弾き語りで話題のJリーガー・島川俊郎選手にクラブ公式サウンドロゴを依頼した話
そうなるだろうとは思っていたけど緊急事態宣言が延長されて、まずは飲食店業界界隈から悲痛な声が。Jリーグも来月の再開は現実的に無理な感じとなり、リーグ本体とその周辺、いずれも厳しい雰囲気が切迫してきました。
わたしは、クラブ広報とこまめに会議を繰り返しながら、いかにその運営を助けることが出来るかに頭を悩ませ、作業を続けています。
試合も練習もないのでどうしてもピッチサイドネタばかりになってしまうのですが、その中でも特に人気なのが島川俊郎選手です。リーグが中断した頃から毎日、自身のインスタグラムで美しい弾き語りを披露して話題沸騰中。日テレ『ZIP!』など全国ネットのTV番組にも取り上げられました。以下は一例。こんな感じで名曲の数々をカバーしています。
柏レイソルU-18黄金世代で、J1からJFLまであらゆるカテゴリーを渡り歩いてきた苦労人Jリーガーとしての経歴も、中学時代まで習っていたピアノと恵まれた美声も、その歌声を開陳したファン感謝デーの模様も、これまでにいろんなメディアで伝えてきたので、ここでは割愛します。
そんな彼に、クラブのサウンドロゴを作ってもらえないだろうか——。
ふとそんなことを思いついた先月末。今月に入ってから敢えて軽いノリで依頼してみると、なんと二つ返事でOKをいただき、打診の2時間後には傑作を届けていただいたのでした。その顛末がこちら。無料記事です。
美しいだけでなく、聴く者の胸に届く力強いメッセージ性も孕む一曲。タイトルはクラブの今季のスローガンに合わせた『不撓不屈』です。やはりピッチで、グラウンドで闘い続けてきた人は一味違う。
その音源にヴィジュアルを合わせ、クラブ公式YouTubeチャンネルのこちらの番組の中で初公開。
本編の内容は、もともとホームゲーム時にスタジアムで販売する予定だった監督・選手・マスコットプロデュース弁当のデリバリー販売宣伝企画。チーム所属の松本怜選手が、自身のプロデュースによる『ムン君が好きそうな弁当』を、ムン・キョンゴン選手の自宅に配達するというストーリーです。この企画も発案当初は松本選手とムン選手をzoomでつないでお弁当の感想を聞こうというものだったのですが、松本選手自ら「俺が配達する」と言ってくださり、大幅に面白い展開に。
そんな動画の冒頭(0:08〜)に流れるのが、島川選手の手によるサウンドロゴです。動画のラスト(5:54〜)にはフルバージョンが。
時の人に依頼したという話題性もあり、美しく力強いメッセージで人を魅了し元気にする力もあり、サポーターのSNSなどで早速話題に。
こうして視聴数が上がれば大分トリニータの名のみならず動画内CMの露出も増えるわけで、クラブのスポンサーへの恩返しに少しでも貢献できればいいなと思います。
選手たちからもポツポツと「こんなのどう?」と企画が持ち込まれており、クラブ広報と相談しながらまたいろんなことをやっていけそう。
クラブ公式コンテンツ「トリテン」のリレーインタビューは、最新が5人目の小林裕紀選手。こちらは月額330円の有料コンテンツですが、公開初日にいきなりリレーインタビュー開始後最高視聴率を叩き出した素晴らしさ。
なんとかJリーグを維持していこうとするスタッフや選手たちには感謝しかありません。わたしも頑張ろう。
来る日も来る日もzoom取材と動画編集ばかりやっていて、実は個人的にも相当な危機感に圧迫されていますが、ある部分では思考停止して無条件に前向きなものを作ることが救いにもなっている。そんな感じの今日この頃です。