ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_12「エスケープ・フロム・ホンノウジ」
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
プレシーズン4のお話がちらほらTLに流れてくるのを薄目で読み流しながらリアルタイムで読めていない悔しさに悶え転がっているので早く最新話まで追いつきたいです。ううう、、、私も配達するところ見て騒ぎたい……。
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前回の感想はこちら。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
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今回のエピソードはこちらです。
シーズン3「エスケープ・フロム・ホンノウジ」
カナダ、サスカチュワン地方の森林地帯。瀕死のフィルギアを救ったのは、UCAの軍人だった。彼の名はトム・ダイス。仲間とともに、ネザーキョウの首都、ホンノウジから脱出してきたのだという。生き残ったのは、彼ひとりだった。
♯1
フィルギアさんが初っ端からアクセル踏んでくるのでヒッってなった。
「誰だ?その話、初耳なんだけど」フィルギアは口を尖らせた。「俺達、信頼関係を築いたと思わない……?」
開幕そうそう口を尖らせるんじゃない……なんでそう仕草のひとつひとつがあざといんですか。合コンにふわふわ巻き髪のフレアスカートで現れて濡れた睫毛でじっと見つめ、目が合うと恥ずかしそうに小首をかしげるみたいなことを息をするようにしないでほしいです。怖い。
「俺以外に大事な奴がいるなんて言わなかったじゃないか…」
「俺達、そういうこと打ち明けてもらうくらいの仲じゃなかったの?」
って趣旨のこと出会って間もない男に言ってくる時点で魔性ですからね。まあ、内容だけ見れば、敵地を旅する者同士、そういうことは教えておいてほしいな~という不満としてありえる範疇かもしれませんが、そのセリフを言いながら口を尖らせるのは18禁。
怖い怖い。18禁の魔性タイム怖い。通常運転でこういう言動してるんですよねこの人。は~……魔性の男怖い……。
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さて、真面目で良い人のトムさんが語る回想。
クレイグ隊長はトムの所属する強行偵察隊で、唯一人のニンジャである。彼は10年前、燃え盛る鉱山街の調査任務で市民を救出し、唯一人生還を果たした真の英雄だ。
10年前。トリロジー時代の登場人物なのでしょうか。
宇宙船地球号の指導者たる暗黒メガコーポにビクッとなる。突然知っている概念を混ぜないでほしい。
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「「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」」おお、何たる冒涜的光景か!太鼓の音に合わせ、数百……いや、数千人規模の白装束ニンジャ達が、一斉にトレーニングを行っていたのである!
冒涜? 冒涜ってなんだっけ? もう普通の日本語の意味すら怪しくなってきてよくわからない。
【冒涜】神聖・尊厳なものや清純なものをけがすこと。「神を―する」
(三省堂/スーパー大辞林3.0より)
思わず辞書を引いた。かえってよくわからなくなった。
白装束ニンジャたちがセイケン・ツキをすることで穢される神聖なものってなんだろう。わからないな……もうなにもわからない。
♯2
突然、「トム・ダイス:ベンチプレス180㎏」という情報が明かされて困惑している。
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ボンズ姿だと咎められない理由を「ありがたいのだ」の一言で説明しようという力技がすごい。それっぽっちの情報で納得しろというのか……。
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岸に並んでいるのはスモトリゲニン達だ。「「ホーレイ、ドッソイソイ」」彼らが歌いながら肉鈎縄を引くと、もがく肉塊はゆっくりと岸に引き寄せられていく。「いまだ!」「カカレ!」スモトリゲニンの陰から、イタマエゲニンの集団が走り出た。
…………(表情がしんでる)(もうかえりたい)
ファイアストーム隊のみなさんが「こんな世界観はクソ」「ネザーキョウ最悪」と常識的に罵ってくれるのでギリギリ正気が保てています。仲間がいるって大事だね。
♯3
ゲニンたちの憧れ、マイトイカラスちゃん。ネザーキョウに来たからには、俺もいつかあんな風に……誰もがあの背中に夢を見て、遥か高みを目指すのだ。だが……皆は知らない。初陣前夜のアイドルが、メタルファルコ隊長と二人きりで秘蔵の酒を飲んだことを。床に叩きつけられ、経験豊富な先輩に上下関係をカラダに刻み付けられたことを……
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すみませんでした
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チューニンの昇進試験が意味不明すぎる件。そりゃ発狂もしますよ。試練を潜り抜けたマイトイカラスちゃんが虚無的な笑顔を浮かべるようになったのもわかりますね。なんだこれ。
「ヘヒ……ヘヒヒィ……タンタン、タヌキ、タヌキのポポコ……」隣の一人が発狂!
なぜ急に狸ぽんぽこ。平成鍋合戦でもする気なのか。発狂するにしてもなんかもっとこう……あるでしょ……
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「理解はさっき諦めた」クレイグは静かに言った。
クレイグ隊長の好感度が100UP↑した。ありがとう……あなたを信じてどこまでも付いてきます。
♯4
これまでのあらすじ:タイクーンとか鬼とかいた。
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「アレは何だ。ホンノウジの運河でも見たが」「ああ……ヘグイだよ」カネトは答えた。「アレはジゴクの産物だったんだな。この世のものじゃねえとは思ったが。あれをイタマエがカラテで身をスライスして、スシにする」
なにいってんの?
へグイってやっぱり『四ツ目神』にも出てきたヨモツへグイ(黄泉竈食)からきてるんでしょうか。「黄泉の国のかまどで煮たものを食べると、黄泉の者となり、現世に戻れなくなる」という……古事記にも書いてある……(カネトさんお弁当で食べちゃってる。アウトでしょうか)
オハギを食べてバッドエンド!
『四ツ目神』はいいぞ。3日でクリアできるのでぜひ。
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クレイグ隊長あまりにもかっこよくて頼もしい。トムさんじゃなくても心酔する。
そして、敵地にたった一人という危険な状況ながら、トムさんが行き倒れたフィルギアを躊躇なく拾ったことにもなんとなく納得しました。この上司にしてあの部下ありなんだな……。似てるんですね。もしくは、トムが隊長のように生きたいと思い、実践しているのかもしれませんが。
♯5
頭のおかしい昇進試験に怖気づき、思わず逃げ出したネザーキョウのチューニン・カネト。UCAの偵察隊長クレイグは、カネトを連れネザーオヒガンからの脱出を図る。
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クレイグは断頭チョップを構えた。マレボルは呻いた。「私は高貴なる種……貴様ごとき野蛮人に……」「この地獄を受け入れるくらいなら、俺は野蛮を選ぶ。イヤーッ!」
地獄<<<<野蛮。隊長に全面的に同意。
クレイグさん本当にかっこいいな。惚れてしまいます。
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柱にくくりつけられたスピーカーが勇ましいアケチの歌を流し始めた。『キキョウの光、カラテに託し。ネザー、ネザー、ネザーキョウに栄光あれ!』 (略)『惰弱に生きれば50年、コクダカ帯びて5000年。カラテ永遠、美味し国、ネザー、ネザー、高まりぬ!』
作詞者だれ? 頭に糠みそでも詰まってるんですか?
そういえばワラキアにも国歌ってあるのかな……ありそう。インストバージョンが動画配信のBGMにたまに使われてそう……。「余の完全勝利でした」のBGMだったような気がする。ありそう。
♯6
ネザーキョウから脱出し、博士のデータをUCAへ持ち帰れ! ファイアストーム隊は、脱走志願のチューニン、カネトを加えて市街地を走る。追うのは新たなるカイデンのリアルニンジャ、ドーンブレイド!
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その瞬間!KRAAASH!スシ・バー全体が鳴動した!「これは!」KRAAAASH!さらに震動!「スモトリだ!」カネトが叫んだ。
いやいや「スモトリだ!」じゃありませんよ、なんでそんな当たり前のように……というか木槌を持っているの明らかにおかしいですよね?
武器を手にしたら、もはやその戦いは相撲ではない。いくら巨体でももはや相撲取り(スモトリ)を名乗ってはいけないでしょ。相撲に対する誇りとかないんですか? とてもじゃないが許容できる気がしませんが??
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共にいるチューニンも、彼らを見るからに畏れていた。震える手で、ほら貝を吹いた……ブオウー。「フンッ!」「フンッ!」「フンッハ!」
鬼は、まあ、シーズン1からずっとディアボリカさんを見てきたので、「忍殺世界には鬼も存在する」という慣れがあったといいますか、耐性があったんですけど……。法螺貝と組み合わせるのはちょっと……さすがにむりなので……劇物と劇物を掛け合わせると……正気が死ぬので……。
♯7
鬼に追われ、ゲニンらの追跡を躱して逃げるファイアストーム隊。過酷な戦いのなかで、一人また一人と脱落していく……。
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チャントが木霊する中、ブレインは掴みかかるトムをかわし、地面に手をついた。「黒鉄の矢、空を裂き、海を越える。惰弱なる都市を、大地を穿つもの也!く、黒い門だ……オニが溢れ……嗚呼……やってくるぞ!NYかな……セントラルパーク!ネ、ネオサイタマ……」 13
えっネオサイタマに鬼出るの!? やだ! 来ないで!! ネザーキョウのイカレ文化は鎖国したままそこで完結して!!
五芒星(?)の対象にアマゾンがあるのも心配ですね。サワタリ・カンパニーに何事もないといいのですが。あとニューヨークはサガサマさんがいるからだめ。オーストラリアもムギコちゃんのご両親がいるからだめ。イカレ国は大人しく鎖国とくべき。
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「カネト=サン!ファイアストームを頼むぞ!」クレイグは叫んだ。
ああああああああああぁあぁ隊長~~~!!!!
こ、ここで成り行きで共にいるだけの、しかし味方の中では唯一のニンジャに隊を託して逝ってしまうのあまりにも……重い。隊長……そんな………。
♯8
強硬偵察隊「ファイアストーム隊」はネザーキョウからの脱出を図る。だが執拗かつ熾烈な攻撃に、隊員は徐々に数を減らしていくのだった……。
◇
あらすじがメンバー紹介から「生き残り」の紹介になってきてるのが悲しい……隊長……。
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「このままどこに向かう」「戦利の殿堂区だ」と、カネト。「もとはエドモントンの飛行場だったッて話だ。ネザーキョウが鹵獲した戦利品の類いが飾られてる。兵器やら、武器やら、いろいろな。カラテとイクサのトロフィーなんだ」
なんだか「☆☆ホンノウジ血みどろ観光ツアー☆☆」みたいになってきましたね?
「俺のオムロが残高ゼロ!」
やけに語呂のいい悲鳴!
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その手を掴み、引っ張り上げたのは、カネトだった。乱戦で負傷したのか、頭巾は払い除けられ、顔にはべっとりと血がついていた。「行くぞ」
カネトさんが熾烈な戦場を潜り抜け、次第に本物の戦士になって行くさまがすごくいい。
ネザーキョウにいる間は何物にもなれなかった臆病な男が、惰弱なはずの文明国からきたニンジャに託されたものを守って真の戦士になる。逃げて逃げて逃げ出した先に、戦士の道がある。忍殺のこういうドラマの描き方、ほんとうに素晴らしいです。
♯9
ヘリでの脱出を図る軍人トムと亡命希望者カネト! 追いすがるは満身創痍の執念、ドーンブレイド!
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ヘリ上の戦いが熱い。
拳を握りハラハラしながら読んでいたのに……「カラテナイチンゲールの鳴き声」でガクッと力が抜けた。せっかく胸を熱くしていたのに。
落下時のダメージはモミジがクッションとなって防いでくれた。タイクーンに守られている。
いやいやいやいや、、モミジってそういうものじゃなくない?
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手負いのドーンブレイド……ということは、脱出劇からトムが生還し、フィルギア氏を拾ってここで待ち伏せるまでにはあまり時間が経過していない(せいぜい数日)という理解でいいでしょうか。
つまりフィルギアさんのコレ
「あンたのようなヤツから直接話を聞きたい気持ちもあるが……ヒヒヒ、友達の願いを叶えてやらなくちゃな」(略)だがフィルギアは離さない!「信頼関係……ってやつ……!」
たまたま行き倒れていたところを、一晩二晩泊めてくれただけの男に彼女面してるってことですかあ!? 魔性の男こわすぎるなー!
しかも特に下心とかなく、純粋なやさしい真心でやってるっぽいところが余計にたちが悪いんですよ、怖い。魔性の男こわい。
「ドーモ」茶色装束のニンジャはドーンブレイドを見据え、アイサツした。「ファイアストームです」
うううううう…………!!!!
熱すぎる……隊長の名を継ぎ遺志を継ぐカネトさん、熱すぎる!
ここで逝ってしまうなんて、あまりにも惜しい。もっとファイアストームとしての戦いを見ていたかったな……。
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フィルギアはわざとらしく咳き込み、後を追う。「もっと心配してくれてもいいんだぜ……。それとも、俺のニンジャとしての凄味をわかってくれたのかい」
いやだこのひとこわい。
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トムさんの隊長への想い、亡骸はなくとも受け継がれる意志、とても熱くていいお話でした。素敵でした。ファイアストーム……FOREVER……
そろそろシーズン3の後半ですね……シーズン1の頃から望月もなかさん特効の即死トラップが多数仕掛けられていると噂の……(死を覚悟している)。楽しみです。がんばります。死地を潜り抜けた先に、ピザタキの日常がある。
それでは、また次回の感想でお会いいたしましょう。
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