ご機嫌でもなければ、不機嫌でもない日の多いことよ
機嫌って案外、ふつーの日が多いんだよな。
気分が落ち込んだり、機嫌が悪かったりする日もあるけど、そんな日は月に1回あるかないか。逆に、ハイテンションの「イェーイ!」みたいなときも、実際は月に1回あるかないか。
そりゃあ毎日をご機嫌に、機嫌よく過ごしたいと思うけれど、物事のほとんどは別にそんなに両極端じゃない。
多くは中間に存在している。
そんなことを教えてくれたのはベストセラーにもなったビジネス書、ファクトフルネルだ。
世界は悲劇的な話をしたがるせいで、常に両極端の思想がたくさんある。例えば、大富豪と大貧民、増殖生物と絶滅危惧種、幸福な人と不幸な人。なんでも端と端、極端で考えたがる。
でも、実際はそうじゃない。
大富豪と大貧民のどちらか、ではなく、もっとも多いのは「どちらでもない」人。
それは、学生時代の学期末テストの点数分布図のよう。平均点の周辺にはたくさんの人が密集しているけど、赤点以下の生徒と、満点に近い生徒の数はかなり限られてくる。だから、分布図の多くは山型になる。
これは、機嫌でも同じだ。特筆するほど不機嫌な日も、超絶ご機嫌な日も、1カ月に1回あるかないかだ。それ以外は、「まあ騒ぎ立てるほどご機嫌でもないけど、言うほど不機嫌でもない」日。つまり、ふつう、一定、波風のない凪の日なのだ。
そして、年を重ねるごとに、ふつうの日が増え続けいているような気がしている。
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