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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_21「タイラント・オブ・マッポーカリプス◆後編」(後)+エピローグ
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
ついにシーズン3も最終エピソード! ここまで長い道のりでした。今日からシーズン4の連載が始まるということで、ギリギリ間に合ったといえるのではないでしょうか!(プレシーズン4は読み終わってます!)シーズン4のエピソード1が終わるまでには感想記事も追いつけそうですね。あともう少し、頑張ります!
◆
前回の感想はこちら。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回のエピソードはこちらです。
シーズン3「タイラント・オブ・マッポーカリプス◆後編」(後)+エピローグ
ニンジャスレイヤーvsタイクーン、決闘は新たなる段階へ。異彩の空高く、邪龍は飛翔する。不安定な足場をものともせずに両者はカラテを構えた。ネザーの空に、鋭いシャウトが響き渡る!
♯6
コトブキちゃんの前に立ちはだかった石像がニンジャなの信じたくないな……
コトブキはジュウニヒトエを脱いで離脱!
ギャー!? コトブキちゃんが脱……っ
キモノの中から立ち上がったコトブキはキャミソールにホットパンツという動きやすい姿で、ストーンビーストは一瞬、その妖精めいた姿に幻惑された。
よ、よかった。早脱ぎカッコいい。
けっこうピンチなんですけど、どんな緊迫した状況でもタキさんが通信相手になってくれているだけで適度に気が抜けてありがたいです。
◆
『ケッ!死なせて見ろや。こちとらフラットライン上等だぜ』
そんなこと言わないでタキさん。頑張って。生きて。
ハッキングは危なげなく成功! さすがです!
待ち構えていたリコナーの始祖A-1は、この機を逃さずタイクーンの偽装署名を用いてインターネットの許可を全土に送信。
「今ここに、あらゆるインターネットを合法化する。即ち楽市楽座也。天上天下通信せよ。ネザーキョウ:タイクーン:アケチ・ニンジャ」
法律を変えてしまうというめちゃ強い所業! すごい!!
(でもこれを「楽市楽座」と称するのは頭がおかしすぎでは?)
少年A-1が、ドリームキャッチャーと共に、多くの犠牲を払って細々と、けれど確実に繋いできたもの。それが多くの協力者を得て、ようやく芽吹き国中でいっせいに花開く。胸が熱くなります。
法律を受けて嬉々としてインターネットを始めるネザーキョウの国民たちにより、キキョウ・ジツはたちどころに力を失っていきます! ようやくです……!
己のカラテで強力に統治したと思い込んでいた民衆が、
己がカラテに夢中になるあまり首都を不在にしている間に、
己のジツを台無しにする惰弱行為を我先にと大喜びで行い始める。
皮肉が効きすぎていて最高ですね。明智ざまあ~!!
感情の衝突が波紋を次々にひろげ、遂には紫煙パーティクルと銀河星雲の壮絶なデータ演算が発生し、枯山水に美男子が踊り出す。誰かがギャラクシー胎内マントラ美男子を解き放ったのだ。
待って。やめろ。解き放つな。
ギャラクシー胎内マントラ美男子は伝説のナード、ジン・ジン・ク・ジが創造したメガデモであり、「メガデモはメガなデモであるべきなので、データ量は巨大にする」という決断的自己矛盾思想を込められたディジタル・バロック・レリックである。
説明を追加するな! いらない!!!!!!
◆
サクタ博士~~~~~~~~!!
トムさんの減刑をお願いしてくれてありがとうありがとう! 大好き!!
◆
モモジ vs ヒャッポのイクサは、モモジさんがえらく可哀そうなことに。
「私には使命がある。貴様の相手など時間の無駄だ」「無駄ではない!すべてだ」「私は違う」インヴェインは言い放った。
マスラダくんとヘラルドくんの再演じゃないですか……残酷なまでにあの一幕の再演になってる。つらい。そのせいでモモジさんの惨めさがありありと伝わるの、構成が鬼すぎますよ。うぅ、なんでこんな酷いことを。
◇
「ウワーッ!」グラニテは声をあげて泣き出した。自分の突発的な行動に対する驚愕、死の恐怖からの解放からくる感情だった。
緊張が解けて大泣きしちゃうグラニテちゃん愛おしすぎる~~!
トリプル大盛り+トッピング全部乗せでジェラートを差し出してあげたい……モモジさん、己のすべてを賭けた執念はゴミのように捨てられたのに、取るに足らない小動物として連れ歩いていた娘に未来を与えられてしまうの、あまりにも良すぎますね……ライフ・アフター・デス……。
♯7
ついにネザーキョウへのハッキングは成った。オヒガン=インターネット帯域に大量のデータが流入し、現世にオヒガンの力を呼び込む明智のキキョウ・ジツは見る見るうちに弱体化していく!
◆
キキョウ・ジツは力の流れを支配し、己のカラテを他者へ授与し、さらにはネザーを現世へ召喚するジツ。これを裏返せば、すなわち他者のカラテを簒奪するジツともなる!
ほうほう。これ、やってることはスーサイドさんのソウル・アブソープションと同じっぽいですよね? 原理も同じなのかな……。興味深い。(スーサイドさんがさらにジツを使いこなせるようになれば、裏技として他者も回復できる可能性が……?)
マスラダくんが裏キキョウ・ジツを破った方法は実際シトカのスーサイド戦の応用だったので、なにか共通点があるのかもしれませんね。
◆
「グハハハハハ……アケチ・ニンジャ!つまらぬセンゴク者めが。未練たらたらに現世へ帰還し、成すは事欠いて箱庭遊びてか!」
ひゅーーッ!! 言ったれ言ったれ~~~! いいぞーナラクちゃーん!! ひゅーひゅーパフパフ!! 私もそう思いまーす!!
ナラクちゃんの舌鋒が絶好調でめちゃくちゃ楽しいですね。
◇
タイクーンは、明智光秀は、オヒガンにおける死に物狂いの戦闘を経て、もはや手が付けられないほど強くなってしまった。だからこそ己の欺瞞をすべて「惰弱」で見なかったことにしてそれでもやって来られたのでしょうし、勝ち続けるかぎりは否定されずにきたのでしょう。
じゃあ負けたらどうするの?
言い訳は惰弱で、
己が見たくなかった真実は惰弱で、
織田のいない世界も惰弱で、
そんな惰弱まみれの世界に身一つで放り込まれて、己の弱さを直視したこともない男が、打ち倒されたらそこに何が残るのか。
結局、何度でも立ち上がり、死ぬまで己のカラテを振るい続けるしかないのでしょうけれど。マスラダくんとナラクちゃんの話聞かないタッグは恐ろしいほど容赦がないので、倒れたらそのまま死んでろとばかりに追撃を仕掛けてくるんですよねーー! こわいなー!!
◆
最後の足掻きが破られたように……ザラついた空の色彩が吹き飛んで、見慣れた空となった。『……オイ!ニンジャスレイヤー=サン!』ナラクが薄れたニューロンに、タキの通信が飛んできた。
ヒェッ(突然の通信で硬直)
戦闘後で傷ついたマスラダの名を呼んで案じてくれる、馴染んだタキの喚き声……『ナラク・ウィズイン』でハマヤが飛んだあと、マスラダがもしかしたら永遠に失っていたかもしれないもの……。
しかも空が晴れ渡った瞬間に繋がるの無理すぎるんですがぁ……ううううううう、、、
「ニンジャスレイヤー=サンにも宜しくお伝えください。寂しくなったときは、星を見上げてください。同じ空の下にいるのです……」
(『ダメージド・グッズ #2 』より)
私はここに捕らわれているのでピザタキ組が空を見上げるといつもこのくだりを思い出して自動的にダメージを食らってしまうんですよねええええええええええええええ!!!!!! ネザーの光の帯が消えた晴れ渡った空で……つながっている……!どんなに遠くに離れても、ピザタキ組は同じ空の下にいるんだよーーーーーーー!!!!
◇
タキさんに「どうなってンだ、お前の方は!?」って言われた瞬間に我に返って状況を把握し、気絶に抗い死なないための呼吸を始めるマスラダ最高すぎてご褒美にもほどがあるのでAoMが私に優しい。ありがとうございます。ありがとうございます。あのマスラダが……タキと出会ったばかりの頃はずっと(なんでおれが生きている)って苦悩していたマスラダが、今はこんなにも生に執着してるの最高すぎるんですよ……。
♯8
空が、戻った――暮れゆく空が、ホンノウジを見下ろしていた。オヒガンからの力の流入は止まった。ネザーキョウの崩壊を前に、親王は、将軍たちは、各々の心に従い、戦いをつづける。
◆
「年収年収年収年収!」タイタンズフィストはイクサの高揚と愛社に酔う!「年収年収壮大大大!」
……酔ったままどっかに行ってくれないかな……(オムラが出るたびに心象風景が荒れる)
ジョウゴ親王は無事でしたか! サツガイさんも……入ってなさそうですね。よかった。
キキョウのネザー領域が失われた今、彼は深海で酸素ボンベを呼吸するように、この魔剣から力を得ていた。
なるほど……。親王は本質的にはネザーの生き物なんですね。鬼やヘグイと同じ……ジツの効果が切れたら地獄へ戻らなきゃいけないパターンですか。人魚姫みたいですね(?)
◆
通常時のショーグネイターであればこのアンブッシュを許しはしなかっただろう。だが今の彼は極限状態であり……パルスもその瞬間をこそ狙っていた。
カタナ社、いっそ清々しいまでの泥棒猫っぷりですね。だから猫飼ってるのかな。それは違うか。
◆
「惰弱!惰弱!惰弱の極み!」クワドリガが叫んだ。
ヘヴンリイにしても、クワドリガにとっても、彼らの叫ぶ「惰弱」という言葉は、信念は、まぎれもなく本物なんですよね。
弱肉強食の世界に人生を捧げた者の、魂の叫び。
そこには明智が織田と痴話げんかしたときの「この惰弱!うつけ!」「うるさい!お前が惰弱だ!」的な湿っぽさは感じられません。(べちょべちょでしたよねあの喧嘩……)
「惰弱」概念は、強者タイクーンが授けたことで、より研ぎ澄まされて、純粋な信念としてシテンノの手に渡った。
タイクーンはおそらくこのまま滅びてしまいますが、この概念は形を変えてカナダの地に脈々と、細々とでも残っていくのかな~なんて思います。迫害されても消えなかったリコナーたちの火と同じで、信じた人がいるかぎり、消えることなく残るのかもしれません。
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「オオオオーンン……」神秘的ですらある鳴き声が空に轟いた。そしてヨロシンカンセンが鎌首をもたげ、静止した。
ヨロシンカンセンちゃん……生きてる……。
白い羽毛で覆われた巨大なものは、蛾か、蝶なのか、それらとは別のなにかなのか、判然としなかった。巨大な翼を試すように羽ばたかせると、雪めく鱗粉が空に舞った。
ヨロシンカンセンちゃん飛んだね……
おめでとう……(ヒャッポさんの爆発四散を横目に)見届けたよ、立派な羽化だったよ……。ヨロシ汚染されたキャベツ畑に飛んでおいき、卵を産んでおいで……とか思ってたら子孫を残す前に龍に焼かれた。はい。そうなりますね。
♯9
今やタイクーンの地獄領土は己の周囲、半径数キロ圏内のみであった。暴帝はネザーの炎に包まれ、仁王立ちでニンジャスレイヤーを待ち受ける。立ち塞がる鬼を無慈悲に殺しながら、赤黒の怨霊はタイクーンを睨みつけ……、一歩一歩、踏みしめるように迫り来る。
◆
「そうなのでしょうか?」『そうだ。全部オレの手柄』「何かがあるのでしょう」
コトブキちゃんの対応が塩で笑ってしまった。いつも優しいコトブキちゃんが、タキには雑な塩対応。特別感があって良いです。
◆
コトブキはゴロゴロと転がり、瓦屋根の上で立った。そして見た。オレンジの夕空を。西の空に溶けてゆく巨大な夕陽を。カイト操作を行えず、落下してゆくゲニン達を。
ネザーキョウの滅びに、落日を重ねてくるの「上手い」んですよね……。織田と明智が酒を酌み交わした夕焼けの戦場、オレンジ色の記憶からすべてが始まり、ふたたび落日の戦場で「人生五十年、夢、幻の如く」……終わる。小説が上手い……。
◆
アナイアレイターのもとに走って近づくザックと、手をひかれるミズマル!
ザック少年生きてたーーーーー!!
すごい! あの混沌と修羅場の中で、姫さまを守り切って無事生還!! えらい! 弱冠13歳! あまりにも優秀ッ!! 合流そうそうフィルギアさんと軽口叩き合うのも可愛いね……仲良しさん。
◆
タイクーンとの決闘もいよいよ大詰め。
稲妻に立ち向かう修行の光景はマスラダ自身の記憶ではなく、ゆえに鬱陶しい。
フジキドさん(ですよね?この記憶)が記憶ですら鬱陶しがられていてかわいそすぎる(読んでるぶんには楽しいですが)。マスラダくん、その記憶のおかげで今助かってるんだからもう少しその、感謝とか……してあげて……フジキドさんがかわいそうだよ……。
ヤリが降る!ふたつのヤリがDNA螺旋じみた軌道を伴い、ニンジャスレイヤーを襲う!
うっわーこの表現(DNA螺旋)素晴らしいな!?
いやーすごいすごい。素晴らしいです。
「知った事か」ニンジャスレイヤーは答え、地面に額が擦れるほどに前傾した。「おれはニンジャスレイヤーだ」 3
ヴーーーーーーーーーッ(涙)
マズラダぐん゛!!!! アユミの遺志を継ぐために、故郷に胸を張って帰るために、呪わしかった「ニンジャスレイヤー」の力をいまや己の意志で取り戻し……、その名を全身で受け止めて受け入れて、マスラダ・カイは、彼は今ここに……生きている!!!
ニンジャスレイヤーのカラテが、赤黒の炎が、ネザーの暴君を、その凄まじき生命を、粉々に打ち砕いた。「サ!ヨ!ナ!ラ!」
やったーーーーーーーーーーーー!!!
勝ったッ!! タイラント・オブ・マッポーカリプス、完ッ!!!
◆
(※まだ完じゃない)
◆
オニ達の群れが、ヘグイが、砂塵とともに、ニンジャスレイヤーを呑み込んだ。
そうか……ここ、ネザー空間なんですよね。あれ、どうなるんでしょう。このままネザー空間にマスラダも移動したりするんでしょうか。それともタイクーンが滅びた結果、通常空間に戻るのか……。
個人的な好みを語らせてもらいますとオリガミ交流おかわり回がほしいので「オヒガンで迷っていたところ、ヤモトさんに手を引かれて黄泉の国の入り口まで送ってもらうマスラダ」が狂おしいほど見たいんですが……だめ? 見たくない? 私はめちゃくちゃ見たい!!!
♯エピローグ
ニンジャスレイヤーはタイクーンを殺した。インターネットは止まらない。落日と共に、ネザーキョウは滅びる。……残された者はそれぞれの夜を迎え、やがてふたたび日は昇る。
◆
敗残の将、クワドリガさん。
どんなに情けなくとも、部下たちは彼を求めている……。そして求めるものがいるかぎり、率いる弱者が強者たる彼を頼ってくるかぎり、どんなにぶざまでもクワドリガは死ぬことができない……うう……。
インターネット文明の押し寄せる新たなカナダの地で、今度は彼らこそが文明の狭間を彷徨う<消失者>になっていくのかもしれませんね。
◆
そこにはタキシードを着たニンジャが立っていた。獅子の口を模した黄金のメンポを装着した姿を、カタナのニンジャで知らぬ者はない。「ライオンハート=サン……だと」
(すごい格好だ)
この方はAoMお初……ですよね? カタナ社は泥棒猫カンパニーですけど、所属の社員一人一人はカッコイイんですよね~。
◆
ジョウゴ親王は配下を従えネザーの地に消える。
かの地にもお城とかあったみたいなので、いつかネザーが舞台になったときに相見える日が来るかもしれません。インターネットとオヒガンは同じである、という世界観がシーズン3を通して明らかにされたのは大きいですよね。タキが戦う世界に潜っていけば、地獄にもつながっている……まだまだ謎の多い忍殺の世界観。また描かれる日が楽しみです。
◆
席を同じくするグラニテはテキーラサンライズを飲みながら、少しうんざりし始めていた。「もういいじゃん、済んだ事だよ。センコでもあげればいいんじゃないの?そんなにアレなら」「何を愚かな。グス」
モモジさんの所業に引いてるグラニテちゃんカワイイ。それでも一緒にいてくれるんだね、優しいね……。
モモジはナナイモバーで汚れた指をしゃぶりながら、ヘラルドを興味深げに見つめた。「アレはモノになるか?はてさて……」
モモジさん軽率に弟子を増やしていくスタイルだ!!
というわけで変わらず中二病してるヘラルドくんがモモジ道場に捕捉されてしまった。いいじゃん。グラニテちゃんたちと一緒に行きましょうよ。明るくてカワイイ女の子と、見た目はだらしないけど守ってくれる強いおじさんなんて中二病メディカルキットじゃないですか。救急箱が声を掛けてきてくれたんだから大人しくついていけばいいんですよ。ね。
◆
……そして、勲章を与えられる者の中に、サクタ博士と、トムが居たからだ。
トムさん……!!
無事だった! よかった! よかった!! 勲章ひとつであの道行きが報われるとは思いませんけど、少なくとも顧みられることなく踏みにじられずに終わったりしなくてよかった。ファイアストームは生き続ける……!
◆
ヤモトさんに送ってもらうマスラダくんルートはありませんでしたか、残念。いつかのオリガミ交流を待ちます。
ブルーブラッドくんは、この子もAoMで会うのは初めてですよね。初対面からトップスピードで少女漫画ツンデレムーブなどをかましてくるので(面白いな……)と思いながら眺めています。精神が不安定な子だな……。そのうちプラスやトリロジーも読むので、また会おうね。
◆
またサトルとナインさんに会えて嬉しいな!
「ここが合流地点なんです」コトブキが繰り返した。「事前指定なんです。だから……!」
マスラダくん、ちゃんと合流地点とか決められる子だったの!? えらいね! ちゃんとコミュニケーションしてる……報・連・相ができるようになってるじゃないですか! シーズン1の頃からは考えられない。それだけマスラダも変化したんだなぁ……。
『そうだ。株券も貰える約束だ。さっさとサインしろ』
タキさんこの期に及んでそういうのやめてくださいよwww
「落ち着きなさい。株券がほしいのかね?」彼らは顔を近づけ、睨み合う。
サトルくんもたいがいズレている。この人CEOで大丈夫?
◇
『……なあオイ、フィルギア=サンの言う通りだ。アイツは……その……絶対戻って来ンだろ。他に帰る場所もねえんだからよ。そうだろ!』
ざ、残機が減ってしまう……しくしく……ううううううう。
「アイツは……その……」と言い淀むところに、自信のなさとか自分に言い聞かせてる感とかコトブキちゃんをどう説得すればいいのか迷ってる感とかタキさんの複雑な感情が現れてて、もう、だめ、顔を覆ってしまう……。好き……。ウウーッ…………
◆
落ち着かない映像を振り払い、顔を上げると、明け方の空はほの白い。 『ザリザリ……なあ、何か様子が……』タキの通信が頭に響いた。
だからピザタキ組が空を見上げると私は軽率にダメージを食らっ(略)
っていうかタキさんから夜明けに通信が来るのこれ、タキさんも空の向こうで、ネオサイタマで、昼も夜もずっと二人が帰ってくるのを待ってるんだなってわかっちゃって呻いてしまうんですが……。
「今回はニンジャスレイヤー=サンが来る番です」コトブキは言った。
「私は自分の理屈で行動しているので気にしないでください」と勝手についてきたロボットのコトブキちゃんが、正義のためじゃなく、自分の心のために、我儘な思いを抱くようになってる。すごいな……。すごいな……。
<カンフー映画の正義と道徳>が、判断基準のすべてだったコトブキ。でも今は、心が、彼女の行動を決めている。「私のためにこういうふうに動いてくださいよ」と願ったり口に出したりしちゃう。前は私が迎えに行ったんだから、今度はあなたが来てください、と望む。シーズン3終盤におけるタキさんへの塩対応もそうです。私が頑張るので、次はタキ=サンが頑張ってください、と言ってました。
すごいな、変わっていくんだな。
人もニンジャもオイランドロイドも、不変のものなんてないんだ……。
『オイ……何だ……オイ、繋がる、待て、ちょい黙れ!いいか?ニンジャスレイヤー=サン、オイ、ようやく繋がッ』コトブキは走り出した。
あああああああああああああああああああ!!
叫ぶコトブキちゃん! 宝!!!! マスラダくんもちゃんと合流地点に来てエライねええぇ!!!!!!!!!!
あ、あと読み返して気付いたんですけどここ、この、あの、タキさんのセリフ的にマスラダからコンタクトしてきてますよね!? 死!!!
あああああああカワイイよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! 帰ろう! 帰ろう帰ろう!! ネオサイタマに帰ろう!!!! ありがとうありがとう!! ピザタキありがとう!!!!!
はぁ……終わった……終わりましたよ……いやまだ『バック・イン・NS』があるので全部終わったわけじゃないですがシーズン3は終わった! 最高でした!!! お付き合いありがとうございました!!
……『バック・イン・NS』も読み終わってますので、シーズン3の総括などはまた次回以降に。そんなに長いエピソードではないので、このまますぐ感想書いちゃいますね。あまりお待たせしないと思います。
ではまた次の感想でお会いいたしましょう! ネオサイタマに帰るぞー!!
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次の感想はこちら。
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