第一回:日本の国防を呼び覚ます「江川英龍」 [武心の源流・幕末日野篇]
幕末の時代に京の都で華々しく大暴れした新選組。東日本の若手剣士たちの集まりに過ぎなかった新選組が大活躍できたのは、彼らの故郷である多摩地域の人たちの経済的な援助があったから。
中でも日野宿の名主であった佐藤彦五郎という人物は、新選組局長・近藤勇と契りを結んだ義兄弟の間柄、副長・土方歳三の姉の夫という人間関係だけでなく、自らも天然理心流の免許皆伝の実力を持ち、日野の動乱を鎮圧してその治安に大きく貢献した人物です。ただスポンサーとして金を出し続けただけではなく、自分自身も地域の