見出し画像

情報の透明化、物流プロセスの効率化で自ら「選べる」物流へ|株式会社タハラ様

株式会社タハラは、1951年に鉄工業の会社として創業。以来70年以上にわたり、電動ブロー成形機を製造しています。ダイレクトブロー成形機の国内市場で約85%のシェアを得ており、成形機に装備される全装置の設計・組立をおこなっています。

今回は株式会社タハラ 営業部の金子さんにWillboxが提供するオーダーメイド型国際物流プラットフォーム「Giho Sea」についてお話をお聞きしました。

株式会社タハラ 営業部
金子さん
Willbox担当:齋藤

Willboxについて

Willboxは「国際物流をより最適に、よりスマートに」をミッションに掲げ、荷主と物流事業者が直接繋がることができる「Giho Sea」と船会社のコンテナスペースを直接手配することができる「Container EC」を開発、運用しています。

荷主・物流事業者・フォワーダーが連携する環境を支援することで、これまでの業界構造を変え、新しい物流のかたちを提供しています。

ー まずは金子さんの普段のお仕事について教えてください!

自社製品を海外のお客様に購入していただくための営業を担当しています。
実際に海外へ行き、お客様と商談。契約をしたあとそこから物流に関する見積もりや、社内での物流管理なども行っています。

基本的に自分で営業をして契約をとり、その機械がお客様のところに届くまで一貫して担当しています。

ー Willboxと一番最初に出会った時の印象はどうでしたか?

金子さん:4〜5年前のまだWillboxさんが設立して間もない頃だったと思います。神さんからご連絡をいただいたのですが、実は元々タハラは、神さんのおじい様が経営していた幸栄さんに梱包を依頼していたんです。一番最初は私も気づかなかったのですが、名刺を交換した時に”神”という苗字をみて「あれ?」と思いましたね。

神:僕も最初は気づかずに訪問してしまって後から幸栄のお客様ということを知りました(笑)

金子さん:どこかで見たことある苗字だなと思いつつも「そんなわけないよな」とスルーしていたのですが、当時うちを担当していた方と見積もりのやりとりをしていていく中で、神さんが幸栄の人だったということを聞きました。神さんからは直接聞いてないですね。お互いそこは触れずに今日に至ります(笑)

ー タハラさんの製品はとても大きくて特殊な上に梱包が複雑だと思うのですが、そんな難しい製品の輸送をWillboxに依頼しようと思った決め手は何でしょうか?

うちの場合、1つの製品が大きくて特殊かつ約1億円以上するので、いきなり来たベンダーに仕事はなかなかお願いできないんです。というよりも、”できる会社がいない”と言った方が正しいかもしれません。

営業電話を受けて「うちの製品はこのぐらいの大きさですがどうですか?」と聞いても、だいたい「できないです」という返答で、なかなか適切な業者を見つけることができませんでした。そのため、基本的には機械を見て判断してください。できるなら依頼をするというスタンスです。

そういった状況の中、初めてWillboxさんがうちの製品を見に来たときに、神さんが製品の足回りを覗き込んでいたので「妙に見るところわかってるな・・・」と思っていたら梱包経験者だったということで、ここはこういう風になっていて普段はこういう流れで輸出をしていますという話をしたと思います。

ちょうどその頃にロッテルダムの展示会に持っていく製品があり、複数の見積もりが出ていた中で、神さんが梱包経験者であること、Willboxさんの提案が価格もスケジュールも一番良かったため「今回はWillboxにお願いしよう」ということでお願いすることにしました。

製作中の製品

ー Willboxに依頼する前は実物流でどのような課題を抱えていましたか?

梱包ですね。めちゃくちゃ困ってました。
 海外から「機械の見積もりを出してください」と依頼がきた際に、通常だとだいたい2日〜3日ほど時間がかかります。機械自体の金額に関しては、おおよその目安を私の方からお伝えすることができますが、梱包費用や海上輸送などの部分は弊社では把握できないため、毎回見積もりを取らなきゃいけなかったんです。

機械はオーダーメイドなので製品によってはオプションが付いたり付かなかったりするためサイズが変動することもあり、それを全てメールで相見積もりをとった会社に毎回送っていたんです。しかもこれを私1人でやっていましたし、限られた人数で対応しなければならなかったので、このような作業を最小限に抑えたいと考えていました。

そのため、Giho Seaは非常に助かる存在であり、以前はメールでやり取りしていた作業をプラットフォームを使うことで個々で確認することができています。

例えば、梱包費用や配送の値段など、横浜からシンガポールまでの概算コストが一目でわかります。こういった情報は私たちではわからないんですが、Giho Seaを通じて簡単に確認することができるので、業務スピードも効率も格段に良くなっています。

齋藤:金子さんは結構出張に行かれてて、商談が発生したらその情報をGiho Seaに入れてくださいます。その後の進捗や、特定のイベントに関する情報も、教えてくださるので、私たちにとってもコミュニケーションがしやすいですね。

金子さん:そうですね。商談して実際に話が進んでいるものには社内管理番号を振っています。注文しているものもあれば、Willboxさんに依頼していないものもありますが、そういった情報をここで一括して確認できるのは便利です。

あとは、ここに国旗などの表示があると嬉しいですね。パッと見てどこの国の案件かわかりやすいので見やすくなると思います。

齋藤:なるほど!今Giho Seaのリニューアルを行っているので、実際に使っている方からのリクエストがあるのは嬉しいです!

ー Willboxに依頼して良かったことを教えてください!

見積もりがスピーディーに出てくるので、商談をする際のプロフォーマーの時点で非常にありがたいのと、コミュニケーションの部分です。あとは良い価格やスケジュールが出てくるのはもちろんですが、Willboxさんには「プラットフォーム」という武器があります。

案件管理やGiho Seaを通じて海上運賃などの情報を得ることにもメリットを感じていますし、これらの機能を活用することで、社内の物流管理や業務効率をスムーズにさせることができています。

物流事業者をデータベース化した独自のプラットフォームはWillboxさんにしかないものなので、そういった点は大きな強みだと思います。

あとは連絡の取りやすさですね。価格はWillboxさんの提案が良い時もあれば他の業者さんが良い時もあります。でも連絡の取りやすさは齋藤さんが一番です。電話やメールを含めてコミュニケーションは非常に取りやすいので助かっています。

でも一点お願いするとすれば、朝が遅いのでそこをなんとか・・・(笑)

うちは8:30に始業なんですが、Willboxさんはフルフレックスなので朝一で連絡を取りたくても「Willboxあいてない〜」って思う時もあります(笑)

朝早い場合は、齋藤さんの携帯に電話をするんですがだいたい電車に乗っているか、ホームにいるかですね。メーカーが早すぎるんですけどね!ちょっと朝が遅いっていうのを改善していただきたいです(笑)

ー 近年、物流に関する「デジタルツール」はたくさん存在していますが、金子さんがGiho Seaを選ぶ理由を教えてください。

一言でいうとビジネスモデルです。
Willboxさんは、生の物流費に対して何%がGiho手数料という全く新しい提案をしてくれます。

どこに依頼するか社内にも提案しなければならないのですが、その時にWillboxさんは毎回違う選択肢が出てきますし、我々で「選べる」ことが大きいと思います。これまで私たちがやってきた物流とは異なるので、そういった新しい方法や選択肢があるのは良いことではないかなと個人的には思います。

ー 金子さんにとって物流はコストでしょうか?戦略でしょうか?

うちの場合、まだ物流は「コスト」になっちゃってますね。
ただ、私は戦略だと思っています。なので、Giho Seaのような情報を透明化し、物流プロセスをより効率的にできるプラットフォームの存在やそういったビジネスモデルを提供してくれるWillboxさんにとても共感しています。

私自身も、物流がどのように行われているかとても興味がありますし、とくに依頼先の情報が不透明であることや、効率的ではないプロセスに関してはどうにかしなければならないと思っています。

一般的に物流がコストとして捉えられているのは、お願いしますと投げた先に興味があまりないからだと思います。他人事というか、自分の製品がどこで梱包されているか、どんな船に乗って運ばれているか見たことがないからかもしれないですね。

前に巨大コンテナ船に密着した特集をテレビで見たのですが、めちゃくちゃ面白かったです。船員へのインタビューや貨物船や道路船の様子など、興味深い内容が盛りだくさんでした。あれは絶対見た方が良いです!笑

ー 弊社で港見学ツアーなどのイベントを検討しているのですが、そういった実際に現場を見る機会についてどう思いますか?

Willboxさんでシッパーさんを連れて港見学ツアーを開催するのは素晴らしいアイデアですね!

梱包のプロセスやコンテナヤードでの積み込み作業など、実際の現場を見ることで、製品の物流や輸送に関する理解が深まると思います。特に、梱包からコンテナヤードへの移動や積み込みの様子を見ることで、普段メールでしかやりとりしていないことが目で見て製品がどのように輸送されているのか実感できるので、貴重な経験になると思います。

Willboxさんのサービスや取り組みに対する理解と信頼を高めることにも繋がるのではないでしょうか。

ー 金子さんの今後の展望をお聞かせください!

今は私1人でGiho Seaを触っており、他のメンバーの案件も私が代わりに入力して見積もりをとったり、実物流の手配をしていますが、今後は社内での共通ツールとして営業部で活用したいです。

そのためには私が完全に使いこなさなければなりませんが・・・。そこは頑張ります(笑)
海運情報含め、自社の物流を一括で管理するためにはGiho Seaが必要ですし、Giho Seaのアップデートにも期待しています。

マリントラッキングや国旗の表示、案件管理番号など現在大規模なリニューアルが行われているそうなので、そのあたりもとても楽しみです。

ーーーーーーーーーーーーー

(左)Willbox神  (右)金子さん

本記事では、株式会社タハラの金子さんにGiho Seaについてインタビューさせていただきました!
インタビュー前にタハラさんの工場を見学させていただき、実際の製品や会議室に展示してあるタハラさんの機械から作られる容器(マヨネーズや洗浄剤など)も見せていただきました。

タハラさんの製品で作られたボトル容器
他にもたくさんありました!

身近な商品の容器がタハラさんの機械から作られており、改めて私たちの生活が支えられているのだと感じました。
金子さん!お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!

Willbox,Inc.

Willbox株式会社は国際物流プラットフォームを開発運営する2019年に創業した物流スタートアップ。本社は横浜みなとみらい、関西は神戸を拠点に「国際物流をより最適に、よりスマートに。」をミッションに掲げ、日々活動しています。

Giho Sae
荷主と物流事業者を直接つなぐことができるオーダーメイド物流プラットフォーム。これまでの構造から一新し、最適で理想の物流網を作ることができます。

Container EC
複数の船会社のコンテナスペースを直接ブッキングすることができるサービス。船会社の海上運賃やスケジュールを一覧で確認することができます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?