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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_19「タイラント・オブ・マッポーカリプス◆前編」(後)
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
明智が織田を失い、織田腕と融合したのが三日後。
だが三日後……地に刻まれた五芒星方陣が光を失い瞬き始めるのとほぼ同時に、ネザー嵐は晴れた。
生死不明となったタキが、マスラダと通信を確立できるようになったのも三日後。
3日経った。 7
(略)ピザタキ地上階で、タキはカウンターに足を乗せ、冷めたコーヒーを啜っていた。「出ねえぞ。オレは。外には」 8
被せてきてるのかなぁ……。単に、明智の三日天下になぞらえて「明智が勝利宣言すると三日の時が流れる」みたいなお約束にしてるだけなのかもしれませんが些末な部分を深読みして興奮するのは楽しいので考えてしまう。永遠に失った男が、今度こそ失いたくない男と決闘しているのだ……ヒューッ! ドンドコドンドン!
◆
前回の感想はこちらです。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回のエピソードはこちら。
シーズン3「タイラント・オブ・マッポーカリプス◆前編」(後)
一騎打ちに備えるため、タイクーンの文明都市蹂躙はひととき止んだ。しかしネザーキョウの武力はタイクーンのみにあらず。都市はネザーキョウの将軍によって未だ蹂躙されており、企業軍との戦争も激しさを増すばかりであった……。
♯6
安全地域の高層ビル群の一角、ヘッドオフィスで、チカハ社のサラリマン、サガサマ・ミネは、取引先企業の役職サラリマン達と名刺交換を行い、お互いにオジギを行った。
キャーーーーーーーーーー!!(黄色い声)
サガサマさん! サガサマさんサガサマさん!!
ホロ画像が浮かび上がり、奥ゆかしいサガサマのショドー筆致との相乗効果を醸し出す。
字の綺麗なサガサマさん! 受付嬢になってサガサマさんの奥ゆかしい筆致で受付名簿にサインしてもらいたい人生だった!
(サガサマさんにはなぜかモブ夢妄想が暴走してしまう)
(サガサマさんの人生にそっと関わる通行人モブになりたい!)
◆
また新しい企業の情報が……デルタ・シノビ。
傭兵企業、そんな会社もあるんですね。プロフェッショナルの集まりって感じがする。ブラックヘイズさんも派遣登録とかしてたりしない?
ヘヴンリイは口の端を歪めて笑った。「テメェはどこまでやるんだ?」「老兵だ」腕組みしたまま、オメガコマンダーは答えた。
ヘヴンリイさんってステゴロタイマンヤンキー思考なので、ベテランの老獪さとは相性良くない気がするんですよね。負けまではいかなくとも何らかの痛手は追ってしまいそうだなあ。
◆
「やったあ!」「やったあ、ではない、博士。(略)」
コントじゃんwww
サクタ博士ほんとに面白いですね、天真爛漫で。マージョン脱ぐデータの放流効果は覿面とのことで処刑も延期、一安心です。命を賭した作戦が無駄にならなくてよかった。(トムさん処刑されてませんように……心配)
◆
カメラはふたたびネザーキョウ、黒砂の決闘場へ!
流れるような腕の動き、手首の動きが、タイクーンの攻撃を逸し、跳ね上げ、ずらしてゆく。そしてその動きが短打に繋がる。それはコトブキがあまりにもよく知る動きだった。
ああぁぁええあ!??!
ちょ、あの、え、コト、
そんな、え、…………ええと、この状況で、この私が、冷静になれるわけがありません(スッと真顔になる)。これは無理なやつです。お茶を飲んできます。休憩休憩! 我ながら立ち直りサイクルに突入する判断が早くなってきたぞ!
◇
(休憩中)
(針と糸をチクチクしてきた)
◇
ふう、よし。
休憩終わり。心を平らかにして、いきます。
彼はコトブキのクミテを手がかりに、失われたカラテに再び力を与え
ハイ無理ハイ無理!!! ハイハイハイハイ!!!!!!
うううぅ~~~ナラク不在の間にコトブキちゃんから学び、己の中で組み立てなおしたマスラダ・カイだけのカラテ……その動きはネザーの暴君にも一歩も引けを取ることなく……ヴァーーーーーー!!!!
はぁ……はぁ、すばらしすぎます、無力な日々も、モミジの村で意思疎通に失敗してコトブキちゃんを泣かせたことも、彼女と歩んだ一日一日を、何一つマスラダは無駄にしない……親王とぶつかったローカルコトダマ空間、あの場でタキと共にマスラダの精神を笑顔で支えていた大切な大切な家族で仲間、お節介で頑固で前向きで努力家のコトブキちゃん……マスラダは確実にコトブキから強さを分け与えられて戦っているんだ……ううう最高だよおおおアリガトアリガト……
『コトブキ。オイ。コトブキ=サン。オイッ』(……ニンジャスレイヤー=サン……!ガンバレ……!)『モシモシ!コトブキよォ!』「ちょっと黙って!」
wwwwwwひどいwwww
ところで一度タキが「コトブキ=サン」って丁寧に呼んだところめちゃくちゃツボってしまいました。うわぁうわぁ! 超グッとくるんですけど!
つまりこれ、普段呼び捨てにしている親しい相手でも、「お~い〇〇くぅん、聞こえてますかー?」みたいな用法でワザと「=サン」付して呼ぶこともあるってことですよね!? 忍殺世界の言葉の使い方としてそういう慣例があるってことですよね!?
……だとすれば『ドリームキャッチャー・ディジタル・リコン』で文句vs聞き流しタイムを済ませたあとで「応答しろ、タキ=サン」ってコールしたのは、普段呼び捨てにしている相手にわざと丁寧語で呼びかけていたという可能性が……強まったのでは……そう考えると途端に世界が色鮮やかになって……私は、私は……!!
♯7
ニンジャスレイヤーの一騎打ちを祈るように見守るコトブキ、そこにタキからの通信が割りこむ。ニンジャスレイヤーがタイクーンを全力で引き付けている今がチャンス。UCA、ヨロシサン、ピザタキが手を結び、ネザーキョウの力を削ぐ作戦行動が始まった!
◆
『(略)お前、隣の家の奴が急に大容量データ通信始めた時のブルシットを経験したことあるか?』「無いけど理解できました」
笑ってしまったw
「しかし今は、死力を尽くした一騎打ちの最中です」『そうだ。だからチャンスなんだ』
一騎打ちを見届けたいコトブキちゃんと、ニンジャスレイヤー=サンが一騎打ちしている「今」だからこそ俺たちにもやれることがある、と動くタキ。それぞれの信頼の形が最高……ピザタキサンキュー……!!(タキが「オレらの目的」ってコトブキちゃんに話してるのも堪りませんでした、オレら…チーム……)
◆
その頃オヒガンでは、ヤモトさんが鬼と戦っていた。
「サフォスサフォスソ!」眼前の亀裂を押し拡げ、触手の群れが跳ね上がった。「イヤーッ!」ヤモトはイアイした。
触手だッ!!(サイリウムを手に立ち上がる)(がんばれーッ!)
このネザーの地はどこまでも不毛でありながら、表情豊かでもあった。それは野放図な混沌の果て、あまりにも目まぐるしく移り変わるサイクルが時の流れを無意味化した先に訪れる停滞の姿だった。
このくだりとても美しくて良いです。上質で好き。
◆
この地にニッタ・カタツキがあるならば好都合。いわばアブハチトラズである。
? あれ、意味違いますよ……ね? 「虻蜂取らず」って原語(日本語)だと「二兎を追う者は一兎をも得ず」的なネガティブな言い回しだったような気がするんですけど……
あれ? 私の知らない意味がある???
◆
「これは精髄。ネザーオヒガンで手ずから集めたもの」(略)痛みと共に彼女のニューロンに爆ぜたのは、黒いトリイが連なる光景の幻視だった。
まさか、え、それってサツガイさんの……ひょっとして、オダがネザーにおいて五芒星の結界の中で滅びた肉体を再生させ「ジョウゴ」として生まれなおしたように、サツガイさんも魂の欠片を集め五芒星に置いておけば……再生すると、そういうことですか? 復活するんですか?えっつまり子ども形態で!? サツガイさんが!?
◆
ティアマトさん、一挙手一投足が細部にわたるまで艶かしいので動揺してしまいます。こわい。
「フッ」KBAM!ドラゴン・ブレス・イブキが炸裂し、オリガミの群れが01ノイズに分解した。
えっ、え、なんで。
あれ、だってこれユカノさんの技ですよね?『アセイルド・ドージョー』で見た記憶が……
かわりに彼女が記憶の奥底からかろうじて引きずり出したのは……「AAARGH!」ムカデ・ニンジャが彼女をとらえんと、全ての腕を拡げて迫った。彼女は掌を口元に盃めいて添え、息を置いた。「フッ」そして身を引いた。ムカデ・ニンジャが息に触れた。息は凝縮されたカラテであり……爆発した。22
— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) December 3, 2016
これですこれ。
チャドーの呼吸もしてる! ……もしかしてユカノさんとティアマトさんの容姿が似ているのって偶然じゃなくて意味があるんですか。身体的特徴(髪と胸)が同じなだけでなく、まさか顔も瓜二つだったりする?
でも性格は全然違いますよね。格闘ゲームの2Pカラーのようなイメージなのかな……羅刹ナコルルとか……(古い)
はっ、まさかユカノさんの大人成分をすべてティアマトさんが吸い取ってしまったとか!? そのせいでユカノさんがポンコツブロガーになっちゃったの!?
♯8
ネザーキョウの力を削ぐため、作戦行動に移るコトブキ。キキョウ・ジツを借りてネザーオヒガンに暗躍するティアマト。闇の奥、淡々とジツに力を注ぐジョウゴ親王。ネザーキョウを巡る各陣営の思惑は、徐々に大きなうねりとなって動き始める。
◆
かねてより織田と深く契る関係にあった蘭丸は、現世にいながら本能的に主君の滅びを感じ取り、狂おしいほどのセプク衝動に襲われた。
ふかくちぎるかんけい
わざわざ「深く」って修飾付け加えてるの、すごいな
◆
ホンノウジにて相争う仇敵二人。幸いなるかな。まさにこれはアブハチトラズ也。
やっぱり「虻蜂取らず」の使い方、逆じゃないですか?
思わず広辞苑まで引いちゃったんですけど「あれもこれもと欲張って結局何も手に入らない」という意味でした。よかった。記憶は間違っていませんでした。え、じゃあなんで忍殺世界では「一石二鳥」みたいな意味になってるんでしょう……混乱……。
◆
ナラクちゃんの手綱を握れてるマスラダくん! えらい!!
(毎日実践です。手首の捻りを交えた全てのムーブは、必ず一通りやります)(覚えた。一度で充分だ)(いいえ。染み込ませます)コトブキは譲らなかった。
コトブキちゃんとの組手特訓やったーーーーーー!
頑固なコトブキちゃんと折れるマスラダくんすばらしいです。
閉ざされたVHSルームに赤黒ニンジャが落下してきたあの日から、コトブキちゃんとマスラダの関係性は常に、押しの強いロボとなんだかんだ助けられて折れるニンジャであり、この関係性が二人の原点……うう~~!
◆
(((マスラダ!キキョウ・カナシバリ・ジツだ!この打撃には手順がある!))) ナラクが示唆!
ナラクちゃん今回はうるさいだけじゃない! 役に立ってる!!
そしてついに互いが獲物を手にして……戦いはまだ終わりません!
♯9
四本腕で刃と槍を構えるタイクーン。ヌンチャクを掴み、黒炎を身に纏うニンジャスレイヤー。銅鑼が鳴り響く。龍が咆哮する。風は疾駆し、斬撃は火花を撒き散らし、両者ともに獲物を手にした決闘は、更なる高みへ嵐の如く駆け上がる!
◆
「ヒサツ・ワザ!」タイクーンが叫んだ。
ガクッと力が抜けた。
盛り上がっていたのに……。技名だけ叫んでくれればよかったのに……。
でもこれ、もしかして「奥義!」みたいな前口上のつもりなのかもしれない、そうだとすれば不要な言葉ってわけでもないのか……いやそうだとしても私の頭がおかしくなるので……
◆
タイクーンのヤリは空を切った。何故ならば……ナムサン……ニンジャスレイヤーはカタナに貫通させられた状態で身体を回転させ、その螺旋推進力によって、まるでネジを締め込むように、刀身をタイクーンめがけ遡ったのである!
あああああぁ、マスラダくん! 無茶しちゃって! 痛い痛い痛い!
最近トンと見なくなっていた己自身を薪にして火にくべるタイプの戦闘スタイルだ……。でも、このスタイルもまた、マスラダ・カイの過去であり財産なんですよね。ナラクの声、コトブキの組手、フジキドさんのインストラクション、復讐に明け暮れた日々の記憶。マスラダ・カイのすべてを撚り合わせて紡ぎ、故郷に帰るために全力で伝説のニンジャと戦うマスラダ!! うーっ頑張れ頑張れ!!
◆
『コトブキ!避難だ!』タキの通信がコトブキに入った。『いや違う!避難じゃねえ!向かえ!今だ!』
まず第一声で「逃げろ」って叫んじゃうタキさん好きーーー!
「わかっていますよ!」とか、ちょっと先の『やべえんだ!』「はい、今まさに」とか、タキに対してあからさまに遠慮がなくなっているコトブキちゃん、とても良いです。仲間感ある。コトブキちゃんの自我にもまた、変化の時が訪れているのかもしれませんね。
◆
ついにホンノウジへ攻め上がったジョウゴ親王。
巨大ロボ(?)を三体も操っての奇襲、本気度が感じられます。
だというのにタイクーンはジョウゴの方を一顧だにしない……それでいいのか。決闘中であり、隙を見せれば即座にニンジャスレイヤーが動く、よってむやみに反応できないのはわかります。たとえそうだとしても、息子が全力で討ち滅ぼしにやってきた父親にしては反応が鈍すぎるのでは、と思ってしまう。
ネザーキョウを巡る悲劇のすべては、そんな明智の生き方に原因があるんじゃないのかな…。織田は明智に、明智は織田に。互いの愛に胡坐をかいて、コミュニケーションをおろそかにし、すれ違いに気づきながらもなお修復への努力を怠った。挙句に新たな命を得て生まれなおしたジョウゴ親王に、明智はまたも同じ過ちを繰り返している……。ちゃんと息子の顔を見ろ……面影があるからって目を逸らすんじゃない……。
◆
『情報が入ってきたンだ。オムラ・エンパイアだ。オムラ野郎が、北米の連中の争いのドサクサで、ホンノウジを制圧しようッて作戦に出た……蚊帳の外で、オムラ野郎は戦略を練ってやがったらしい!』
ええ~~。
オムラってあの独特な社風の、狂った文化の会社ですよね? この場に来るんですかー? やだなぁ。オムラの掛け声苦手なんですよね……眺めていると気が遠くなるので……
「北からジョウゴ親王の軍勢が攻め入っています!」『何か言ったか?絶対聞きたくない。幸運を祈る』
タキさんコラっ! 通信切るな!!www
でもそんなこと言ってコトブキちゃんとの通信終えたらすぐにタイプ速度上げて情報収集始めるんでしょ、お人好しだから。知ってますよ。
さて、残るは後編のみです!
シーズン4の開始が1週後にずれ込んだことで追いつけるのではないかと浮足立っていますが……フラグのような気もしますが……とにかく続きを読みたいと思います! ネオサイタマに帰るまでが遠足だ!!
ではでは、また次の感想でお会いいたしましょう。
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