見出し画像

先延ばしをしないようにする方法

おはようございます! フラミンゴの金村です。11日目の投稿では、「嫌なことを先延ばししないようにする方法」をご紹介します。これは英語の勉強にも効果を発揮すると思います。

昨日のnoteでも少し触れた内容ですが、「やらなきゃな〜」と思っているのにできないっていうのを減らせると嬉しいですよね。今日は、『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』( ピアーズ・スティール 著)を参考にしながら、お得な情報をご紹介していきます。

先延ばしって何か?

「先延ばし」とは、「好ましくない結果を招くと知りながら、自発的にものごとを延期すること」を意味しています。

また、これは人間がヒトという種族として生まれたときから継続的に悩まされている問題なのです。これが先延ばしの遺伝的要因です。なぜこのような遺伝があるのか。狩猟生活時代を思い浮かべてみると合点がいきます。その日暮らしをしていると考えれば、今日をどう生きるのかが重要になり、将来について計画する力が弱まっていくことは想像できます。

同時に、先延ばしには遺伝的要因とともに環境的な要因も存在します。ピアーズ・スティール氏いわく、現代社会の生活環境が原因して、先延ばしがより深刻な問題になっているそうです。たとえば、世界でもっとも頭がいい人たちが集まって作られているSNS(例:Facebook、Twitter、Instagram)は、どうすれば毎日アプリを開きたくなるのかを考え抜かれており、あなたがどのように抵抗してもあなたの時間を消費してしまいます。さらに、Netflix、Youtube、Tiktokなど動画サイトも勃興しており、この動きはどんどんと加速していくことでしょう。

ピアーズ・スティール氏は、このことについて以下のように語っています。

私たちの脳の回路はいまだに、太古の不確実な世界、すなわち食べ物がすぐに腐り、天候がたちまち変わり、所有権制度がまだ発明されていなかった時代にふさわしい時間感覚を前提にしている。私たちは、目先のことに反応するようにできている脳で、未来の課題やチャンスに取り組んでいるのだ。楽園が失われて、文明が築かれた結果、私たちは永遠に先延ばしと闘う運命になったのである。

引用元:『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』( ピアーズ・スティール 著)

つまり、先延ばしは、遺伝的要因と環境的な要因に影響されながら、好ましくない結果を招くと知りながら、自発的にものごとを延期してしまうことなのです。

先延ばしを防ぐために便利な数式

画像1

ピアーズ・スティール氏は、先延ばしを防ぐ方法を研究していくなかで便利な数式を発明しました。(期待 × 価値) ÷ (衝動性 ×遅れ)という式です。以下数式に関する解説を引用します。

期待、価値、時間──は、先延ばしを生み出す三つの基本的な構成要素だ。課題を成し遂げた場合にご褒美を得られる確実性(=期待)とご褒美の大きさ(=価値)が小さければ、その人が熱を入れて課題に取り組む確率は小さくなる。ご褒美が手に入る時期が遅く、しかもその人が時期の遅れに対する忍耐心が弱いと(=衝動性)、やはりモチベーションが減退する。このように、それぞれの要素を個々に考えるだけでも有意義だが、複数の要素の関係を検討すればもっと有益な知識を得ることができる。(〜 中略 〜)人間の性質に関する旧来の経済学的なモデルが間違いだと言うのは大げさだが、それが不完全な理論であることは間違いない。なるほど、私たちは常に、獲得可能とみなせる(=期待)範囲で、インセンティブ(=価値)に反応して自分の行動を決めるが、それだけですべてが決まるわけではない。私たちの行動を左右する要素があと一つある。その第三の要素とは、時間。

引用元:『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』( ピアーズ・スティール 著)

(期待 × 価値)は、どちらかといえば馴染みのあるものだと思います。よくあるのが、「Aを選ぶと5%の確率で100万円、Bを選ぶと50%の確率で1万円です。どちらを選びますか?」といような問題です。このようなものが期待と価値をかけ合わせた問題で、ギャンブルが得意な方には親しみやすいものだと思います。

(衝動性 ×遅れ)は、(期待 × 価値)と比べると理解が難しいかなと思います。たとえば、「10年後待っていただければ1000万円あげます、必ず。一方、1年しか待てないなら10万円しかあげません。どちらを選びますか?」という問題が考えられます。たまにこういった問題に陥りますよね。

数式を生かして先延ばしを防ぐ方法

この数式まで理解して、自分自身がどのような先延ばしタイプなのかを知ったうえで、それにピッタリの打ち手を投じると先延ばしを防ぐことができます。以下、ピアーズ・スティール氏の著作を読みながら僕が取り組んだことについて説明します。

1)先延ばしタイプに関する診断テストを受けてみる画像2

著作には、自分がどういった先延ばしをするタイプなのかを診断するためのテストが用意されています。

2)打ち手を選んで実践してみる
僕の場合「エディ×バレリ」の先延ばしタイプなので、それにフィットする打ち手を選ぶ必要があります。たとえば、「非スケジュール」というテクニックを活用してみています。スケジュール表に仕事や義務の予定を記す前に、娯楽や自由時間の予定をまず書き込むようにしています。ミーティングがたくさんあったり、単調な作業が連続することが苦手なので、効果的なのではないかと思っています。

先延ばしをする人は、それを改善するのが下手

最後になりますが、ひとつ根本的な問題も紹介させてください。まずは ピアーズ・スティール氏の言葉を引用します。

ただし、テクニックを活用するうえでは、ある根本的な問題が妨げになる。自己コントロールを高めるためのテクニックを実践するには、そもそもある程度の自己コントロール能力が必要なのだ。少なくとも最も軽い鉄アレイを持ち上げるだけの筋力がなければ、筋力トレーニングは始められない。それと同じことだ。先延ばし癖は、症状が重いほど治療が難しい。

引用元:『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』( ピアーズ・スティール 著)

つまり、先延ばしをする人は、それを改善するのが下手なことが多いということです。ただ、すぐに諦めるべきではないと思います。周囲の仲間や家族を頼ってください。ぜひこの著作を手にとってみてください。

英語の勉強であれば、フラミンゴを頼ってみてください。この著作をはじめ、科学的な研究成果を踏まえたうえで、あなたが習慣的に英語を勉強できるように支援させていただきます。ご気軽にご連絡いただければと思います。

・・・

ざっくり要約すると、「先延ばしは頑固で嫌な癖だけれど、この著作をはじめとする科学的な研究成果を活かしつつ、周囲の協力を得られれば、治すことができます」というようなことを話していたのだと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!