定期的に,町田
月に⒉回の「青春ポップス」、町田の立派な市民ホールを借り切って、専門家のピアノ伴奏で、ひたすら声を揃えて歌い続けるぜいたくな時間だ。
しかし今日は、クーラーが効きすぎて少々寒すぎた。私の座席が特に冷えたのだろうが、もともと出にくい声が、時間がたつごとになお擦れ、さんざんだった。高い音も低い音も出ない。情けなくなる。それでも体でリズムを取っているだけでもいい。
一番の目的は、高校生の時からの友人と会うこと。私たちが通った高校は、当時、音楽か、美術か、書道かが選択科目で、入学時に希望を選ぶ。それに合わせてクラス分けをしていた。ひと学年8クラスもある大人数、15歳の私は、美術か音楽か、迷いに迷った。音楽を選考したわけは、黙々と絵を描いているより、音楽の授業の方がきっと楽しいだろうと思ったからで、それが正解だったと思う。
一人でも絵は描けるが、歌好きの明るいクラスのおかげで、後期高齢者になった今でも、こうやって会うことができるのだ。音楽専攻クラスの友人は、声もきれいで歌が上手。即座にハモりも加えて・・・。私はといえば、流行歌はよく知っていても、どれも鼻歌程度、楽譜は読めないし、ちゃんとは歌えない。何度も書くが、声の大きさだけは負けていなかったのに、今や思うように声が出ない・・・。それでも臆せず声を張り上げるのは、楽しいからだ。
ホールで冷え切った後は、1階のカフェでカレーとコーヒーのランチがお決まりのコースだ。そして友人と別れた後、駅までの懐かしい街並みをぶらぶらするのが楽しい。表通りも裏道も、狛江とは比べものにならないくらい充実していて、それでも立川ほど新しい街ではない町田。しばらくは、私なりのディープスポットを探しながら、町田駅周辺を散策する機会が多くなるだろう。