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バンドグッズのポーチばかりを買ってしまう

私はバンドのライブに行くことが好きなのだけれど、バンドといえばグッズ。グッズといえば、多くの人がTシャツやタオルを想像すると思うけど、私にとってはポーチもかなり優先度が高い。

先日、リュックの整理をしたら使っているポーチがどれもバンドグッズだったことに気がついた。けっこう無意識だったけれど、確かにここ数年、バラエティショップや雑貨屋でポーチを買った記憶は見当たらない。お店でポーチを見かけたとしても「バンドグッズで買えばいっか」と思ったりしていた。

それにとても有難いことに、私が好きなバンドたちはグッズでポーチを作ってくれるし、それもかなり普段使いしやすいポーチを販売してくれている。

商売にまんまとハマってしまっている気がするけど、全然いい。だって、好きなバンドの好きなグッズなんだもん。推し活ってたぶんこういうことだと思う。バンドのライブに行ってなくても、ポーチを持っているだけで行った気分になれる。

人は、「愛してる」の響きだけで強くなれるし、参考書を買っただけで勉強した気分になれる、自給自足で満足感が得られるとてもエコな生物なのだ。異論は認める。


それに、思い出し笑いじゃないけど、思い出しエネルギーが湧いてきたりする。このポーチを買ったライブには誰と行ったのか、どのくらいグッズの行列に並んだのか、行列に並んだときはどんな話をしたか、そしてライブのセットリスト、MC、音、歌詞、リズム、手拍子……そういうライブ会場にあったエネルギーがもう一度思い出される。それだけで私はその場にいる周りの人と比べて、ちょっと強くなれるのだ。

人は、ネットショッピングのカートに入れただけで買った気になるし、大喰らいの動画を見てお腹がいっぱいになれる、自給自足で欲望が満たせるとてもSDGsな生物なのだ。異議はお待ちしてます。


だから、といったらかなり飛躍だけど、ぜひ好きなバンドやアーティスト、歌手がいる人はぜひ会いにライブへ行ってほしい。イヤホンで聞いていた音がイヤホンをしていなくても爆音で流れてくる体験は、数万円を払ったとしてもかけがえない。

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たなべ
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。