レフティ
ギター足軽のドクです。
まずはこちら、新日本フィルがパプリカをリモート演奏で披露している動画です。
テレビでもけっこう前から紹介されているので、見た人も多いと思います。
そして昨日もテレビでやっていて「もう何度めだろう」と思いながらも見ていました。そこで衝撃の発見が…
左利きの人おるやん!!
映像の中に、通常は右手で持つバイオリンの弓を左手に持っている奏者がいます、見つけられましたか?
これは、オーケストラに関して無知な私の思い込みもありますが、左利きのバイオリンなんてありえないと思っていました。
特にクラシック奏者は、小さいバイオリン(分数バイオリンと言います)を使って幼少期から始める人も多く「親が決めたのか?」「先生は止めなかったのか?」などと余計なことを考えてしまいます。
更には「本番はどこに座るの?」「譜めくりどうすんの?」「隣の人に肘ぶつかるでしょ」次々と疑問が湧いてきます。クラシックは伝統や格式を重んじると(私が勝手に)思っていたので、一人だけ左右が違うバイオリンが混じると見た目が悪く、見ている客にも余計な違和感を与えるのではないか…なんて心配してみたり(笑)詳しい人が居ましたら教えて欲しいです。
私は左利きですがレギュラーポジション(右利きのこと)で弾いています。左利きは狭いラーメン屋なんかだとメチャクチャ肩身の狭い思いをします。オーケストラではどこに座るのか…本当に気になります。
左利きギターについて
前置きが長くなりましたが、そんなこんなで左利きギターについて。箸もハサミもスポーツも左の私が、ギターと鉛筆だけは右なのは親の影響です。これには今でも感謝しています。
なぜかというとギターで左利きは超不便だからです。
まず、欲しいギターが売ってない、売ってたとしても価格が割高、友達に「ちょっと貸して」が出来ない。デメリットが多すぎます。
それでも憧れのミュージシャンが左利きだから自分も左で!というのなら止めません。ただ、ひとつだけ覚えておいてください、レギュラーのアコギに弦を逆さまに張ってはいけないです。
左利きレジェンドのひとり、カートコバーンです。
このギターはMartin D18Eというモデルですが、レギュラーに逆さま張りしています。ナット(0フレットの部分)とサドル(弦をボディに固定する部分)は改造されており、とりあえず弦を逆に張ることは出来ます。しかしそれでも私が推奨しない理由はこちら。
※クロサワ楽器店のHPより
これはMartinのギターのボディ裏側にある補強の木(ブレーシング)の見本です。ご覧のように左右対称ではないのです。
1弦側と6弦側では張力が違いますから、楽器の響きにモロに影響がありますし、強度面でも不安があります。ですので特にアコギでは、弦を逆さまに張るのはやめた方が良いです。
レギュラーをそのままひっくり返して弾くことが出来ればカッコイイですが、神業レベルの難しさですよねきっと。
日本では松崎しげるがそのスタイルで、海外ではジミヘンやアルバートキングが、6弦が下になっている映像をみたことがあります。
今は画像の反転なんて簡単にできますが、今よりも不便な時代に不便なスタイルで昇りつめたスーパープレイヤーというのは本当に凄いと思います。
see you folks
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