「ただ答えを教えるだけでは育たない」SREチームリーダーが語るメンバーと組織課題への向き合い方
2015年に新卒で入社し、自社サービスである「サグーワークス」の新規開発を担当。
そのあとは、2018年から開発リーダーに就任。2021年4月にSREチームを立ち上げ、現在はSREチームのリーダーを務める。
それらの功績や活躍が認められ、2Qの全社MVPを受賞した池添に
・MVPに選ばれた2Qの取り組み
・リーダーとしてのメンバーとの接し方
・組織課題への向き合い方
などなど、リーダーとしてのあり方や組織課題の捉え方についてインタビューしてきた内容をお届けします!
SREチーム立ち上げに挑戦し、全社MVPを獲得した2Q
ーー入社から今までに取り組んできた仕事内容を教えてください!
私は2015年に新卒で入社し、自社サービスである「サグーワークス」の新規開発を担当していました。
その後は、2018年からサグーワークスチームの開発リーダーを務めると同時に、インフラ領域に興味があり、今に至るまでインフラチームを兼任しています。
また、2021年4月にSRE(Site Reliability Engineering)チームを立ち上げ、現在はそのチームのチームリーダーも務めています。
主な業務内容としては、開発全体のSRE課題の改善活動や啓蒙活動、新卒メンバーのOJT、メンター、他にもインフラ担当としてインフラの提案もしたり、開発メンバーの開発効率アップのためのツールを作ったりしてます。
ーー2Qではその仕事ぶりが評価され、MVPに選ばれました。
どのようなことに取り組まれたのでしょうか?
大きなところからいくと、先ほど申し上げたSREチームの立ち上げを行いました。SREとは、サービスの信頼性を向上させるための取り組み全般を指すのですが、全社的に薄々と必要性を感じていながらも、あまり重要視されていませんでした。
そのため、まず全社として必要性を感じてもらうために、役員や各事業部の開発リーダーにSREの必要性をプレゼンし、協力体制を構築することから始めました。
そして、SREに取り組むにあたって、各事業部で何を重要視するのか、どれくらいの目標をどんな方法で行うのか、なども入念にすり合わせをしました。
SREチームには、求められるスキルが多岐に渡ります。
バックエンドやインフラの知識はもちろん、事業への理解がないと務めることは難しいです。
そのためSREチームは、現時点で私を含め2名体制の少数精鋭のチームですが、少ないリソースで立ち上げを成功させたことも表彰理由の1つだと考えています。
「子どもの頃から整っていない部分を整理したり、作っていくことが好きだった」
ーー他の取り組みについても教えてください。
slackの運用ルールの整備やオフィス移転プロジェクト、組織課題に対する提案などに取り組みました。slackの運用ルールの整備は、役員から直々に任された仕事でもありました。
全社のコミュニケーションツールとしてslackを使っているのですが、チャンネル名がバラバラであったり、誰も使っていないチャンネルが大量にあったりと、slackが散らかっていることが課題だったのです。
そこで、slackのチャンネルの命名規則を決めたり、一定期間使われていないチャンネルは自動でアーカイブするbotを開発したりしました。
オフィス移転プロジェクトでは、サーバーやインフラ周りなど大事なことは全て行いました。
自社サービスのインフラのバックアップを取ったり、物理サーバーをぶつけないように運搬したり、休日稼働する必要のあるサービスについて諸々調整したり......などです。
また開発本部にも所属しているので、開発室全体の課題に対しての解決策や取り組みを提案するなど、メイン業務以外のことも積極的に取り組んできました。
ーーどうしてそこまで積極的にメイン業務以外の仕事に取り組んでいるのでしょうか?
子どもの頃から整っていない部分を整理したり、作っていくことが好きで。就活時代とある大手企業に内定をもらっていたのですが、「君は言われた仕事をこなすだけではなく、もっと裁量を持っていろいろなことができる環境に行った方がいい」と言われてウィルゲートに新卒で入社したんです。
ですので、今回2Qで取り組んだこともそうですが、入社2,3年目の時からテストコードを導入したり、Dockerを導入したりするなど、「仕組み化」できる部分があればやりたいと思い、メイン業務以外にもさまざまなことに取り組んできました。
最近は組織問題に対しても仕組み化や整備ができるフェーズになってきたので、一つずつ取り組んでいけたらと思います。
メンバーの「学ぶ力」を育むために意識していること
ーー池添さんはリーダーを務めていますが、メンバーと接するときどんなことを意識されているのでしょうか?
私自身メンターやリーダー経験が長いのですが、ただ答えを教えるだけでなく、“学ぶ力を育む”ことを意識しています。
また、ウィルゲートの理念が「一人ひとりの『will』を実現する」ですので、メンバーの『will』は何なのか?を常に念頭に置きながら、コミュニケーションをとるようにしています。
ーー「学ぶ力」は具体的にどのように育んでいくのでしょうか?
一言でいうと、メンバーに考えさせることがとても大切です。
新卒で入社したばかりのときは、分からないことばかりなので、上司から答えを教えてもらうことはよくありますが、その状態がずっと続くと悩んだときに自分で考え、解決する力はつきません。
エンジニアリングにおいて、実現させたいことに対して、アプローチ方法はいくつでもあります。
その中で、なぜその方法が一番いいと言えるのか?をどこまで先を見通して、自分の意思を持って発言できるのか。この力は自分で考え抜くことでしか養えません。
ですので、基本的にすぐに答えを教えることはせず、「今の課題は何なのか?そのためにどうすればいいのか?なぜその方法が一番いいと言えるのか?」を考えてもらった上で、フィードバックするようにしています。
ーー元からそのような方針だったのでしょうか?
いえ、全くそんなことはありません。
最初の頃は、メンバーにすぐ答えを教えてしまったり、メンバーとの認識の齟齬がありフィードバックがうまく機能しなかったりなど、メンバー育成にはつまずくことも多くありました。
ただ何度も失敗したからこそ、メンバー自身が考えることなしには本人の学びにはつながらないと気がつきました。
最近、転職した元メンバーからフィードバックを求められたときはうれしかったですね。
最強の開発チームを作り、そのチームを支える人間でありたい
ーー池添さんの今後の展望を教えてください!
SREチームとしてのレベルアップを図りたいと考えています。そのために人数規模も、メンバーのスキル面の成長も必要です。
開発チーム全体としては、2,3年後には開発室の人数は今の倍くらいの人数になる予定です。
人数が急拡大すると、どうしても組織全体としての効率は落ちてしまいます。
それに備え、教育体制はしっかりと整えたいですし、SREチームとしても各チームを支えられる組織にしていかなければなりません。
私なしでSREチームが機能するまで育てあげ、私は開発室全体をサポートする立場でありたいなと思っています。
ーーそれを達成するための今の課題は何でしょうか?
まずは、SREチームとして活躍できる、事業にもエンジニアリングにも知見がある人材を育てることが急務です。
それと同時に、ウィルゲートらしさを伝えられるリーダーも育てていかなければならないと思っています。
ウィルゲートのメンバーとして採用する以上、ウィルゲートのDNAを浸透させていったり、チームを引っ張っていく人材を育て、会社全体を刺激できるような開発チームを作っていきたいです。
ーー最後に、あなたの『will』を教えてください!
私の『will』は、最強の開発チームを作り、そのチームを支えられる人間になることです。
ワンピースの麦わら海賊団のような、各メンバーに得意領域があって、お互いに支え合い、同じビジョンに向かっている。
そんな少数精鋭の開発チームを作り、組織課題の解決や事業成長させる開発をしていきたいですね。
(取材・文/砂川 編集/森園 撮影/水附)
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