして、肘や肩の動きが悪くなる。逆に、肩の手術をした後で肘や手首の動きが悪くなることもある。 どうしてそうしたことが起こるのかというと、いろんな筋肉が肘に向かってついてるからだ。正確に言うと関節の袋と靭帯と色々くっついているの
片方の肩が上がっている。体の平行が保てていない。そんなとき、この運動はどこから力が伝わって成り立っているのかを動的に考えていかねばならない。一言で言うと、どこがリハビリテーションの邪魔をしていて療法士さんに迷惑をかけていて、解決できるのかどうかと言うのを判断するのが我々の仕事の一つ・・・のような気がする。知らんけど。 体調が悪いのも体の動きが悪いのも同じ問題だと思うのだけど、運動のわかる人がリハビリテーション病棟にいるとは限らない。リハビリ専門医になると違うのだろうか?持
なんだかRstanは更新が来ないと言われているようで・・・それとは全く関係なく必要に応じてcmdstanrを入れてみた。R4.4.2でインストールしようとすると相変わらずエラー。ということでRstudioを使ってgit hubからインストールを試みた。 >library(devtools)>devtools::install_github("stan-dev/cmdstanr") (中略)* installing *source* package ‘cmdstan
いつもとぜんぜん話題が飛んでしまうのだが、日々、仕事の統計をとっていかないといけないわけで、今後、職場が動きをしていくのか、改善できることがないか、とかある程度考えていかなければいけないわけで天気予報と同じでやはりシミュレーションをときどきしている。いろんな方法があると思うがそんなに詳しいわけではないので統計ソフトのRを使ってハミルトニアン・モンテカルロ法を比較的簡単にできるRstanを利用している。OSを更新していろいろはまったので記録として残すことにした。 Rの
リハビリテーションというのは体と対話ができないと始まらない。何事もコミュニケーションが大事だ。物を言わないから無理やり話を聞かせていいのか?否、そんなことはない。不幸にして初めて発するコミュニケーションが障害になるかもしれない。往々にしてそうなる傾向がある。もちろん、社会的な側面などもあるのだが対話をしてどう思っているのかを知ることは有益だ。 まずは関節の可動域を知ることだ。個人差はある。可動域を知る動きはすでに体との対話だ。可動域が不足していたらどこに不満があるのか、左
歩くという動作は日常生活の多くの場面で見られ、また健康にも影響がある。歩行が徐々に困難となると体力の低下、転倒リスクの増大、そして介護が必要となる可能性が高くなる。ではそもそも歩行動作はどうやって調節されているのだろうか。 二足歩行というのは不安定なバランスの上に成り立っており、動的なバランス調整を余儀なくされる。その調整についての研究は多くの研究者の関心を集めており、いくつかの方法がまとめられている。 下肢〜骨盤戦略 骨盤の重心を安定させるために股関節から足先ま
普段からどんな仕事をしているかと言われると、ひたすら体調管理となるわけだけどそれなりにリハビリの仕事はしている。経験したことがないので普通のリハ医が何をしているかは知らないけど。自分なりのリハビリテーションというものは新競技なので、生活動作で引っかるところの動作を組み立て直すところから始まる。フォームの改造だ。解剖学的にカップリングされる動きをまとめていき、無理のないスムーズな動作を組み立てていく。これは全身でやらないと齟齬が出る。マラソン選手だって指先とかから動きを組み立
んなわけがない。科学というものは連続性で成り立っており、過去の点をつなぐ作業である。そして点と点を紡いでいくとまた新しい発見がいつか生まれるのかもしれない。 アップルで活躍したスティーブ・ジョブズは点と点が繋がるが、何が繋がるか分からない、だからいろんな経験がいつか役に立つかもしれないという。役に立つとかではなく役に立つのかどうかわからないものを繋いでいくのではなくて必然的に迷走してぶつかって、そこで繋がってしまうのだ。当たるかどうかわからないくじを引かされていて、最初か
毎年恒例(らしい)回復期リハビリテーション協会のアンケートを提出。なれない作業だったけどあえて全職種で分担して1つのことをするのはよかったと思う。統計で求められているアンケート項目はみんなが気にしていることなのだろうと思うと仕事の方向性も少し揃っていくような気がする。開院当初はいろいろなことがあって全職種バラバラではじまってしまい、コミュニケーションの取れていない状態になっていた。何とか働きかけて、人事異動などもあり、やっとみんなで情報を共有して各職種の視点から退院後の生活
前回だっけ?リハビリテーションはそれぞれの人生の新競技みたいなことを書いた気がするのだけど、そのために必要なのはとにかく解剖の知識だ。しかし解剖の図譜を見ると未だに細かいところは読んでも分かりにくく微妙なのが現状だ。ここがしっかりしていないとイメージをしにくくて微妙な感じになる。理解があいまいだと、動作のイメージもまた微妙な感じになるため、全てに影響が出てしまうことになる。研究とかはイメージではなく数値で出されることが多いし、論文は動画をつけるわけにはいかないのでどうしても
気候が落ち着かないからか、最近は肩の運動について相談を受けることが多い。肩はなかなか複雑で一口に言うのは難しい。体のの動作の順序があって、意外なことにお腹から始まっている。俗に言うインナーマッスルというやつだ。ただしインナーマッスルって誰が言ったのか分からないがローカル筋という。動作のプログラムはまず安定して固めてから次に関節を動かす流れになる。この基本を続けていくと答えが出るのだが、お腹から遠ざかるほど関節が増えて複雑になってしまう。結局は全身の解剖の話になってしまうので
神様のバレーという漫画がある。ちょっと戦術的に時に戦略的に頭を使いまくってバレーボールで勝つ話…と思ったら手段を選ばない。 もうバレーボールでは勝てない。そしたらバレーボールのルールでバレーボールではない新競技の勝負に持ち込んでしまおう、ということでぬるぬるのボールてしまってバレーボールの技を封印するというメチャクチャなことをして勝ってしまうのだ。ギャグでしかないこと展開はある意味での工夫としても当てはまる。ルールを守ったまま、相手に勝つために自分の土俵に引きずり込むので
脳卒中からの回復を予想する目的でTWIST algorithmというものが研究されている。これが体幹と下肢の動きからできており、なかなか興味深い。 まず1週間以内に体幹コントロールテスト、股関節伸展MRCをとる ①1体幹コントロールテスト(TCT)が40点以上の場合は6週間くらいで歩行が自立する人が多い。 ②体幹テストが不良でもMRC hip extension(筋力テスト)が3点以上だと12週くらいで歩行が自立する人が多い。 ③体幹テストも股関節伸展筋力も不良な場合は1
いつもよく使われているバランススケール。移動の自立がどうたらこうたらでよくお目にかかる。この点数が高いほどバランスがよく安定している。そう言われるのだが何をすると良くなるのだろうか。すごく大事な指標ならさっさと良くしたほうがいいはずだ。 しかし、何をすると良くなるかという話を聞いたことがない(当社調べ)。いや、リハビリしたら良くなりますよとは書いてあるけど何がどういうメカニズムでよくなるの?と小一時間問い詰めたい。これをすればビシッと良くなるというのならそれをすればいいで
よくされるのが、リハビリしても肩が上がらない、という相談。だいたいみんな可動域を肩甲骨+肩関節でとってある。肩全体の動きはどこからどう変化しているのか分かっていない。整形外科でもあまり興味がなくて適当なことも多いのである程度は仕方ない。可動域が具体的に分からないと相談内容がわからないし、会話が成立しない。 とにかくMRIと言われることも多いけど経験する範囲では必要がない。評価がしっかりしていないのにMRIを見ても仕方がない。手術が必要かどうかなどは肩関節外科が決めることで