電気ストーブを片付けたはずなのに、もう1回出したから
季節ものの家電のしまいどきに困る今の時期。
私の部屋には未だ、電気ストーブが鎮座している。暖かい日が増えてきて、「そろそろ仕舞ってもいいかもな?」と油断した途端に、雨が降る冷たい日が巡ってくる。どうして。
油断した結果、昨日コンセントを丸めてクローゼットの奥にしまったはずなのに。
結局、ブランケットをかけるだけじゃちょっと物足りなくて、冷える足元のために、もう一度奥から引っ張り出すというマヌケ姿。綺麗にまとめたはずのコンセントをもう一度ほどいているときに生まれるあの虚しさはなんなのだろう……。
とはいえ、引っ張りだしてきたおかげで、暖かな空間の中で快適に仕事ができるのは確かである。
で、困るのがここから。
一体いつしまったらいいのだろうか。雨はもう降らない? 晴れてても最高気温が冷たい日はない? そして「しまう」という私の労力・体力はOKか?
つまり、めんどくさがらず、「よし!」とやる気のある私はいつやってくる? が最重要問題として立ちはだかる。というわけで、まさに今、私の真隣にポツンと置かれている電気ストーブを空虚な目で見つめる。
暖かったよ。すごくすごく助かったよ。
ただ、使ってない今はすごく空間を占拠されている気がしてならないよーー。
ああ、そうね。小さなストレスって、こういうところから生まれるんだなと他人事のように考える。しまいたい、でも、しまうのが面倒くさい。でも、使わないのに出ていても邪魔。でも、面倒くさい。でも、でも、でも。
あーーーーーー!!
このループが人を発狂に導くと、太古の昔から我らのDNAに刻まれている。
まあ、実際は片付けちゃったら一瞬なんだけどね。
ストレスはなくなるわ、空間に余裕も出るわ、ってね。たった一瞬のめんどくさいを乗り越えた先で、心が豊かになることもわかるから人間ってほんとに面倒くさいよね。
いや、一旦今週は出しっぱなしでいい。私はそれを、私と空間に許そう。そして週末の掃除のタイミングでしまうのだ。片付けるのだ!