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男なんてものは、元来「告白」なんてできない生き物なんです。

東洋経済連載「ソロモンの時代」。新記事が公開されました。

今回のテーマは…「告白」。

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「告白は男からすべし」は女の願望に過ぎない

自分からアタックできる男は3割に満たない

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男から告白することは当然のことのように言われていますが、自分から告白できる男は3割以下しかいません。以前こちらの記事で、18-34歳で彼女いる率は、30年前から3割以下というデータを提示しました。

つまり…

自分から告白できる男だけが恋愛関係を構築できているわけです。


一方、男の有配偶率は6割

ということは、結婚できている男のうち半分は、女性からのアクションで結婚しているともいえます。ソロ男プロジェクト調べによれば、実際に既婚者の7割は自分から告白しない男たち。

すべて数字のつじつまがあっています。


告白は男がすべき、なんて無理で不自然なんです。古事記の時代から告白は女性からでした。イザナギとイザナミの逸話はおもしろいですよ。

結婚したい女性(非ソロ女)は、自分からアプローチすることこそが、結婚への近道なんじゃないでしょうか。

ご一読ください。


…と、ここからモード変えますが、

ちなみに、この記事に対して「東洋経済がなんでこんな記事を掲出するのかは?」とかいう、真面目なんだか頭悪いんだかわからねえような昭和オヤジ(でも多分俺より年下なんだろうなあ)のディスりコメントが入りました。



馬鹿なの?



結婚は経済なんですよ。そもそもマーケティングなんですよ。一本の単発記事ならいざ知らず、これは連載としてやらせていただいてます。そもそもが独身生活者が人口ボリュームとして増加することそれ自体が経済全体に影響を及ぼすわけです。ちなみに、不景気になると離婚が増えます。

独身と既婚の家族とでは消費行動が全く違います。だからこそ総務省も以前は家族しか家計調査とってなかったのに、今は単身世帯もとるようになった。そうしてわかったことは、平均世帯人員3人以上の家族より、単身世帯の男の方が食費かけているという事実です。スーパーが衰退してコンビニが栄えたのも、単身世帯増加率と完全にリンクするわけですね。

そういう基本的なデータも知らないくせに、自分の思い込みと貧弱な知識だけで、自分が手塩にかけた記事をけなされちゃかなわない。「部下の育て方」とか「リーダーの心得」とか、そんな役にもたたねえ本を読む暇あるんだったら、もっと世の中のこと勉強しとけや!と言いたい。

「ソロモンの時代」と題したこの連載は、ソロ生活者が増えること、たとえ既婚者となっても一生のうちのソロ生活時間が増えていることをかんがみ、きたるべきソロ社会に向けて、皆婚時代とは違った考え方を持つべきだという提言です。

そのためには、なんでここ20年でこんなにも未婚率が上昇したのか、なぜ結婚しない人たちが増えたのか、まずそこを理解しないと次に進めないでしょ?って話なわけですよ。

だから、恋愛とか結婚の話を真っ先にしているんです。

今回の「告白」で言えば、そもそも男が告白すべきとかいうルールそのものをみんなが勘違いしている。そんなものは昔からあったわけじゃなくて、日本人においては戦前まではほとんど男女平等だった。戦後も「ねるとん紅鯨団」という番組までは、告白なんてものはどっちがやったっていいものだったわけ。

記事にも書きましたが、古事記の時代から男は告白なんかできない。それは別に最近の男が「失敗したくない」という草食になったわけでもなんでもない。本質的に男はそうなの。でも、そうだとすると、いろいろとまずいから、女が告白するとよくないことがおきるという迷信を作ってきた。

自然のままにしていたら、大体主導権は女にあるんです。


だから「愛され女子」とか不自然なんですよ。女がもっとリードしていけば、婚姻率もあがるはず。あみんの「待つわ」なんて最低なわけですよ。恋愛や結婚においては、女性が狩りをすべきなんです。そもそもは優秀な遺伝子を狩る行為なんだから。

男はね、正味誰でもいいんですよ。一人に決める理由がない。だから、告白なんて本能的に嫌悪するんです。あれですよ。誰でも声かけて片っ端から手ごめにしちゃう肉食イケメンはまた別。そういう種族は、全体の2~3割います。


まとめると、ねるとん方式の婚活パーティーなんてやめるべき。告白は男がすべきなんていう義務の押し付けもやめるべき。非婚化・少子化対策を考えるならば、そういった人の価値観や考え方を改めるところからスタートしないと全く無意味なものになるんです。いつまでも年代とか世代とかをひとくくりにするマーケティングやっていたって通用しないことはさんざん事実が証明している。

マジで、肩書きばかりに頼っているガラパゴスなオヤジたちは、いい加減目を覚ますべきですよ。あと10年後か15年後、自分が高齢者扱いされたときに「一人になって生きていけますか?」。妻や子どもが面倒みてくれるなんて甘い。国も面倒みてくれませんよ。金があればいいってもんじゃないんです。精神的自立心の話。

そういうオヤジほど、孤独に耐えられないもんです。

高齢者で離別・死別された男の自殺率の高さがそれを証明しています。

詳しくは、新刊「超ソロ社会」を読んで下さいね~。



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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。