ドン・キホーテの洪水陳列、日焼け止め
家の近くにあるドン・キホーテで日焼け止めのラインナップに本気を出してきた。
ドン・キホーテは、いい。売れ筋商品は惜しみなく「売れ筋!」とアピールしてくれるし、お買い得商品も遠慮なく「お買い得!」と、まるで社会人応援団の応援のような勢いと凄みで教えてくれる。
そんなドン・キホーテは、これから必要になる必需品に関しては入口で「これでもかああ!」とお店から溢れんばかりの洪水陳列でアピールしてくれる。
そんな洪水陳列はこれまでハンドクリームだったけれど、先週あたりから日焼け止めに変わった。
ちょっとまだ早いんじゃない? と心の私は思っていたけれど、同時にお店に入った人がさっそうと2種類の日焼け止めをカゴにいれたのを見て、「……もしかして……もう?」と思い直した。
確かに、日曜日の昨日のお昼頃、ショートカットの私からすると首のあたりがホカホカしていた。暑くて汗をかくほどでは全くないけれど、うなじがを掻こうと手を回したときにホットのペットボトルドリンクぐらいの温度はあった。
……もしかして……もう? 日焼け止めの出番なのかな?
思わず、日焼け止めが所狭しと並ぶ陳列棚の前で立ち止まってしまった。青を基調としたトロピカルカラーのグラデーションが可愛い。すぐよこには、ピンクを基調としたトロピカルカラーのグラデーションもある。片方は、美容液もミックスされているらしく、塗りながらケアもできる! というのが謳い文句だった。もう一方は、肌を艶やかに綺麗に見せてくれるトーンアップ効果があるらしい。
日焼け止めが、紫外線をカットするだけの粋を飛び出たのはいつからなのだろう。というか、1アイテム何役みたいなお得感を日焼け止めに求めだしたのは誰なのだろうか。
近くには「この夏のお出掛けに!」というポップが飾られていた。なるほどなるほど。この夏、外に出るワクワク感と高揚感をドン・キホーテが先に香してきているのか。
私の横でまた、すっと手が伸びてきてお姉さんが青いトロピカルカラーの日焼け止めをカゴにいれていた。触発されて、つい、私も目の前にあったピンクのトロピカルカラーの日焼け止めを手に取った。