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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_3「マーセナリイ・マージナル」(後)
こんばんは、望月もなかです。
例によって日曜夜はアニスタをリアタイ視聴するので早めに更新します。今週は推しのMVが流れるので特に外すわけにはいかないのです。三毛縞待ってろよ。
前回の感想はこちらです。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・ニンジャスレイヤーは第一部の3巻くらいで止まっています。中断してからもうすぐ6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・いわゆる忍殺用語(フートンとか)にはまあまあ慣れましたが、使いこなせません。出てくるとまだビクッとします。
・夫曰く「軽度ヘッズ」。
・第4部から読みはじめても全然オッケー!という謳い文句に心惹かれて、また読み始めることにしました。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・その日読んだところまでの感想を書きます。
・読まなかった日は更新しません。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。(戸惑いから徐々に慣れていく…という『忍殺』ならではの過程を楽しみたい+3部までのネタバレをできるだけ避けたいという理由です。)
・ボリュームが多くて感想を一記事で納められない時は、改めて翌日以降に別記事で書きます。
◇◇◇
※前回までのおさらい※
1「マスラダ・カイは元オリガミ・アーティストだった」
2「ナハトローニンとは、<ヒョットコム>という闇のセンタ試験受験生リーグ(?)にやとわれた用心棒ニンジャである」
3「タキ=サンは危機感がないのでそのうちピザに埋もれて死にそう」
ヒョットコムのやってることが、前半の説明だけだとイメージできなかったのですが、重要なポイントというわけでもなさそうなので、今のところは華麗にスルー。
◆
と、いうわけで後半です。
シーズン1「マーセナリイ・マージナル」(後)
♯3
ヒョットコムの用心棒、「ナハトローニン」がサツガイにつながっている。タキから情報を得たニンジャスレイヤーは、ネオサイタマの街へ消えた。ナハトローニンは手練れのニンジャである、しかしタキはあえてその事実をマスラダに伝えなかったのだ……ニンジャスレイヤー危うし。
◆
枕も、シーツも、フートンも、ユバナ・キャピトルの子会社、ユバナ・ベッドクローズ社の製品で
なんで「枕」と「シーツ」は普通なのに「布団」は「フートン」って書くのかなぁ……。(これ原文だと普通に「futon」なのに翻訳のイジワルでこうなっている可能性もなきにしもあらずなんです?)(被害妄想)
そして「ビタミン・スシ」。
ゼリー飲料みたいな扱い。スシの概念が緩やかに崩壊していく。
◆
高層ビルのハイプなパーティとは?
ハイプって何? 私の薄っぺらな辞書には載ってない単語ですね。
これかな?
【hype】①誇大広告 ②皮下注射(針);麻薬常用者
(ウィズダム英和辞典 第3版/三省堂)
ヤク決めながらヒューヒューして騒ぐセレブパーティーみたいなやつ? 映画『ソーシャル・ネットワーク』でショーン・パーカーがやってたみたいな……。
◆
第4部でネオサイタマの風景がはっきり描かれるのは初めてですね。
「十年くらい前には国家があったが今は無い。」なんて書かれていますが(何があったんだ)、風景も人々も大きく変化したようには見えません。
生きていくって、意外とそんなものなのかもしれない。殿様が誰になっても、農民がやることは土を耕し種をまくだけ。時代が変わり国が違っても、人の暮らしは地道な日々の積み重ね。「マーセナリイ~」の結末でムキョウさんが感じたことはきっと一つの真理なのです。
「お勤め、ご苦労様です」逆関節治安ロボ、モーターガシラの重厚な巨体が投げる冷たい音声を受けながら、改札を通過する。
でも逆関節治安ロボってなに?!
治安ロボはわかるよ、でも逆関節ってなんなの? その修飾必要!?
早朝からすでにメガコーポ群の資本の血流は街を激しく動かし、サーチライトやネオン光を瞬かせて、ホロ・フクスケやホロ・トリイ、ホロ・フクロクジュなどの極彩色が黄灰色を割って花開き、「お座敷」「矢会社」「君な」「大きな安全」などの巨大ネオン看板のメッセージが明滅する。……ネオサイタマ。
ホロ・フクスケ ← わからない
ホロ・トリイ ← わかる
ホロ・フクロクジュ ← わかりたくない
ネオサイタマ…………。
◆
『ムキョウ=サン、タノシイを吸入してください。模擬試験に影響を及ぼしてはなりません』
たのしい を きゅうにゅう ?
????(泣きそうな顔)
センタ試験、ヤクっぽいものを吸って受験するのはルール的にセーフなのだろうか。模擬試験だからいいんだろうか。
◆
ルールといえば。
ニンジャの「ドーモ」(=オジギ)って、武道の「礼」というより、ニンジャ同士の戦闘におけるルールみたいな印象があります。これは前話である『トーメント~』を読んだ時にも思ったことなんですが。
「ドーモ」=「型」として決まっている攻撃の初手、という感じ……。つまり、戦闘時には先に「ドーモ」をした方が先手を取れて有利だったりする?
実際『スネイク・オナ・マナ・イタ』ではニンジャスレイヤーが扉向こうで最初にアイサツを済ませ、相手が答えるのとほぼ同時に(構えを取る暇を与えず)攻撃を仕掛けてくる……といった流れで戦闘が始まっていました。
「ドーモ。ナハトローニン=サン」先手を打ってアイサツしたのは赤黒のニンジャだった。「……ニンジャスレイヤーです」「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン」ナハトローニンは油断なくアイサツを返した。「ナハトローニンです。企業の猟犬どもに貴様の名は無いな。ソウカイヤの戦士でもない……」
やはり先にドーモするのって大事なのかもしれない。先手必勝。先手アイサツ。
◇◇
♯4
青年ムキョウはプロ受験者だ。彼は試験会場への道すがら、他企業からの刺客に襲撃される。すんでのところで彼を守ったのは、用心棒ニンジャ・ナハトローニン。しかし、刺客にとどめを刺したのは突如現れた所属不明の赤黒いニンジャであった。憎しみに燃えるニンジャスレイヤーが、ナハトローニンに襲いかかる!
◆
相変わらず戦闘シーンはカッコイイ!!
でも
ニンジャ同士の戦闘において、素手のカラテと武器のカラテがかち合った場合、己の最適カラテ距離に実際の間合いをどれだけ嚙み合わせるかが重要になる。
一文に3回も「カラテ」が登場し、しかも私の知っている「空手」と用法が違うのでカラテがゲシュタルト崩壊して世界が歪んでいきます。カラテってなんだっけ? もちづきはこんらんした!
とりあえず「功夫」に近い概念として理解してはいるんですけど、乱発されるとたまについていけなくなりますね。
そして
弾丸めいた……否、バッファローめいた赤黒の質量が衝突した。「グワーッ!」
なんで「バッファローめいた」って言い直したの?
第1部に「ペットのバイオ水牛」がいて頭がパーンってなったことは今でも覚えてるくらいなのでネオサイタマはほんとに水牛が好きだね!!? という悲壮な気持ちになってしまう、なぜ水牛。気候的におかしいと思う!(机ダンダン) それともネオサイタマでは水辺に水牛が生息しているのか。
わからない、なにもわからない。
◆
「ハクメイ・ニンジャ・クラン」
「キリカゼ・ニンジャ・クラン」
む。あまり聞き覚えがない言葉ですね。初出でしょうか。それとも3部までで登場しているのかな。
「ニンジャ・クラン」=「流派」のようなイメージかなと想像します。「伊賀」「甲賀」みたいな。ナラクの驚きは、伊賀の忍術を甲賀忍者が使っていて驚いた、といったところでしょうか。
◆
「離さん!」「グワーッ!?」ベア・ハッグ!江戸時代、レジェンドヨコヅナのライユウが岡山県の村を脅かしたグリズリーを素手で葬った際に用いたカラテだ!
ベア・ハッグ、えどじだい? え? は?
岡山県?
グリズリー?
………? ……………????
助けて横溝正史、中国地方の奥地で陰惨で陰険な殺人事件を村の中で引き起こし闇の底から助け出してk(錯乱)
◆
(混乱した望月は『あんスタ!』を起動して15分くらいプレイして日本語で書かれたミニストーリーを読んでコーヒーを飲んだ。落ち着いた)
◆
落ち着いたので復帰。
毒霧刀を無効化したニンジャスレイヤーは、ナハトローニンを撃破。何らかの情報を得て、辛くも生き残ったのだった。
ニンジャスレイヤーは地面に手をつき、身を震わせ、毒の自浄が生み出すジゴクの苦しみに声もなく耐えた。それは遠目には慟哭のようでもあったろう。
このセンテンス、すごくいい。とてもいい。
◆
ムキョウでさえ気づいた。相当な負傷をしている。さきの戦闘の傷か。「ナンデ」ムキョウは思わず問うた。ニンジャスレイヤーは肩を揺らし、荒い息を吐きながら、壁に背をもたせた。「行けよ。試験なんだろ」言葉を切り、付け加える。「……悪かった」
マ、マスラダ=サン やさしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!
えっなに、惚れるんですけど!?!!?
やっ、やさ、やさしいいいぃい!!!!!
なんでしょうね、「見た目近寄りがたくて第一印象だと忌避してしまうタイプの怖い人が、傷だらけで血をだらだら流しながら守ってくれてぶっきらぼうに『行けよ』って言う」のこれ人類共通のモテ仕草なのでは!??(『からくりサーカス』2巻で深い落とし穴に落ちた鳴海兄ちゃんがしろがねにやったムーブですよ!!)
モテたい男はこれをやるべき(?)
◆
「だろ?」タキはにんまりと笑い、「孫子の兵法だぜ、これは。要は、どっかにやっちまえば解決する。な?……ンー、なんだ?」
タキ=サン、あまりにもお気楽で危機意識がなくて心配になる。
よく今まで生きてこられたね?(3回目)
「ピザいらない、スシ頼め」っていわれて、(俺はピザ屋なのに……)っていっちょ前に傷ついてるの笑ってしまいました。ピザ屋のプライド>>ニンジャへの恐怖。意外と真面目にピザ屋やってるのか。
でも、毎回ピザ屋がスシを注文して終わる、が恒例になったら楽しそう。いつか真にニンジャスレイヤーがタキ=サンにデレたとき、初めてピザを頼んでもらえるのだ。でも、腕によりをかけた熱々ピザを両手に持って戻ってきたタキの目に映ったのは、テーブルに置かれたワ・シの折り紙アート。タキがおそるおそる開いてみると、中にはマスラダの不器用な感謝が綴られていたのだ…みたいになるに違いありません。(※幻覚です)
◆
今日はここまで。
ではでは、少し早い時間ですがおやすみなさい!
また次回の感想でお会いいたしましょう。
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次の感想はこちら。
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