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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_19「ウィア・スラッツ、チープ・プロダクツ、イン・サム・ニンジャズ・ノートブック」(前)
タイトルが……長い!
お久しぶりです、望月もなかです。
先週、Twitterでの忍殺実況(『ノーホーマー・ノーサヴァイヴ』再放送)に初めて参加してみました。その節はありがとうございました。更新が空いたのは実況で受けたダメージを癒すのに一週間ほど時間が必要だったからです。とても楽しかったのですが……脳が……疲れたので……。
前回の感想はこちらです。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・ニンジャスレイヤーは第一部の書籍3巻で止まっています。中断してから6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはいまだにビクッとします。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・読んだ日だけ感想を書きます(翌日に分割することもあります)。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回はこちら。
タイトルが長い。
シーズン1「ウィア・スラッツ、チープ・プロダクツ、イン・サム・ニンジャズ・ノートブック」(前)
ソウカイヤの若き首領、ラオモト・チバの許しを得、ニンジャスレイヤーはザイバツ除けのまじないを腕に宿した。もう予期せぬ邪魔が入ることはない。ニンジャスレイヤーが次に狙うのは、「ブラスハート」につながる者。ビジネスニンジャ、「デシケイター」である!
♯1
「スラッツ」は【slut】の複数形でしょうか。
【slut】〈名〉…1.だらしのない女 2.身持ちの悪い女;売春婦
(新英和中辞典/研究社)
ふむー。♯3まで読んだ時点だとまだタイトルとの繋がりがよくわかりませんね。この先わかってくるのかもしません。楽しみです。
◆
「アー、アー、ンンッ」マイクを受け取り、咳払いをする。エドゥアルト・ナランホ。投資家。就労経験無し。大学は13歳で卒業。
誰です?
彼らの中にエドゥアルトがニンジャである事を知る者はない。ニンジャとなった時、デシケイターという名を得た。
と思ったらデシケイターさんだったのか。本名はエドゥアルトくん。喧嘩に自信がなかったタイプの経済系インテリですか。ビジネス書とか出版してそう。『ヤバいエメツ経済』的なタイトルのシリーズもの。
「ニンジャになって全てがイージーになった」という彼の述懐については、どうなんでしょうね。ニンジャになったからと油断して修行(カラテをなんかこう……練る?)をしていなければ普通に負けてしまうと思うのですが……。
実際これまで出てきたニンジャたちもそうでした。「ニンジャになっただけでなにもかもがうまくいく」なんてことはない。現状に甘んじることなく、強い意志を持ち、己の得た力に見合うだけのサバイバル力を磨き続けねばいつかはやられる。ニンジャの絶対数が増えたぶんだけ、生存競争も激化しているのではないでしょうか。少なくともここまで第四部を読んだ限りでは、そのような世界観だと思うのです。
というわけでエドゥアルトちゃん、冒頭からこいつ死ぬなって予感がすごい。
◆
ところでトリイってなに。
これ? コレのこと?
ええとええと? この場はサイバー会議で、参加者のみなさまはモニターで別の場所にいてそのモニタの枠がトリイ型とかそういう……? いやでも最初に「カンファレンスルーム」って書いてあったし、白いビーチがどうとか…って荒れ地!? 荒れ地のトリイ? なに? なんなの!?
……とかなり混乱したのですが、参加者含めデシケイターさんまで混乱していたので少し落ち着きました。よ、よかった。私だけがついていけないわけじゃなかった。
忍殺ってこういう「……!?」描写の取り入れ方が巧みですよね。
◆
荒れ地のトリイ(とは……)(瞑目)から急に現れ、参加者を殺し始めた謎のニンジャ、彼こそがサツガイ。デシケイターさんの回想でした。一瞬マスラダかと思いましたが違いました。
こういう夢と現実のあわいの描き方も、いつも巧みだな~と感心します。
さらに今回の舞台は「ムンバイ」だと判明。インドですね。
単純に「ムンバイ」で画像検索するだけでも、都市部とスラム街の写真が交互に出てくるので、そういう都市なのだろうなあ……。♯1~♯3まで読んだ限りでは、忍殺世界の描写もおおよそ画像イメージと同じっぽ……
インドは良質なオーガニック・トロマグロの生息地であり、
?????
この世界の生物には「オーガニック」か「バイオ」という冠詞をつけなければならないという文法でもあるのか??
◆
端的にいえば、この薬はIRC中毒による急性重度自我希薄化症の特効薬だ。ネットワーク接続の慢性化によって自我を摩耗、UNIXを抱いたまま昏睡し、目覚めず、最悪の場合は死に至る……。誰もが恐れる病である。ゆえにこの特効薬の名を知らぬ者はない。
ほほうそんな病気が。初耳です。新素材エメツが特効薬の原料として必要、ということは、新しい病なのでしょうか。それともここ10年の間に特効薬が開発されただけなのかな。
◆
ピザ=タキの風景いぇーい。
ピザ屋でセルフピザを律儀に焼いているコルヴェットさんがあまりにも絵になっていて素敵です。保安官の制服着てほしい。
「タキ=サン、いつにも増してダメ野郎的です」コトブキが言った。「IRCのやり過ぎです。運動しないと」
運動するタキ=サンって字面だけで笑えますね……。コトブキちゃんに公園まで引っ張られていって、そのままおばちゃんたちと太極拳してほしい。そこをマスラダさんに正面から目撃されて、無言で去られてほしい。笑える。
◇◇
♯2
経済派ニンジャ・デシケイターは、急性重度自我希薄化症の薬価を引き上げ暴利を貪っていた。ムンバイにいるデシケイターをターゲットに定め、ニンジャスレイヤーが動き出す。
◆
セバタキ・ケンロ。
『マーセナリイ・マージナル』で、マスラダの折り紙に注目してくれていた人ですね! オリガミ名人なのかと思っていましたが、どうやらパトロン側の有名人だった模様。
しかし……しかしサイバネ眼科医で、エメツを使った黒いオリガミに強い興味を示したのか……。
マスラダ自身も、その作品の為に大きくスペースをとった。エメツで染めたワ・シを用いている。エメツは光のほとんどを吸収し、目の錯覚じみた黒さを作る。それが面白いと思ったのだ。「それは……」「強い。うん」セバタキはマスラダの言葉を遮った。「質量を感じる。とても強い」
なんか、あの、濡れ衣だったら謝りますが、セバタキ・ケンロがサツガイだったり……とか……そういう可能性もある……?
マスラダが生かされたのはセバタキが好む作品を作るアーティストだったからとかそういう理由だったら……地獄だ、地獄が始まってしまう。こわっ。
それはそれとして
黒炎の炉にくべるには、必要のない記憶だからだ。
この文章いいですね。 質量を感じる! とても強い!!(パクリ)
◆
かつてこのカイシャは定例のオンセンスキヤキパーティーを楽しみとする家族的企業であり、気弱で誠実な社長は社員皆に慕われていた。しかし……アンキタは顔をしかめた。あんなクソ野郎にうっかりカイシャを乗っ取られるような奴は、最悪の中の最悪じゃないか。彼女は職場のドアを押し開けた。
優良企業がクソヤローの敵対的買収でブラック化してるのつらい。
「こちらシンケンタメダ社ムンバイ支社ですよ!ごきげんいかがですか?」明るいオレンジの髪をしたそのオーエルは、確か数日前に採用した現地契約社員である。名前は確かコトブキと言ったか。
ゴドブギぢゃんO゛L゛!!!!!!!!
ありがとう、ありがとうございます。
かわいいね。ありがとうございます。
しかもドジっ子かわいい。かわいいね。かわいいですね。
◇◇
♯3
デシケイターに買収された製薬会社ムンバイ支社は今日も空気が最悪だったが、なんとコトブキちゃんが現地採用OLとして働きはじめたのである。やったぜ。
◆
コトブキちゃん七変化画集を出してくれ…………。
紙の画集じゃなくていいです。デジタルフォトフレームで、ランダムにいろんな服装のコトブキちゃんが映って喋ってくれるアイテム、朝は挨拶してくれるヤツがいい。画面の前で手を振ったら光センサー感知して「おはようございます! 今日もヤッチまいましょう!」って元気よく挨拶してくれるの。オススメの映画を日替わりで教えてくれる機能もつけて……。
「みなさん、今日のおやつはネオサイタマのオカキ・スナックですよ!」
このセリフも言ってほしい。
◆
「良かったです。クビになると就業努力が無になってしまうから……」
かわいい……。かわいいね……。
お花を飾って元気よく挨拶して、美味しいおやつを持ってきて、アンキタおねえさんをランチ気分にさせるコトブキちゃん空気清浄機ですよサイコー。
王子で女神で空気清浄機、もはや神の作りたもうた愛の伝道者では。はーカワイイ。
あとタキ=サンが意外とヤバい状況なのにはドキドキしましたがコトブキ王子がついているのであんまり心配していません。というかコトブキちゃんがタキさんの体調を心配してくれているの家族って感じですごくいい。にやにやします。マスラダ君もきっと心配していると思うよ(※これはもなかさんの幻覚)。
ところでタンドリー・スシってなに。
【タンドリーチキン】(英語表記)tandoori chicken
インド料理の一。ヨーグルトと香辛料に漬け込んだ鶏肉を、タンドールとよぶ壺型(つぼがた)のかまどで焼いたもの。(デジタル大辞泉)
スパイスはともかく、焼いたらもはやスシではないのでは?
今日はここまで。
次回の感想でまたお会いいたしましょう。ではでは!
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次の感想はこちら。
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