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ラッシュで消耗するのは、人もモノも同じ
会社員時代、私が1番「つらい」と感じていたのはラッシュ時の満員電車です。
片道1時間以上かけて通勤していたこともあり、乗車率120%を超えると会社にたどり着く頃には疲れ果て、使い物にならない状態でした。
片づけの現場で、このことを思い出す光景があります。
ぎゅうぎゅうに詰め込まれ、開け閉めもままならない引き出し
隙間なく洋服がかけられたクローゼット
開けたらモノが落ちてくる冷蔵庫
自分も収納をこんな状態にしていた1人なので、よく分かりますが「空間」があると、つい埋めたくなりますよね。
注意したいのは、「ラッシュ後の私」でたとえたように、モノもぎゅう詰め状態では「消耗・劣化」すること。使い物にならなくなることもあります。
収納スペースに対する理想的なモノの割合をご存知でしょうか?
大体7-8割程度に収めると良いとされています。「3割もスペースを空けておくなんて!」と思われた方もいるかも知れませんね。
今日は、「3割の余白を確保するべき理由」と、どうすればそんな理想を実現できるか、について取り上げます。
ぎゅう詰めの弊害
たとえば朝、100%を超える収納状態のクローゼットを前にして着替えるシーンを想像してみてください。
まず、かき分けて探さないと目的の衣類がどこにあるか分かりません。薄手の衣類なら、間に入ってさらに見つけにくい状態に。取り出すにもワンアクションでは難しいでしょう。
ようやく探し当て、手にできたとしても洋服はどんな状態でしょうか。密度の高い空間に長時間置くことでシワができているはずです。アイロンをかけないと着られない状態かもしれません。朝の忙しい時間帯にアイロン!
衣類自体も、服同士が圧迫し合いシワになるだけでなく、取り出す時に洋服同士がこすれ、摩耗します。ニットなら引っかかって穴があくことも。また、もともと空気がこもりやすい空間に押し込めるため、湿度が上がりカビが生えることもあります。
見た目が悪くなった衣類は、次第に袖を通さなくなるはず。すると、新たな洋服を増やす理由になり、悪循環に陥る可能性もあるのです。
朝のワンシーンを切り取るだけで、収納が密であることの弊害ー時間的、金銭的、精神的など多くの損失が想像できたのではないでしょうか。
「3割の余白」の世界とは?
今度は、逆に余白があるクローゼットを想像してみます。
クローゼットを開けたら、手持ちの衣類が全て見渡せひと目でどこに何があるか把握できます。コーディネートはラクに、おしゃれも楽しめる。
目的の服を決めたら、何も引っかかることなくワンアクションで取り出せ、洋服自体も状態が良く、そのまま着ることができます。ぎゅう詰めクローゼットの半分以下の時間で身支度が完了するでしょう。
クローゼット以外でも同じです。
冷蔵庫なら電気効率が上がるし、食材が行方不明になった挙げ句、傷ませ処分する機会も減るでしょう。掃除がしやすくなり、清潔に保てるメリットも。
余白がある状態は良いことづくめで、ストレスとは無縁の世界なのです。
人もモノも余白でストレスフリーに
いくらたくさんのモノを所有していても、人が使いこなせる量には限界があります。洋服なら、日本には季節があり、季節ごとに着用する枚数は限られる。それなのに衣替えもままならない量のお洋服を、ただ所有しているだけなんてもったいないことです。
人もモノも、ストレスがかかると痛みます。
モノがストレス状態だと、人も同じ状態になり、その逆もしかりで、モノと人は相互に作用し合うことが分かりますよね。
ストレスフルな状態を選ぶか、ストレスフリーな状態にするか。
後者を選びたい方は、是非モノの持ち方から見直しを検討してみてください。1人で考える自信がない、という方はご相談お待ちしています!