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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_18「ソウカイ・シンジケート」(後)
こんばんは、望月もなかです。
ようやく雪が降ったのはありがたいですが、曇天も吹雪も鬱々としてしまいます。人は勝手なものです。早く春になってほしいですね。
前回の感想はこちらです。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・ニンジャスレイヤーは第一部の書籍3巻で止まっています。中断してから6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはいまだにビクッとします。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・読んだ日だけ感想を書きます(翌日に分割することもあります)。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。
◇◇◇
今回はこちら。
シーズン1「ソウカイ・シンジケート」(後)
次から次へと溢れでてくるザイバツ・シャドーギルドのニンジャたち。この事態を収束するためにはなんとしてもラオモト・チバの首を縦に振らせ、ソウカイヤお抱えの刺青師にまじないをタトゥーしてもらわねばならない。ソウカイヤにくだることなく、マスラダは要求を押し通せるか?
♯5
ヴァニティvsニーズヘグ。
ニーズヘグさんがダメージを受けるたびに0と1のノイズが飛び散るのサイバーパンクみがあってとっても良いです。こういう映像的な小技スキ。
現れたザイバツ・ニンジャは四体!最も上位らしき者は右腕を銀の炎に置き換えたニンジャだった。「ドーモ。アガートラムです」そして仮面めいた奇怪なメンポをつけた者。「ヘラルドです」黒い長髪と赤い肌、ねじれた角の女。「ディアボリカです」虚ろな目のビッグニンジャ。「ネフィリムです」
ザイバツから4人もニンジャが追加されてしまった。4人も。シックスゲイツと合わせて10人(+α)! メモしないととても覚えきれない……。
シックスゲイツの皆さまによるご挨拶がヤクザヤクザしていていいですね。
ディアボリカは唇を舐めた。「どうして邪魔をするの?敵なのね?」両手を広げると、彼女の左右にたちまち超自然のオニじみた戦士が出現した。「やっておしまい!」
ああ~。赤い肌と角、そうか、鬼っ娘でしたか。ザイバツのディアボリカさんは鬼っ娘。了解。
巨人もいるし鬼もいるしサイバネ侍もいるし、ニンジャってなんでもありですねえ。第1部ではみんなもうちょっとこう……人型じゃなかった?(うろ覚えですが…)
◆
デッドフレアさんが爆発四散してしまった。
シックスゲイツ(6人)がファイブ(5人)に減ってしまった。
「ファイブゲイツ」になるんでしょうか。それとも常に6人になるように補充されるシステムなのかな? 鬼滅の上弦下弦みたいなパターンなのかもしれない。
◆
二者は灰色の裏路地に居た。27
「呼んでみろよ。クソどもを」「……ヤッテオシマイ!」「姉ちゃん。そのツノ、本物なのか?世界は広いよな」ホローポイントは二丁拳銃を構えた。「だがここは狭いぜ。クソみてえに、出口がねえぞ」足元には白骨が敷き詰められ、頭上の狭い空にはサメとマグロの魚群が渦を巻く。サップーケイ……。
こ、固有結界だーーーーーーー!!
カッコイイ!! ホローポイント=サンまさかの固有結界使い! サメとマグロが天に群れ成して泳ぐ灰色の裏路地、足下には白骨絨毯とか最高にカッコイイの中二添えじゃないですか! ズルい!!
◇◇
♯6
ラオモト・チバ邸にはニンジャとクローンヤクザが入り乱れ、イクサは激化の一途をたどる。ニンジャスレイヤーは乱戦をしのぎ、チバの眼鏡にかなう動きができるのだろうか。
◆
アガートラムさん強すぎて怖い!ビジュアル(銀の炎の腕)からして強すぎるしオーラがヤバい。あまりに強いので読んでいてもあまり楽観的になれず、冷や汗をかきます。現状の装備で勝てるイメージがわかない。大丈夫なのかマスラダ。
◆
ところで駄目な話してもいいですか?
ナラクちゃんがお喋りするたびに「これやこれを再生してからもう一度セリフを読む」習慣をつけたら、のじゃロリ声帯でがっつり脳内再生されるようになったんですよ。やったね! いくつになっても脳は反復学習できるんだなあ、すごいなあ、と我ながら感心しています(何をやっているんだ?)
(((ソウルではないぞマスラダ!)))「イヤーッ!」「イヤーッ!」(((こ奴の腕はいわばヌアダの遺物そのものよ!ブザマな!こ奴に腕を奪われたか!)))2
ナラクちゃん可愛いね……可愛いね……へへへ……
◆
屋敷が大変なことになっていても落ち着いているチバ=サン、貫禄があります。カッコイイ。
「惜しい奴を。次のシックスゲイツを定めねばならん」
シックスゲイツはやはり補充式な模様。実力者たちは虎視眈々と空席に座る機会を狙っているのかな。
◆
それは即ち、あるじダークニンジャが求める邪悪なカラテの源。ヤマト・ニンジャの神話武器「ヤリ・オブ・ザ・ハント」の穂先を呑み、なおも生きながらえ、ニンジャの命を無限に求める邪悪なるナラク・ニンジャの証である。
???
別に解説エピソードがありそうな感じですね。ナラクとはいったいなにものなんだろう。
◆
土壇場で「敵を抹殺」することより「交渉相手に貸しを作る」という判断を優先させてとっさに動けるマスラダさん、ほんと常識的で最高に推せるなって思いました。好き。
◇◇
♯7
アガートラムの炎が、チバ邸のサンスイを焼き尽くす。ニンジャスレイヤーはとっさにチバとネヴァーモアの前に立ちはだかり、炎を防いだのだった。
◆
「貸しだ……!おれの要求を聞け」
「借りなどない」
チバさん、「ニンジャスレイヤーの要求を聞く」ことが合理的だと理解はしながらも、一手目では譲歩しない姿勢が交渉慣れしてて非常によろしい。
それに対して、
「ネヴァーモアが俺の盾になった。お前が防ごうが、防ぐまいが、同じ事だったわけだ」チバは冷たく言った。「無駄だ」「だが、少なくとも貴様のそのヨージンボは……ハーッ」ニンジャスレイヤーは超自然治癒の苦痛に唸った。「無事では済まなかっただろう」
「ネヴァーモアがチバにとって大事な存在である」(んだよね? 多分……)(チバさん情が深いのでそばに置いているのは「そういうこと」なんだと思った。ネヴァーモア氏のことよく知らないけど…)という認識のもと、「ネヴァーモアを守った」ことを「貸し」として堂々と交渉材料に出しちゃうマスラダさんは、「愛」を理解している男っていう感じがしてすごくすごく良いです。
だってこれ相手がチバさんじゃない他のヤクザ親分だったら通用しないパターンも普通にあり得ると思うんですよね。ボディーガードを守ってやったら「貸し」、っていう理屈、どのボスにも通じるとは思えないんですよ。
◆
ホローポイントは肩の後ろを振り返り、「うるせえ……ナメるなよ……」と呟いていた。「てめェは死んだんだ……」そこには誰の姿もない。目の隈はひどく濃い。虚空に罵り続ける彼の焦燥を目に留めた者は居なかった。
ホローポイント=サン、だいじょぶ? 呪われてない? 鬼っ娘が憑いてない?
と思ったらやっぱり憑いてる! 読者的には楽しい状況ですが呪われた方は大変でしょうね。ニンジャ世界の呪いってどうやって解くんだろうな。
◆
「……クッ!」チバは笑った。そして焼け焦げたサンスイと吹き飛んだ瓦を見渡した。「ここまでやっておいて、言う事はずっと同じか!」
チバ=サンの笑い1億バレルじゃん。。。
重みがあるし高値がつく。いくらでも燃える。買いたい。売ってないけど。
◆
ガーランドは息を吐いた。「やめておけ。狂犬だ。お望み通りこいつにタトゥーを入れ、放り出して終わりだ」
ガーランドさん執拗にニンジャスレイヤーを犬扱いしてくるけどどうしたのかな。飼いたいの? 犬を飼うのが夢だったの?
◆
コルヴェットさんがニンジャスレイヤーと比較されて「何と話せる男であろうか」と評されているの笑ってしまいました。まあね。交渉の余地=0の男にさんざん振り回されたあとで満を持してのコルヴェットさんは結果的に良かったよね。
根っからの職人肌なボンカイじいさんがツンデレでカワイイ。
「問題ない」彼は頷いた。これで敵を追える。「問題ないとは何だ!熟練のアートだぞ」ボンカイが唸った。「これだから若い者…」「ドラゴンのようだ」マスラダは言った。「強く流れる」「……」老人は真顔になり、無言で頷いた。
マスラダさんの殺し文句ゥ!!!!!
自身も芸術職人だから、同類が狂おしく求める言葉がなにかわかっているんだな……。本質を見抜き、製作者が成したかった造形を認め称賛する、短い言葉でもおべっかではないから響くのでありましょう。
ではでは、今日はここまで。
また次回の感想でお会いいたしましょう。
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次の感想はこちら。
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