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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_15「カレイドスコープ・オブ・ケオス」(前)
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
来月にはもう、シーズン4が始まるそうですね。
🎄親愛なる読者の皆さんへ🎄
— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) December 21, 2020
ニンジャスレイヤーAoM本編連載はプレシーズン2本の連載が終わり、シーズン4「カリュドーンの獣」編へと進むぞ!
年末年始は特別放送やイベントが目白押しのため、S4第1話は1月2週からの連載開始。ニンジャスレイヤーを狩るべく、世界各地から刺客が集う!乞うご期待!
あーっ間に合わない間に合わない!!
ハッ……私は天才だ! 閃いた! シーズン3のエピソードは残り2つ、プレシーズン4が2本、併せて4本。つまり感想を超圧縮して1話に一記事、それを2日で1回更新すれば、年内には最新話まで追いつくのではありませんか!? なるほど完璧な作戦っスねーっ不可能だという点に目をつぶればよぉ~~~!! あ゛~無理無理無理~ッ!!(いいから黙って読んで書こうね)(はい……)
◆
前回の感想はこちら。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回のエピソードはこちらです。
シーズン3「カレイドスコープ・オブ・ケオス」(前)
『ニューヨーク、ネオサイタマ、オーストラリア、アマゾン』……世界四都市に大陸間弾道矢を打ちこみ、アケチ・ニンジャは天下布武を宣言した。異界の口より溢れ出る鬼、苛烈なWi-Fi狩り。ナラクの力を取り戻したニンジャスレイヤーは、ホンノウジのアケチに狙いを定める。彼はネオサイタマに帰らねばならない。ならばこれ以上、故郷にふざけた真似をさせるわけにはいかないのだ!
♯1
サーモン・サンドイッチを握りしめたままだったことを、サガサマはようやく思い出した。
サガサマさんだーーー!!!!!
サガサマさん! サガサマさん好き!! サガサマさんに紙袋に入れたサーモン・サンドイッチをお渡しするモブ店員になりたい人生だった!
すごく心配していたのでほっとしました。良かった生きてて……アケチも龍もニューヨークにはあんまり行かないでほしい。 鬼も地獄に戻ってほしい。サガサマさんに変なもの見せないでくださいよ!
アマゾンも心配でしたが、とりあえずサワタリ・カンパニーには何事もなかったみたいでこれまたホッとしました。大所帯じゃないので、大軍の襲撃はやめてほしいんですよね。まあゲリラ戦には強そうですし、そうそうピンチにはならないでしょうけど……。それでもよかった……。
◆
フィルギアさんによる意味の分からない嘘歴史講座が始まったよ。
「既にニンジャ支配の世が終わりを告げた江戸時代の話さ。何の前触れもなしに、アケチのハマヤが落ちた。江戸城の一角が焼け落ち……炎は燃え広がって、江戸大火が起こった」
冒頭の「ニンジャ支配の世が終わりを告げた江戸時代」からもうダウトだし江戸大火ってそういうものじゃないだろ……そんなわけがない……信じないぞ……いやこれがニンジャ世界によるIF史観だということはわかっているんですが、頭では分かっているんですが、心が全力で拒否している。
己の内に過酷なるネザーを具現化させたかのような魔王に変わり果てたアケチ・ニンジャは、ネザーのオニとアケチモノを率い、当時のショーグン・オーヴァーロード、徳川エドワード吉宗の膝下を蹂躙した。
徳川エドワード吉宗……
もうやめてください。助けてくれ。むりだ。「メグミ」もなんかおかしいし、クソみたいな指輪物語が始まって終わったし、フィルギアさん急に意味の分からない新情報をズンドコ詰め込んで圧縮ファイルで送ってくるのやめて、脳の回線がパンクしてしまう、ギャラクシー胎内マントラ男子攻撃をやめろ!!!
「ひどい出来事だよ。」
フィルギアさんが今やったこともひどいよ。平穏な江戸時代を返してくださいよ。
◆
「それらの都市で今、当時の江戸のように、危険なポータルが開いて……!」コトブキは拳を握りしめた。
「どう……どうしましょう」コトブキは狼狽え、握った手を閉じたり、握り直したりした。
コトブキちゃんがここで狼狽えた様子、前回マスラダが抱いた「力が足りない、あいつを助けられない」というピンポイントな切迫感とは似て非なるといいますか、「アケチ禍が大規模すぎて、映画脳を検索しても、華麗に解決できる行動がヒットしない」「正義を為したいのにどう行動すべきかわからない」的な動揺に見えるんですよね。コトブキちゃんって、深刻な時でも常にどこかズレていてお気楽なところがあって、でもその楽観性こそがマスラダの行く道を照らす光になり、支えにもなっているんだろうな~と改めて思うなどしました。
コトブキちゃんの迷いは、シーズン3冒頭などのわずかな例外を除けば常に「行動の選択」であって、「心の行き先」ではない。それは彼女がプログラムによって生み出された人工物だからこそ持ちえた個性かもしれないけれど、コトブキちゃんにしか持てない魅力でもあります。
チームピザタキの2人を引っ張るのはいつだってコトブキの決断的な行動で、行動に目的と意志を付与するのがマスラダで、文句を言いながらも支えて帰りを待つのがタキなんですよね。ピザタキ最高。
◆
一方その頃、ピザタキで帰りを待っているタキさんは。
「ちょっと待て!待て!待ってくれ!ヤベエ!」消化スプレーを掴み、押し込むが、スー……と弱々しい空気が噴射されただけだった。「だって交換とかしねえもんよ!」タキは叫んだ。
お元気でなにより。笑った。思った以上に元気だったので元気をもらいました。
ジッパーを下げて消火活動(遠回しな言い方)をしたおかげで死も免れたしよかったね! 最悪www 地下は爆発するし、いつの間にかできていたライバル店は潰れるし、ジッパーは下がったり上がったりするし、やっぱりタキさんパートは楽しいです。
何が楽しいってタキさんのスチャラカパニックぶりも楽しいんですけど、タキさんがこんなことをしているのも知らずに「応えろ。タキ!」ってマスラダが悲鳴のような叫びを吐いていた事実が最高に楽しいですね。手を叩いて喜んでしまう。サイコー! やったー!!
♯2
ネオサイタマに現れた四本腕のリアルニンジャ、明智光秀。暗黒メガコーポの反撃も虚しく、炎を吐く邪龍オオカゲとネザーキョウ部隊により、ネオサイタマは幼児の前の蟻の如く、遊び半分に潰され、蹂躙されていくのだった……市民は身を潜め、辛くも生き延びたタキもまた……。
◆
己のシマ(ネオサイタマ)にこんな舐めた真似されて、チバさんおこじゃない? ひょっとしなくても、めちゃくちゃおこじゃない? ソウカイヤがこの事態にどう動いているのかはけっこう気になりますね。
◆
3日経った。(略)
ピザタキ地上階で、タキはカウンターに足を乗せ、冷めたコーヒーを啜っていた。「出ねえぞ。オレは。外には」
タキさん、さすがの適応能力だよwww 図太すぎるwww
「気楽なもんだよな」じゃないよおバカ!! 多分、今このときもマスラダはネザーキョウから縋るような思いで呼びかけてるだろうっていうのにおまえは! おまえはァ!!
……いやでもOK。もう少しマスラダくんに反省の時間を与えておきたいのでこれはこれでオッケー。マスラダもたまには反省すればいいんですよ。
◆
まったく神がかった危機判断と切断処理だった。テンサイ・ハッカーの面目躍如……そう言いたいところだが、あのときタキは誰かにKICKされた……ように思えた。
金髪、女性、神がかった処理……ナンシーさんかな? ナンシーさん来ちゃう!? と思ったのにポルノサイトを漁るのやめろよ!!
いやぁそれにしてもネザーキョウはまじでクソ。とっとと滅ぼそう(白装束のセイケン・ツキから目を逸らしながら)。
◆
「いいですか?暗号をメモしてください」解説委員がサブモニタを指差した。そこに文字が流れ出す。「タタタタウタタタ……」
………タヌキ暗号だ……覚えてる……あまりにひどかったので覚えてますよ……というか七年前の第一部、このタヌキ暗号により精神を不安定にされたところで読むのをやめたくらいなので忘れられるわけがないんですよね…。ナンシーさんでしょこれ絶対。
ガン無視しようと一度は決めながらも「HELP」の文字があった事実を気にして動いちゃうタキさんまじタキさん。そういうところがタキさんですよね、好き。
◆
「ヤバすぎるんだよ」彼は呟いた。ズボンにはハンドガンを突っ込み、手にはバールを持ち、ピザ宅配ヘルメットを頭に被っている。
ピザ宅配ヘルメットあるの!?
ウワーッマスラダ!宅配して!今ならバイクもある!
「デッカーガン」もそうでしたけど、タキさん自らが行動するエピソードって、何が起こるかわからなくてわくわくします。ムギコちゃんとの組み合わせも最高だったので再会にめちゃくちゃテンション上がりました嬉しい!(しかしタキさんって人に手を貸すこと多いですけど、人に力貸してもらうのも上手ですよね……生き延び上手だよな……)
◆
アナイアレイターさんと一緒にいる少女の名前は、アズールさん。彼女も10年前案件ですか……。初めてお会いします。どんなニンジャさんなのかな。
「インターネット性を咎められ」の文章で(はぁ……)って頭を抱えた。もうやだこのイカレ国。
♯3
ネザーキョウの侵攻を受けた国々では、LAN端子持ちが次々と摘発され、鋼鉄都市ナガシノに奴隷として移送されているという。……人探し中のアナイアレイターとアズールは、ともに「インターネット最終処分場」と揶揄されるナガシノへ潜入した。
◆
通りの先には黒くわだかまる影がある。ケオサキや99マイルズベイの廃墟で見るような重苦しい建造物。
ケオサキと99マイルズベイ……『スズメバチの黄色』と『AoM』の始まりの地だ……。
99マイルズベイを舞台にしたエピソード、また見たいな。タキとマスラダ出会い直しプレイしてくれ。(出会い直しプレイとは)
◆
「インターネット師ッてのは何だ」
ほんとだよ
◆
トムさん無事に帰還できてよかったです。会議の進捗はよくないですけど。あの強い男が泣いてる……あんなに頑張ったのに報われないのつらいよ……。
◇
「いいですか、基本原則。インターネットはオヒガンであり、現代においては、この世に超自然的なものを呼び寄せるものです。規定事実ね、これ」
ふむふむ!
超自然……鬼やヘグイを呼びだす動力源も、インターネットの動力源も、突き詰めれば同じ場所から引っ張ってきていると。
つまり……「ギャラクシー胎内マントラ男子」作戦の超大規模バージョンを実行すれば……アケチのジツを妨害することができる、ということ………?
これはこれは! 面白くなってきましたよ、これこそタキさんたち非戦闘部隊の出番ってことじゃないですか!! じゃあタキさんもいよいよ本格参戦ってことになるんですね、楽しみー!
ハー熱くなってきました、これぞSFって感じで、世界観的にも非常に面白いことをやってきましたね。これは楽しいですよ~!
♯4
UCAとネザーキョウ部隊がぶつかり合う城塞都市トオヤマ、……南の荒野。死体の山から立ち上がったのは若い女ニンジャ、グラニテ。アイスを食べて気持ちをアゲていきたいので一獲千金を狙った結果、長生きの脂肪ぶよぶよオジサンと出会ったのだ!
◆
なんでだよ。
◆
スイーツ娘ニンジャのグラニテさん。カワイイな……アホで。
物怖じしないアホの子 × 話の通じない変なおじさん。面白い組み合わせですな。可愛いけど。
モモジさんの狙うヒャッポ・ニンジャは、今やネザーキョウのシテンノが一人らしい。とはいえ本編にどう絡んでくるんでしょうね? シーズン終盤のここにきて、ニンジャどんどん増えますね。忍殺のことですからうまく収集つけてくるんでしょうけど、話がどう転がるのかわからなくて展開が読めません。うーむ。
◆
一方のタキさんとムギコちゃんは執拗なタヌキ暗号に頭を悩ませており……いやほんとなんなんでしょうこれ。
「なんだそりゃ」タフガイが顔をしかめた。ムギコは説明する。「ヌキの暗号。暗号学の授業で……類似した物を……」
れっきとした暗号学の授業で習うという事実もどう受け止めていいのかわからないよ……意味がわからないよ……
◆
壁一面のグラフィティ。それは当時使われた暗黒メガコーポ賞金首リストの画像を皮肉った、ウシゴームのニンジャ列伝図画である。悪魔じみてデフォルメされた、だがそこにユーモアと誇りを混じえた、色あせた肖像アートと、名前のキャプション。
サツバツナイトをはじめとするニンジャの名前やウキヨエがいっぱい拝めるってことですか!? お宝地区じゃありませんか! 最高! 行きたい!!
タキさんとムギコちゃんの二人でウシゴームの散策だ! やったぞ! 地下階段を前にして二人で顔を見合わせるのかわいい!!
◆
「ワッ……ザ……ヘウ」タキは呆然と呻きを漏らした。ムギコにはピンと来ないが、それでも、その部屋の凄まじさは端的には理解できた事だろう。
うおおおおおぉ秘密基地だ~~ッ!! ヒューーーーッ!!
これは楽しい! 全人類が好き! うわーうわー、楽しいねえ! 喋るマスコットもいるよー! 楽しいねー!!!!
「オレはまだキレない。ナイスガイだから」タキはムギコに言い、言われた通り、ケーブルを繋いでゆく。
タキさんがしょっちゅうムギコちゃんに話しかけるの可愛くて好き。仲良しでかわいい。事態がよくわからないまま、じっと待ってるムギコちゃんも可愛い。
◆
タキの掌の上に、01ノイズが小さな美女の姿を結んだ。『貴方が長々と話しているうちにね』『何という事でしょう』
ナ、ナンシーさんだ…………。
うわああああああああああああああああ!!!!!
ナンシーさんだ!! しかも手乗りだ!!!! オワーーーーーーお久しぶりです! お久しぶりです!!!
あのタキさんが、素直に「アンタに会えて光栄だ」って伝えるのマジですごいし、それだけタキがハッキング業については真面目な向き合い方をしているんだっていうことがよくわかって私は私は私は、、、ファー……
◆
(などと盛り上がっていたら死の気配を目にしたもなかさん)
嘘だよ……現実なわけないもんこんなの……だって私の夢だもん……夢が現実を超えることなんてないんだ、大人になったから知ってるんだ。現実っていうのは厳しくて、期待とか、甘っちょろい展望なんて粉々に砕いてくるし、それに立ち向かうってことが生きるってことなんだ。こんなに私に都合のいい現実があるわけないじゃないですか。夢だ。これは夢だ。
そこでタキは我に返った。あの瞬間に記憶が巻き戻り、ニューロンが激しくスパークした。「アンタはまだオレに何かさせたいだろうが、オレからも頼みがある!」『でしょうね』ナンシーは頷いた。タキは言った。「ニンジャスレイヤー=サンに通信を繋いでくれ!」
ギャーーーーーーーーーーーーッ!!!!??
夢じゃない!!!!! 現実!!!!!!!!!!!!!!
無理無理無理無理もう無理です!!!! こんな現実があるわけないと思いたいのにそこにあるんですけどおおおおおおおぉぉ?!?? やだ、現実怖い、ぼく帰る!! 夢の世界に帰る!!!
なんなんだよぉ……もうなんなんだよ……まだ死にたくない、まだやりたいことがあるんだ……うううううううぅぅぅう
あの瞬間の記憶がよみがえってすぐ、開口一番ナンシーさんにそのお願いするのなんなの~~やっぱりアレですか? 必死に「逃げろ!」って繰り返し叫んでたニンジャスレイヤーの声を芋づる式に思い出した的なアレ……? えっむりなんだけど、嘘だぁ~……現実がこんなに私に都合のいいわけないじゃないですか~アハハ……
「ニンジャスレイヤー=サンに通信を繋いでくれ!」
『why not』ナンシーはウインクした。「よし、頼む!」タキは勢い込んで、掌の上の図像が乱れた。
嘘だろ……
まじですか………うう……顔が机から上がらない………
すみません次のセクションまで読んだのでそこまで感想書こうと思ってたんですけど読み返したら完全に力尽きたので今回はここでいったん区切ります………「Why not」なナンシーさんめちゃくちゃカッコいいし素敵だし、ナンシーさんがタキさんの手に指を重ねて導くのマジまじまじ最高でスゴイドキドキしたんですけど、ジュブナイル的なわくわくがすごい最高のシーンだったんですけど、開口一番タキがあんなこと言うから……あああああああああああああああもおおおおお~~~~~~~~~!
タキのばか!!!!!!!!
続く!!!!!!!!!!!
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次の感想はこちら。
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