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航空輸送を根本から変える『第2回ものづくりDX 物流DX Webinar Week 2023』レポート!

こんにちは!Willbox株式会社です。

前回、Willboxが登壇した「第2回ものづくりDX 物流DX Webinar Week 2023」のレポートを公開しました。

今回は先日お伝えした「海上輸送」ではなく「航空輸送」をテーマにお話したセミナーの内容をご紹介します。

2024年問題、人材不足、物流費の高騰など航空輸送に関する課題は山積みです。そこで、航空輸送の起点となる”梱包”を軸に航空物流を見直し、物流動線の改善やコスト低減、見積りから輸送までの課題解決策をお話しました!

◾️Willbox登壇セミナーの内容(登壇者:辻文章)
テーマ:梱包から始める持続可能な航空物流。2024年問題、人材不足への対処法

「第2回ものづくりDX 物流DX Webinar Week 2023」とは

サプライチェーン全般の生産性の向上を目指し、工場・倉庫・品質管理・在庫管理・配車管理などの属人的な状況に 「業務自動化」「生産の安定化」「データの見える化」など変革をもたらす商品や技術を14社が紹介する3日間です。

[ 主催 ]
株式会社松井製作所(Andon Webinar Week 事務局)
[ 参加企業一覧 ]
・Willbox株式会社
・株式会社構造計画研究所
・キャディ株式会社
・株式会社さざれ
・システムギア株式会社
・株式会社スター精機
・株式会社ゼネテック
・SOLIZE株式会社
・トナミシステムソリューションズ株式会社
・株式会社日本製鋼所
・株式会社フリーロケーション
・ミネベアミツミ株式会社
・株式会社ロジクロス・コミュニケーション
・株式会社松井製作所(主催)

航空輸送の課題

航空輸送に限らず、物流業界では2024年問題や労働力不足など直近の大きな課題として抱えている方が多いと思います。ここでは、現在の航空輸送の課題についてお話します。

①2024年問題による物流費の高騰

新しい規制によって、空港間の転送がこれから厳しくなってくることが予想されます。特に日本の航空輸送に関しては約6〜7割が成田空港や羽田空港から輸出されています。

多くの貨物が西日本や中日本から成田や羽田空港へトラック輸送されており、トラックドライバー残業規制の影響により運航を減らさなければならない恐れや、そもそもトラックの手配自体も困難になってくると言われています。そのため「トラック輸送」自体の見直しが必要です。

また、ドライバーの環境改善や給与改善の部分でコストが上がることが予想され、同じく燃料費も高騰しているため、物流費全体の高騰は避けられないのが現状です。

2024年問題が目前に迫っており、物流工程の改善やコスト削減に早急に取り組んでいかなければなりません。

②属人的な現場と労働力不足

航空輸送では、出荷現場での人員の確保が困難を極めています。本来であれば属人的な業務やアナログな業務を脱却をし、できるだけ少ない人数で現場を回すことが必要ですが、人手を必要とする業務が物流の現場では改善がされないまま放置されているという大きな課題があります。

また、航空輸送は海上輸送に比べると既存の物流業社様へ任せるケースがほとんどです。そのため現場の課題を輸出担当者が把握しきれないこともあり、課題解決がなかなか進まない原因となっています。

こういった点を業務の標準化を通して、次のデジタル化に繋げていく対処が必要になります。

航空輸送の課題を全て解決できる「Giho Air」

Willboxは、先ほどお話した航空輸送の課題を解決するために”梱包”を起点とした最適な航空輸送を実現させる「Giho Air(ギホーエアー)」の提供を開始します。

”梱包”の効率化がカギ

航空輸送では、荷主様から製品が出荷された後に必ず梱包が行われます。
梱包された製品の重量・サイズ・個数によって航空機やトラックのスペース、輸送された現地での配送までが航空輸送の運賃とリードタイムに関わってくるのです。

そのため、いかに梱包を効率的に、早く算出するか。ここが大きなポイントとなります。この梱包に焦点をあて、航空輸送の工数削減や物流費の削減を実現することができるプラットフォームが「Giho Air」です。

「Giho Air」の特徴

Giho Airの特徴は大きく2つあります。まず一つ目が航空輸送の流れを抜本的に変えるための設備について。そして2つ目が、Willboxがこれまで提供してきた物流の一気通貫サービス「Giho」を基盤に開発した新しいプラットフォームです。

①Willboxの航空輸送がスタートする場所・設備

従来の航空輸送の流れは

荷主様から荷物が出荷→トラック輸送→梱包→トラック輸送→通関・検査→トラック輸送→空港上屋→フライト(航空輸送)→現地通関・配送

このようにトラック輸送が必ず発生していましたが、新しくスタートするGiho Airでは航空会社内の滑走路横にWillboxの上屋を設けることで空港内で全ての作業が完結します。梱包からULDの積み付けまで一貫して提供できる画期的な物流スキームであり、中部国際空港からの新たな航空輸送ルートが誕生するのです。

中部国際空港をスタート地点に選んだ理由としては、他の大規模な空港が既に多くの物流事業者様で賑わっており、特に滑走路に近いエリアでこのような保税梱包場を設けることができません。また、中部国際空港は成田と関西の中央に位置しており、BCPや2024年のトラック輸送の観点から、今後ますます取り扱いが増えると見込まれている空港だからです。

②プラットフォーム「Giho Air」

Giho Airの特徴2つ目がプラットフォームです。Willboxがこれまで提供してきた国際物流プラットフォーム「Giho」を基盤に開発した新たなプラットフォームでは、製品のサイズや出荷情報などを入力すると、データベース化された物流事業者の中から最適なプランを提案し、見積もりを算出します。これにより、荷主企業様や物流事業者様は、双方のコスト・工数・時間を大きく低減することが可能です。

現在、Gihoのデータベースには約160社の物流事業者が登録されており、海上輸送で培ったノウハウを航空輸送にも活用し迅速な見積り提案、出荷確定後はクラウド上での実物流管理が行えます。

Giho Airには、案件の一覧化や情報の集約、タイムライン、必要書類の格納機能が含まれており、荷主様がアカウントを作成することで、同じ画面で情報を共有し、工程や進捗を管理することが可能です。また、今後は物流事業者様と直接コミュニケーションを取れる機能の追加も予定しています。

これにより、より少ない人数で既存の物流を滞りなく行っていく。物流の見える化・業務の効率化が可能となります。

新しい航空輸送のかたち「Giho Air」

さいごに、Giho Airが実現を目指している未来についてお話しします。先ほど説明した保税梱包場は、最終的に3つのステップを経て進化させたいと考えています。

①グランドハンドリング業者との連携

現場のグランドハンドリングでは人手不足が深刻な課題となっています。通勤の難しさや夜間の労働条件などが要因となり、人員の確保が難しい状況です。

そこで、Giho Airを用いることで、製品情報からスピーディに航空機に合わせた梱包サイズを算出。そして、梱包からULDの搭載まで一気通貫で作業を行うことで、効率的な運用が可能になります。

②DX推進による一大貨物拠点化

DXの推進により、施設機能を拡張し貨物拠点に進化。この拠点では、Giho Airのデジタル技術を活かし、効率的な物流の実現を図ります。

特に、梱包からULDへの搭載までの一連のプロセスがスムーズに連携し、大量の貨物を迅速かつ確実に取り扱うことが可能です。

デジタルを活用し、輸出入前後の管理や一時保管、諸作業なども一気通貫で実施することで、物流を大きく捉えた貨物拠点として多くの方に活用いただきたいと考えています。

③総合物流施設の確立

3つ目は、設備などのハードとデジタルのプラットホームを融合させ「総合物流施設」として、海上と航空両方を実現する予定です。中部国際空港は島の空港であり、船が着岸できることを活かし、船と航空機を組み合わせた物流や、日本の空港で唯一の「総合保税地区」を活かしたトランジットカーゴの拠点を目指しています。

今後、デジタルとハードを融合させた大規模な総合施設は業界課題を大きく改善できると確信しています。

さいごに

今回はWillboxが新たに提供する航空輸送「Giho Air」 を用いて、航空輸送の課題解決策をお伝えした「第2回ものづくりDX 物流DX Webinar Week 2023」のセミナー内容についてご紹介しました!

Willboxは中部国際空港様のご協力のもと、2024年内に空港内の制限エリアに拠点を設け新たな事業を開始いたします。

今後も「国際物流をより最適に。よりスマートに。」を実現するために航空輸送にも力を入れ、今までにない画期的な物流のかたちを提供していきます!

本セミナー主催の松井製作所様、Webinar Week 事務局の株式会社まなれぼ様、この度は素敵な機会をいただきありがとうございました!

▶︎ Giho Airの資料請求や問い合わせ先はコチラ
sales-air@willbox.jp

Willbox inc. 

Willbox株式会社は国際物流プラットフォームを開発運営する2019年に創業した物流スタートアップ。本社は横浜みなとみらい、関西は神戸を拠点に「国際物流をより最適に、よりスマートに。」をミッションに掲げ、日々活動しています。



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