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直射西日のポジション取りはできないけれど

夕方、カーーーッと西日が照っている時間、私はよくポジション取りをミスってしまうことがある。どういうことかというと、カーーーッと照っている西日を全面に浴びてしまう場所を意図せず選んでしまうのだ。例えば、電車の中。「あ、空いてる!」と思ってルンルンで席に座る。すると、建物と建物の隙間、建物がなく見晴らしがいいときは、カーーーッと西日が全面に当たる。目も開けられない。眩しい、とかじゃなくて、もはや痛い。目が痛くなる。こんなん目が悪くなる。そこで、やっと気がつくのだ。だから、この席一帯空いていたのか、と。だから、反対側のドア横に立っている人がいたのか、と。だから、座るんじゃなくて夕陽に背を向けて立っている人がいるのか、と。なるほどね。サインや合図はたくさんこぼれていたはずなのに、私は「わーい!」とアホな顔して座っていたんだ。まあ、人がたくさん乗ってきて立ち壁ができると問題ないのだけど、私の最寄り駅は郊外にあるから数駅分は目をつぶって西日をやり過ごさないとならない。

他にも、カフェで同じことがある。「あ! 空いてる!」と思ってウキウキで取った窓側席は、注文して戻ってみるとカーーーッと直射西日があたっている。だから、みんな他の席を探していたのかと気がつき、だから、この窓側カウンター席はガラガラだったのかと思い至る。

そんな場面に遭遇するたびに思うのだけど、みんな、そんなに西日を意識してポジション取りをしているんだろうか? 私が考えなさすぎなだけなのだろうか? 「あ~あと少ししたら太陽が落ちてきて、この角度になると建物で遮れないから直射西日が当たるね、はいはい。ここの席は辞めましょう」とかって思っているのかな。だとしたらすごいな。20代後半にもなって、できないことってまだまだあるんだなあ、なんて思う。

ただ、今日ちょうどマックに行って、直射西日窓側カウンター席に座ってしまったときに、隣で高校生2人組も同じ目に遭っていて、お互いを見ながら「わー! 輝いてるー!」と言っていたのはとても良かった。

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たなべ
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。