「うけい」の遊び方(日本神話花札オリジナルルール)
はじめに
本記事はコミティア140で頒布した、「日本神話花札」のオリジナルルールを紹介しています。日本神話花札については、本日2022/5/7の21:10からBOOTHでも頒布を開始します。
花札の絵柄はTwitter及びタンブラーでも公開しています。
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うけいの遊び方
誓約(うけい)とは、物事が宣言した通りになるかで、主張の正邪を判断する占いの一種です。
この遊び方では、うけいになぞらえ、あらかじめ決められた柱数を、相手より早く揃えることで勝敗を決めます。
※ この遊び方では、おまけ札のサルタヒコを入れても遊べます。その場合は、予備の白札で合わせ取ってください。サルタヒコは益荒男として数えます。
用語解説
柱
神様は1柱、2柱、と数えます。
益荒男
ますらお。男神・男性札。
手弱女
たおやめ。女神・女性札。名前に「ヒメ」「ビメ」と付く神様と、イザナミ・アマテラスが該当します(イザナミ・アマテラスについては「四、特殊な札」参照)。
一、親を決める
適当な方法で親(先攻)と子(後攻)を決めます。親と子では集める札が違います。それぞれ下記の柱数に揃えることを目標にゲームを進めます。
親 …… 手弱女を3柱
子 …… 益荒男を5柱
二、札を配る
親は札を切り、親と子の手札として、それぞれ裏向きに10枚、場には表向きに8枚配ります。
場に同じ月(植物)の札が3枚出ている場合は重ねて置きます。この時、追加の札は出しません。同じ月の札が4枚出ている時は配り直してください。残った札は場札の端に伏せて置き、山札とします。
配り終えたら自分の手札を確認してください。
三、ゲームの進行
手札から場に札を出し、同じ月の札があれば合わせ取ります。山札からも1枚引いて場に出し、同じ月の札があれば取ります。
これを親と子、交互に行います。取れる札が無くても、取得優先度が低いと判断した札から場に出すようにしてください。3枚重ねの札は、同じ月の札1枚ですべて取ることができます。何も取れなかった場合は、場にそのまま置いておきます。
取った札は相手から見えるように自陣に置きます。(札の配置参照)この時、益荒男・手弱女・その他カス札などは分けて置くようにしてください。カス札などをまとめたものを、常世(とこよ)と呼びます。常世の札は益荒男・手弱女には数えません。
取得札のうち、自分が集める神様の種類のみ数えます。例えば親なら、手弱女だけを数え、益荒男はいくら取得しても構いません。相手の取りたい札を先に取って妨害することも可能です。
四、特殊な札
これらの札は特殊な効果を発揮します。
効果をよく確認し、タイミングよく取ることでゲームを有利に進めることができます。
■ 異性装
神話内で男装と思われる記述のあるアマテラスと、女装の記述のあるヤマトタケルの札。益荒男と手弱女どちらにもなれる札です。
■ 造化三神(ぞうかのさんしん)
無性別とされるアメノミナカヌシ・タカミムスヒ・カミムスヒの3柱(造化三神)の札。この札を取った人は、相手の取得札から任意の1枚を常世へ送ります。この札自体も自陣の常世に移動します。造化三神札は夫婦神札では復活できません。
■ 夫婦神
イザナギ/イザナミの札。この札を取得したら、任意の1枚を自分の常世から自陣に復活させるか、相手の取得札から貰うことができます。この札自体は、自陣の常世に移動します。
五、勝敗
手札・山札から1枚ずつ引き、札を取り終えた時点で、目標の柱数ぴったりに揃えられれば勝ちとなります。
目標を超えてしまった時点で負けが確定しますが、その場合、相手が目標を達成できないようにゲームを続けます。
相手が目標の柱数ぴったりに揃えられれば相手の勝ち、どちらも目標を達成できなければ引き分けとなります。
神様の性別については異説もあります。自分たちでルールを決めて遊ぶこともできます。
おわりに
以上、ルールの説明でした。当記事の内容は、花札に同梱された説明書にも記載しています。「うけい」以外にも花札のポピュラーな遊び方「こいこい」のルールも同梱していますので、ぜひお楽しみください。
また、無断転載は厳禁ですが、購入報告やプレイの様子を写真ないし動画で投稿頂くことは大歓迎です!
本作は日本神話と花札という私の好きなものを詰め込んだ作品です。これを手に取った人が、面白いと思ってくれたら幸いです!!
それでは、また今度!!