
就寝中のエアコンとの戦いをIoTで撲滅
解決したい課題と現状
今年は本当に暑いですね。今の海沿いのマンションに引っ越して3年、実はエアコンはほとんど使わなくて過ごせてましたのですが、今年は全然ダメです。
我が家は、寒がりすぎる妻(今も長袖着てます)と暑がりすぎる私、という凸凹な組み合わせのため、長年の温度覇権争いの結果、28.2度あたりが落とし所になっていて、27.9度とかだと寒い、28.9度だと暑いとなるので絶妙な制御が必要となります。
戦い
しかしながら、夜中、エアコンに28度と設定して寝ても、28度を維持してくれるわけではなく、だんだん冷えてきて、実際はもっと低い温度になります。そこで、リモコンで消すと、だんだん暑くなってきて、またつける、という夜中の戦いが始まります。
従来方式(非IoT)
これまでエアコンは、OFFタイマーとONタイマーを同時使用できる機種を購入してました。そして、就寝後2時間でOFFにして、また、2時間後にONのような形で運用することで、なんとか28度付近を保つようにしてきました。ただ、今のマンションの備え付けエアコンはこれができそうにありません。
提案方式
そこで、研究しているIoTの出番だなと思って、自宅用にSwitchBotを導入しました。SwitchBotも今やかなりバラエティ豊かになっているのですが、今回は、必須のハブと温湿度計だけです。温湿度計も刷新されて、以前買ったものより、視認性が高くなってました。セットで6427円。Amazon Primeで当日配送されました。
このハブには、スマートリモコンの機能が内蔵されていて、赤外線リモコンであれが学習させることができます。また、ハブを介して、他のSwitchBotやスマホアプリと連携させることができるようになります。この連携はレシピと呼ばれていて、スマートフォン上で編集することができます。
方針
今回は、室温を一定に保つというのが目的ですので、
指定温度Xを超えたらエアコンON
指定温度Yを下回ったらOFF
という2つの条件をレシピとして設定します。
1. リモコンの登録
まずはリモコンの学習です。実はここが意外と難しかったです。結構な型番がデータベースに登録されているなという印象だったのですが、残念ながらうちのエアコンの全く同じ型番はなく、候補が10個表示されました。これを一つずつ試していくのですが、ON/OFF、風量、風向と試していき、全部動くやつを探すことになります。
これを『富士通』という名前で保存しておきます。この時点で、スマホからエアコンが操作できるようになります。Amazon alexaやGoogle Home連携をしている人は、音声で『エアコンをつけて』等の命令ができるようになります。私の場合、大学の居室はそのモードです。
そして、今回、自宅エアコンとの戦いにおいては、Apple watchで操作できるようになる点も良かったです。暑すぎるー!となった夜中に、リモコンを探すまでもなく、睡眠計として毎晩つけて就寝している時計から操作できちゃうのは感動でした。今後は、睡眠状態と連携させて、体動が増えてきたらエアコンONとかしてみたいところです。
2.レシピの登録
話がそれましたが、次にレシピの設定です。このような感じで、暑い時の動作と、寒い時の動作を作成します。

■寒い時:27.5度を下回ったらオフ。
条件はいくつも出せるので、温湿度計の両方で条件を設定したり、複数の温度計を置くといったこともできます。

■暑い時:29度を超えたらエアコンを、28度設定、風量1で、オン
このレシピもですが、昼間、家に誰もいない時に発動すると電気の無駄になるので、動作する日時を設定しておくのをお忘れなく。

結果
この設定で一晩過ごした時の温湿度計の推移はこんな感じになりました。そもそも、こうして環境の温湿度が記録、可視化されるだけでも楽しいですね。ザIoTです。

見事に制御できてますね!自分でも驚きましたが、平均28度を達成。
夜、寝苦しくて起きることもなく、家族の評価も良かったです!
動作履歴
スマホには下記のように動作ログが届いていて、寒くなったらOFFになり、熱くなったらONになるという動作を人間の代わりにやってくれていたことがわかります。IoTに感謝。

エピローグ
ちなみに、初日は、ONの条件を29.5と、0.5度高くしていました。そうすると、結構、寝苦しくて、Apple Watchで温度をみては、まだ29.4で発動しないのか〜、を何度かやって、手動でONをすることになりました。人間は、わずか0.2〜3 度の違いで、快適だったり、寝苦しかったりするのは不思議です。

こちらがその時の推移です。2山しかできてません。1回目の山の平らなところが、なかなか閾値を超えてくれなくてApple Watchと睨めっこしてた時間で、耐えきれず手動ONにしました。2回目の山では、閾値を超えて自動ONになってますが、横幅を見ると、倍くらいあるので、1回目の山で手動ONした私は勝ちのような気がします(笑
皆様もIoTを導入して快適な睡眠を!
IoTの本もどうぞ。