投稿誌Wife編集部
投稿誌Wife4代目編集長前みつ子が綴るよもやま日記
月に一度の立川のクリニック取材は、いつも診療が終わった20:30からのスタート。今宵は少し時間があったので遠回りしようと、クリニックとは反対側の北口に出て、びっくりした。駅から続くデッキの、青と白のイルミネーションがものすごくきれいだった。もうそんな季節なのだな。 LEDが主流になってからの年末イルミネーションは、どこの街の光も静かに落ち着いた雰囲気で、私は嫌いじゃない。もう何年も前に、大阪駅周辺がすべて青色に染まったのを思い出した。その時の青色は少し濃いめだったが、今夜の青
103万、130万円と年収入の壁の話が飛び交っている。私が主婦と呼ばれるようになった50年以上も前から続いている「主婦は外に出て働くな」「夫と子どもの世話が第一の仕事」という圧だ。名字が変わって、旦那や子どもの世話をするのが女の幸せ、女ならそう思うのが当たり前・・・と言われ続けてきたけれど、私だけ違和感の中にいた。疎外感のなかで、私は黙々と自分流を貫いてきたけれど、世の中今でも変わっちゃいない。 50代以下の夫婦はほとんど共働きの時代、なのに、相変わらず、主婦たちは働き控えを
長年アメリカで暮らしているふるーい友人が、ネットだけで知る情報でいちいちコメントを送ってくる。都知事選のときも、そして今回の兵庫県知事選でも、「政党消滅」「日本大丈夫か」「どうなっているの?」と。 SNSだけで手に入れる情報がすべて正しいと、そいつは思い込んでいるから、事の発端や時系列の出来事を説明する返信を送っていたのだが、まどろっこしくなって止めた。無意味な議論・・・、嫌な気分になる。 アメリカにいる人に限らない。テレビや新聞を見ない世代はSNSがすべて。恐ろしい、無法地
毎年この時期に開いている、高校1・2年時のクラス会、今年の参加者は13人だった。うち女性は4人。もともと3対1で女性が少ない高校だったから、ここ数年の参加者はこの人数で落ち着いてきている。 会場のビアホール・ライオンは、シニアたちで満杯、大変なことになっていた。私たちのクラス会だけでない。4部屋ほどある宴会場は、同じような顔つき、頭髪、体型のシニアたちばかり。9割がたは男性諸氏だ。 元気なおじいちゃんは、みんな声が大きい。壁越しにこっちからもあっちからも、大きな笑い声が響いて
昨年の今頃、73歳で急死した茅ヶ崎在のいとこ、ゴルフが終わった後、宿の風呂場で、すでに事切れた状態で発見された。あまりにも急なことで、残された妻のY子さんは1年たっても立ち直れていない。葬式のときにはお腹も目立っていた次女さんだが、無事に出産。赤ちゃんの世話や、2人の娘の生活を手助けすることでかろうじて時を過ごしているらしい。 そのいとこの母親・叔母が亡くなってから4年以上たつというのに、叔母が1人で住んでいた大きな家は、今でもそのままになっている。「ゆっくり片付けるワー」と
「気は永く 心は丸く 腹立てず 口慎めば 命ながかれ」 シニアのLINEグループの仲間の間で、ここ2,3日話題になっている言葉である。描き方が面白い。 「気」と言う文字は縦になが~く書き、「心」はまるまった文字で、「腹」という文字は横に寝かせ、「口」は慎み深くちいさく、そして「命」の文字は縦に細なが~く…画像で見れば一目瞭然なのだが、「気」「心」「腹」「口」「命」の5文字が置かれているだけの書面である。 友人が、亡くなったお母様のノートに書かれていたのを見つけて、これはいった
買った食材はすぐに調理するか、下ごしらえするかして、冷凍、冷蔵するのが今の私のやり方。ひとり暮らし歴が長いわりには、家族たくさんのご飯づくりから抜けられない。結局、冷蔵庫に並ベたタッパに入ったおかずは、いろいろ味変しながら、ひとりで食べ尽くすのだ。 久しぶりに駅前のサミットに寄ったら、肉が安いではないか。いつもは手が出ない、いい牛肉が「レジで半額に」のシールがはってあった。北海道産のおいしそうなステーキ肉、半額ならいいじゃない。ひとり分だから、なおさらお得、2000円とか30
ご婦人方(とあえて言う、私や親世代の子育てがひと段落した後の専業主婦たちのことだ)が極める趣味の世界には疎い私だが、エッグアートとかいう豪華絢爛の世界を垣間見てきた。 三男が幼稚園に上がって少し自由な時間が増えたころに、公民館が主催する手作り絵本の講習会に参加したことがある。わが子のための絵本を作ろうという趣旨の連続講座、絵を描いて文章を書くのは得意な私は、一も二もなく参加したけれど、ちょっと後悔した。まず厚紙をつないで本そのものを作ることからはじまる講座だった。不器用な私は
テレビって、どうして日本全国横並びの同じような番組を流すのだろう。WBCが終わったと思ったら、昨日は朝から、ハリス&トランプだらけだった。政治評論家らしき人たちが、まことしやかに情勢を語っている。ここはアメリカか…。 原稿書きの小休止でテレビをつけたけれど、面白くない。トランプが大統領に返り咲くのはよーくわかったけれど、あそこまで事細かく選挙速報を垂れ流す必要があるの? 掃除して洗濯して、植木も家の中に入れて、コンビニで支払いも済ませて、リュック背負って野菜もたっぷり買いに
気温が10℃以下になる日を目安に、亜熱帯の植物を家の中に入れる。いつもの年は、11月末から12月だったと思うが、本日、外に出していたハイビスカスとコーヒーの木を、リビングと玄関の中に入れ込んだ。今週末には最低気温が9℃、8℃になると予報が出ているし、昼間との温度差があまりにも激しいので、ダメージが大きいかもしれないと思ったからだ。 一昨年は、二鉢あったハイビスカスのひとつが、鉢の下から地面にまで根を張って、動かせなくなった。やむなくなくビニールを被せ簡易温室にしてそのまま庭に
2~3カ月ごとに、呼吸器の検査を受けに八重洲のクリニックに通っている。持病のぜん息が悪化しないように、定期的に診てもらっているだけで気分は落ち着く。わが家からは遠いのだが、電車に乗って出掛ける先があるのはいいことだ。診察を受けた後はたいてい、日本橋や銀座、皇居、巣鴨などなど、都心のどこかに寄って楽しんでいる。 本日は、東京駅丸の内中央口の辺りで、NHKの「サラメシ」のインタビュー撮影に出くわした。ちょうど昼時、働く人をつかまえて「あなたの昼ご飯教えて」と聞き、画用紙に絵を描い
8時からは伊勢路を走る全日本大学駅伝、それが終わったら正月の実業団駅伝の東日本予選大会。テレビつけっぱなしで、若いランナーが走る姿を一日中観ている。いや、実際にはあまり観ていないのだが…。 抱えている原稿書きが、思いのほか進まなくて、PCも開きっぱなし。私は、立ったり座ったり、部屋の中をウロウロしながら、時間だけが過ぎていく状態だ。 原稿書きの時はいつもこうだから、昨日のうちにお惣菜もパンも山ほど買った。ご飯も冷凍してある。副菜は、酢の物、つくだに、ぬかみそ漬けと、作り置いた
昨晩の取材場所は、六本木のミッドタウン脇のビルの一室だった。おしゃれな街のガラス張り3階建てのビル、家賃はいったいいかほどかとゲスの勘ぐりをしてしまう。 この取材、私の専門とはほど遠いグルメ雑誌の企画だ。関西人なら知らない人はいないというくらい伝統ある食関連の雑誌で、有名な放送作家が中心となって、食の未来を考える、とかいう新企画なのだそう。だけれども、その内容はほとんど決まっておらず、取りあえず事業を興すお手伝いをしているIT関連社長と大学のマーケティングの先生と、3人で語る
大谷、オオタニ、おおたに…、メジャーリーグにどんなチームがあって、ワールドシリーズに向けてどういう積み重ねがあるなんて全く知らない、にわかドジャースファンが私の周りに大勢いる。それはそれでいいけれど、スポーツニュースの扱いも、日本シリーズ進行中ということが無視されているようで悲しい。 横須賀市に近い横浜市で小6まで育った私は、太洋ホエールズの頃からの横浜押しだ。そんなに熱烈ではないけれど、川崎にホームグラウンドがあったころから、父に連れられて年に一度は生の試合を観戦していた。
寒い! 冷たい雨が降っている外は、16℃しかない。この後、気温は下がる一方になるとか。すかさず暖房を入れた。冷え性で足元が冷える、手先が冷たいということはないのだが、どうも私は人さまよりも寒がりのようだ。 昨日、飛び入りで歌わせてもらった鶴川の狭い音楽スタジオで、他の人が暑い暑いと言ってクーラーを入れはじめたから、私は黙って1枚羽織った。 今夜は風呂の温度を一度上げよう。入浴剤もいれて、ラジオを持ち込んでゆったりつかろう。 一週間に1日程度、電車に乗って出掛ける用事があればい
まだ暗くなる前の夕方、玄関のチャイムが鳴った。「防犯システムのお話しで来ています」 インターホン越しに「今手が離せないので出られません」と応答する私に、「2分だけ、直接話をさせて下さい」としつこい。それでも私は絶対に玄関ドアを開けない。「けっこうです」と切って、⒉階から様子をうかがうと、白いワイシャツ姿の男が、キョロキョロしながら角を曲がって行った。 2、3年前から、近所でリフォーム工事をしている工務店の者だと名乗り「壁がはがれている」「屋根がずれている」「ほらあそこにクラッ