#130 プロフェッショナルに対する『キャパオーバー』発言のリスク
キャパオーバーとは
検索すると、
「人または物の能力や許容範囲の限界を超えること」
「精神的に限界に達している」
という意味でつかわれることが多いようです。
とあります。
私自身が部下と話すとき、この言葉を直接的に使うことは避けています。
部下から自発的に言ってくる場合は別として、こちらから使うのはあまり適切ではないと感じます。
特に、
お互いがその業界の専門家である場合、
私自身は社内でも、仕事先でも自分のことを「キャパオーバー」と言われたくありません。
キャパをオーバーしていたら自分で相談するとか、
締め切りを変更してもらうとか、
何かアクションをおこします。
職業人としてのプライドを持っているため、この言葉には抵抗を感じます。
さらに、他社の人、ましてや自分が一緒に仕事をしていない人の能力や仕事量を「キャパオーバー」と判断することが適切かどうかも疑問です。
状況を正確に把握できているのか、特に気になるところです。
また、言われている方が女性であった場合、
男性が女性のお会いしたこともない方のことを「キャパオーバー」と表現しているのは、言葉を乱暴に選んでいると感じました。
私はこの言葉を選んだことについて、
そして私は個人的にその女性の状況をしっていて事実と違うので
あまり気分が良くありませんでした。
どのような状況であれ、相手に対してのリスペクトを欠いた表現だと感じます。
人とその人の意見を分けて考えること(ってきれいごとですよね)や、擁護すること、また「誤解です!」と主張することは、たとえば法律の解釈について議論するような場面であれば理解できます。
しかし、人が他者に対してネガティブな評価をする際には、より慎重になりたい。本人がふ~んと全く気にしていなくてもです。
そしてそのターゲットではなく、その周りにいる人やその人が選んだものを批判するために使う人もいます。
人を評価する場面では、その言葉がどのように受け取られるか、そしてその言葉が相手に与える影響をもっと深く考えるべきだと思います。その人の仕事や、普段の行動や、総合的に判断されてしまう怖さをもっと感じた方がいい。こうした慎重さが欠けていると、私は
「この人はまだそのステージで生きていないのかもしれない」
と感じてしまうことがあります。
そういうステージで生きていない、過去生きてきていないんだなというふうに思ってしまいました。
毒はエレガントにはいてください。
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