もくもくと、毎日noteのネタを考える場所は移動してゆく
昔、アイデアはトイレかお風呂で生まれる、みたいなCMがあった。会議室のような緊張感のある場所ではなく、自分がリラックスしてる状態でこそアイデアは生まれるという内容だった。
私的類義語として「事件は会議室で起こってるんじゃない、現場で起こってるんだ」がある気がしているけど、賛成意見待ってます。
で、こうして毎日noteを書いていると、「今日はnoteに何を書こうかな」と考える場所が少しずつ少しずつ変わっていることに気がつく。それはつまり、じっと、もくもくと、自分について考える場所でもあるわけで、そんな場所ですら一定ではないという希望を感じる。
会社に行っていたときは、行き帰りの電車がその場所だった。スマホも広げられないほどの帰宅ラッシュの満員電車の中で、頭の中でもにゃもにゃと考える。noteのネタを探し回り、どんなふうに書こうかを思案した。
しかし、自分も疲れているし、周りの疲労の色が濃い電車の中では、頭がぽーっとすることが多くなった。思いつくことも仕事のことや疲れていること、朝は眠いこと、やらかしてしまった失敗など、環境に引っ張られてしまっているようだった。電車内の気温が気持ち悪くて、考えているようで何も考えられない時間に変わった。
次は、お風呂でシャワーを浴びているとき。ふんふんふ~ん、と流行りの歌を口ずさみながら、シャンプーの泡で頭を揺らして考える。シャワーの水を放出させるように言葉を散らかして、ときどき本当に声にも出して散らかしていた。
しかし、何せお風呂はすることが多いから、余計な雑念が多かった。「やば! シャンプー少なくなってきてるけどストックあったかな」「新しいクレンジングは、美容インスタグラマーおすすめしてたアレを使ってみたいな」「明日、排水溝掃除しないと髪の毛がすごいな」「このあと、あのドラマだ! 前回どこで終わったっけ」などなど。考えようと思ってもないことが、シャワーが身体に当たるように勝手に頭に流れ込んできた。
そして今は、ドライヤーで髪の毛を乾かすときに移行している。
ぼおおおおお、っという騒音以外何も聞こえないという、騒音の中の無音環境で「何を書こうかな」と頭を巡らす。ぼおおおおお、ぼおおおおお、ぼおおおおお。その音に合わせて、「ドライヤーって風なのに、炎みたいな音がするな」とか、「やりすぎって、やりすぎてから気づくよな」とか、毎日noteの小さなネタになりそうなことをぽつぽつと考えたりしている。
だから今日も、「あ、今このドライヤーの時間にむっちゃ考えてるやん」と気がついて、このnoteが出来上がりました。
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。