AIにトキメキを
今日は「笑い男」の日らしい。
攻殻機動隊を観たとき、未来はデジタル技術の進歩で、きっとすごいことになるんだろうな〜っとトキメキを感じたことを今も覚えている。
そんな動機もあって、いまこうしてデジタル技術者の端くれとして仕事をしているような気がする。
攻殻機動隊は自分の人生のバイブルの1つだ。
そんな攻殻機動隊の描いていた未来とまではいかないにしろ、相変わらずのAIブームで何やら新しい世界が訪れそうな雰囲気が出ている、今日この頃。
CMにAIタレントなるものが登場したり、芥川賞を受賞した作品の5%の文書を生成AIが書いていたりなどなど、何かにつけてAI活用の話題が聞こえてくる。
それ以外にも、AIが今ある人間の仕事の半分を担ってくれるだとか、AIを活用することで作業効率が10倍になるだとか、AIの凄さにまつわる話もここ1、2年で山ほど聞いた気がする。
でも、なんだか未だに自分はAIにトキメキを感じることが出来ていない。
大学時代にiPod touchが出た時には、これはすごいとトキメキを感じて、バイト代をはたいてすぐに買った。
ChatGPTも出たての頃からとりあえず使ってはいるが、未だにトキメキは感じないし、良い活用方法も見いだせないままだったりする。
トシのせいと言われればそれまでだけど、そうではないと信じている。
じゃあなんでかと言うのなら、それはひとえにブームほどに実態が伴っていないと感じるからだ。
AIタレントなんかいなくとも普通のタレントで十分過ぎるほどにCMは成り立っているし、芥川賞を受賞するような人は生成AIに5%を頼らなくても、十分過ぎるアウトプットを出せるはずた。
今ある仕事なんて、AIに頼らなくても既成概念さえ変えてしまえば半分くらい無くなりそうだし、作業効率を10倍にしたところで、効率化の先にあるのは無知な人間と緩やかな衰退だけだと思う。
ということで、自分は未だに「AIすごい」みたいな感情を感じられていない。
今のAIにはまだ、利便性と愛嬌が足りていないと思う。
そう、攻殻機動隊に登場するタチコマのような、対話だけで気まで利かせて物理的にもあれこれやってくれるAIが登場すれば、間違いなく自分はトキメキを感じるに違いない。
AIを使いこなしてなんかしてくれるだけのプロンプトの魔術師などではなく、AIをより高次元のモノへと昇華させてくれる本物のウィザード級の天才の登場が待ち望まれるな。
ということで、早く1家に1台タチコマな日々が訪れて欲しいと願いながら、凡人たる自分は引越で出てきたタチコマのプラモデルでも、この休日作ろうかなと思うのでした。
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