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ワークショップのおやつに、「きなこ」が登場するワケ

 ワークショップのおやつは基本的に大福を用意していますが、これには腎保護やレクチン感受性に関する深~いワケがありますが、深すぎる沼なので、また別の機会に説明したいと思います。

 鎌倉山のワークショップのおやつに船橋屋のくずもち、岩塚製菓のきなこ餅が出てきたのを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?

 「きなこ」は大豆を炒って皮をむいて挽いた粉ですが、アイスバスの様々なフェーズをサポートしてくれる”アイスバスの友”なのです!!!
 「きなこ」に含まれる成分のうちアイスバス体験をサポートしてくれるもの2つ紹介したいと思います。

第1位 レシチン
レシチンは、フォスファチジルコリンとも呼ばれるリン脂質の一種です。

レシチンには親油性(油に馴染む働き)と、親水性(水に馴染む働き)の両方の性質を持っています。このため、親油性の作用で血管の内壁にこびりついたコレステロールを溶けやすくしたり、脂溶性と水溶性の双方の働きによって、細胞内の老廃物を血液中に溶かして血行を良くしたりといった効果(界面活性剤としての効果)があります

レシチンの脂溶性と水溶性の両方の性質を利用して、細胞膜は細胞内外にある物質の出入りをコントロールしています。人体60兆個のすべての細胞の細胞膜で物質の出入りに関与しているというだけあって、その効果は多岐にわたります。大雑把に言うと代謝と情報伝達に関わっています。

ただし、大豆レシチンは熱に弱い特性があります。約60度以上でレシチンが破壊されてしまうため、なるべく熱を加えない状態で食べましょう。

ビタミンD(脂溶性)・ビタミンK(脂溶性)を水に溶かして吸収効率を上げる
ビタミンK(脂溶性):血中Caを骨に定着させる
大豆レシチンは骨に効く!

第2位 アセチルコリンとチロシン
アセチルコリンは、副交感神経や運動神経の末端から分泌され、骨格筋や内臓平滑筋に存在します。そして、筋肉の収縮の促進したり、副交感神経を刺激して心拍数の低下・唾液の分泌などを促進する働きがあります。
アルツハイマー型認知症はアセチルコリンが低下するため、アセチルコリンの分解を抑えるアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル)が治療薬として使われています。
きなこからアセチルコリンを供給することで、副交感神経を刺激して心拍数の低下を助けたり、
・きなこに豊富に含まれるチロシンは、セロトニン・ドーパミンの材料です。

そのほかにも、良いことずくめ
以下3位~7位の成分はアイスバスとは直接関係ありませんが、きなこの健康効果を紹介しておきます。

第3位 植物性タンパク質といえば大豆!
 きなこ   36%がタンパク質
 鳥のささみ 25%がタンパク質

第4位 カリウム
 きなこ 100gあたり1.9gのカリウム
 水分と一緒に余分な塩を排泄する働きがあります

山間部の長寿村の多くは川魚を食べる習慣があり、川魚にはカリウムが豊富に含まれており、例えばアユの塩焼きを食べてもカリウムが塩分を相殺してくれるため、健康長寿に貢献していると言われています。

民明書房刊 ”ご長寿クイズ” より引用

第5位 大豆サポニン
 肝臓に対する2つの効果
 ・腸で吸収されたブドウ糖が中性脂肪(TG)になるのを防ぐ
 ・肝臓にある古い脂肪を取り除く


第6位 食物繊維
きなこ100g当たり17g = レタス一玉に匹敵
第7位 大豆オリゴ糖
糖といっても消化吸収されない糖で血糖値を上げない。また善玉菌の餌になるのでプレバイオティクスとして注目されています。

日本には大豆を原料とする食品がたくさんあります。納豆・みそ・きなこ・豆腐 どの形態でも一度に大量に食べるのは難しいので、それぞれ少しずつ食べるのが良いでしょう。

 ちなみに、個人的に豆乳の匂いが苦手ですが、、、きなこは炒ることで大豆特有の匂いを香ばしい匂いにしているところが、食品加工の知恵だと思っています。


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