俳句を詠んでみた(秋の蝶)
日溜まりにいのちのほむら秋の蝶
日溜まりのセイタカアワダチソウに蝶がいて
近づくとなんと白黒の縞模様の蜂もいる
この蜂は肉食性?
蝶は僅かに触角を動かすが
翅に飛び立つ気配がない
その力が残されていないのだろうか
とても気になる構図だが
仮にそうであったとしても
みな生きとし生けるもの
手出しは出来ず
そっとその場を離れた
賜りし日差しにわれと秋蝶と
束の間の陽だまりの温もりのなかで
脚に老いを覚える自分と
翅を休めるちいさな蝶を
なにやら重ね合わせてしまう
それはけっして哀感ではなくて
つつましやかに生き尽くすという静かな決意
明日は山沿いでは雪になるという