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家族が家族しか頼れない社会は最悪だ!
毎日新聞のこの記事。指揮者のような安倍総理。
「家庭教育支援法」成立目指す自民 「伝統的家族」なる幻想 家族の絆弱まり、家庭の教育力低下--!?※もしかすると会員登録しないと読めないかもしれません。
戦後日本は「伝統的家族」が壊れ、家族の絆が弱まって家庭の教育力が低下した--。そんな理由から、安倍晋三首相及び自民党は今国会に家庭教育支援法案を出すらしい。
安倍首相らが目指す家族像とはどのようなものか?
第1次政権時の07年5月17日、衆院教育再生特別委で彼はこう答弁しています。
「かつては大家族、2世代、3世代同居という家族がたくさんあった。その中で親から子に受け継がれた知恵や工夫、地域の規律やモラル、そういうものが家族や地域の中で、教育に対する支援がなされたと言っていい」
ま、要するに「サザエさん一家」になれってことです。「家族の絆を大切にしろ」ってことです。
そういえば、自民党の改憲草案も「家族の相互扶助」を義務づけようとしていて気持ち悪かった。
法案提出するのは自由ですが、そんなの法律や憲法で規定することなのか?
大体、安倍さんの言っている古き良き家庭像というのは、実は戦後の高度経済成長期のものであり、日本人の原型ではありません。
家族が家族だけを唯一の拠り所として分断される社会こそ最悪の社会になります。
家族だけが最後のセイフティネットになってしまうと、家族同士の共依存を高め、結果共倒れになる危険性があります。
個人的に「絆」という言葉も嫌いです。「絆」なんて言葉はもともと「家畜や犬などをしばりつける」という意味で、「しがらみ、呪縛、束縛」の意味に使われていたものです。政府はそうまでして国民を縛りつけたいのか?
家族だけの絆じゃダメなんですよ。もっと人とのつながりは外部化すべき。そうすることで社会全体がゆるくつながる。その方がいいんです。
記事にあった京大落合教授の以下の言葉を引用します。これは、家族の人たちこそ肝に銘じてほしい。
世界では『家族主義は家族を壊す』が定説です。家族の相互依存を必然とする制度を作ると、家族が互いの負担になり、家族は壊れる。柔軟性こそが日本家族の伝統なんです。
ちなみに、拙著「超ソロ社会」の中に、家族だけに依存し、家族という自己責任の中で起きた悲劇について書いています。2006年2月に起きた、いわゆる「京都認知症母殺害心中未遂事件」です。決して他人事ではありません。
こういうこと(安倍政権批判的なこと)書くと、すぐ「左だ」とか言ってくる人いるんですが、いまどきまだイデオロギーとか言っている人って恥ずかしくないのかな?右とか左とかいつの時代だよ!イデオロギーの時代はもう終わったよ。自民党を積極的に支持はしないけど、他の政党よりはマシでしょう。
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