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写真遍歴と、カメラへのこだわりと、ミラーレス一眼は最高という話
高校の頃写真部として活動を始めて以来、10年近く写真を続けています。
思えば、高校の当時は写真部専用の部室に籠もって、勉強せず遊んでばかりいました(上の写真が部室の様子)。高校の校舎の中でも端の方にあったので、割と自由になんでもできたせいもあります。
写真部に1人で入部
高校に入って、同期で写真部に入るのは僕1人でした。中学の頃からカメラなどのガジェットが好きで、写真も何かあれば数百枚撮るくらい好きでした。
先輩に囲まれながらソニーのDSC-TX5というコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)で活動を始めました。
当時の写真部はコンデジで活動が全て済むぐらい、緩いものでした(それはそれでとても良いことです)。
入部から半年ほど経ったとき、後から1人同期が入ってきて、のちに部長、副部長として写真部を再興していくことになります。
後輩部員を必死に集めたり、新しい部ロゴを自作・策定したり、使い物にならなかった部室の暗室を大掃除して使えるようにしたり、とにかく部活が盛り上がることは色々した思い出があります。
X-700と、当時は誰も使っていなかったミラーレス一眼
僕個人ではMINOLTAのX-700でモノクロ写真をバシバシ撮っては現像していました。自分で撮った写真を自分で現像する楽しさは、何物にも代え難いものです。
デジタルではNEX-5Nを買って、こちらもまたバシバシ撮っていました。当時(2012年くらい)はミラーレス一眼がようやく普及し始めたという段階で、周りの部員は誰もミラーレスなんて使ってなかったんですよね。
それでもミラーレスを使っていたのは、単にソニーが好きだったというのもありますが、コンデジから写真を始めたせいもあります。どこへでも持ち歩けるコンデジのような気軽さに、一眼レフ並みの画質で写真が撮れる高性能さという一石二鳥なギミックが、NEX-5Nには備わっていました。そこに強烈な興奮を覚えた記憶があります。
ミラーレスでは思わぬ副作用もありました。それは、X-700で使うような古いレンズが、マウントアダプターを介して装着できることです。自分の「レンズ資産」を隈なく有効活用できることも、高校生のお財布事情からすればかなりオイシイものでした。
そうしてNEX-5Nの虜になっていた僕ですが、この初日の出を撮る時に誤って三脚を倒してしまい、画面が木っ端微塵になってしまいました。
気を取り直してNEX-6を導入
写真は撮れたんですが、画面が全く映らなくなってしまったので、次なる選択肢として、NEX-6を選びました。このカメラは、この時からつい先日までずっと使い続けることになります。
NEX-5Nと同じEマウントなのでレンズはそのまま引継ぎます。NEX-5Nには無かったEVF(ファインダー)という新たな武器を備えた非常に強力なカメラでした。
このカメラと共に高校を卒業し、大学卒業後もずっと使い続けてきました。
高校卒業直後、東京カメラ部に夜の地元の写真を投稿して5000いいねをいただいたこともありました。
大学に入ってからは、大学での活動を写真に収め続ける日々です。
神輿サークルに入ったので、都内のお祭りに実際に参加して、NEX-6で写真を撮りまくりました。この頃のレンズはソニーのE 20mm f/2.8の"パンケーキ"でしたので、お祭りでも邪魔になることなく楽しめました。
大学の祭礼行事の撮影係を始めたのは大学一年生の10月。
その頃も高校の頃の「癖」を引きずって、とにかく小さくて写りの良いカメラが欲しくてたまりませんでした。
コンデジを複数渡り歩く
なので、RICOHのGRを導入しました。でも思ったよりもハマりませんでした。画面がチルトするNEX-6に慣れていたせいで、チルトしないGRにモヤモヤしていたんですよね。
なので、半年後にはこれがチルトするFUJIFILMのX70に変わってました。
でも、その半年後にHUAWEI Mate 9という、すごくカメラが綺麗なスマホを買ったせいで、X70も徐々に「いらないな」となって、そのまた半年後に手放してしまいました。
条件が良ければ、同じような画角で、同じような写真が撮れることに気付いてしまったからです(もちろん細かく見ればX70の方が圧倒的に綺麗です)。
ここまでで導き出された私のカメラへのこだわりは、超ざっくりまとめるとこうなります。
・とにかく小さい
・日常で使えることが一番大事
・でも高画質
・レンズが変えられて、ある程度拡張性がある
(X70やRICOH GRを使う用途なら、スマホで十分)
こうした何度かの浮気を経てこの結論に達し、結局ミラーレス一眼が一番それにマッチしていることに気がつきました。NEX-6への投資を徐々に強めていくことになります。
SIGMAとの出会い
その時導入した本格的な始めてのEマウント向け短焦点レンズが、「SIGMA 30mm f/1.4 DC DN」でした。ショートフランジバックを生かした圧倒的な明るさ設計と、APS-Cに対応を限定することで鏡筒をなるべく小さく設計したサイズ感を気に入り、これも3年以上使い続けました。
このフワッとした写りは、他にはない魅力がありました。写りが最上級に良いとは言い切れませんが、時折現れるフリンジも味として楽しみつつ、長い間お世話になりました。
次に導入したのが、ソニーの「FE 70-300mm f4.5-5.6 G OSS」です。こちらは初めて純正で10万円を超えるレンズを買いました。
大学で行われていた祭礼行事をなるべく綺麗に撮る目的もありました。
以前使っていたキットの望遠レンズ(E 55-210mm f4.5-6.3 OSS)よりも圧倒的に写りが良く、こちらも大変気に入っていました。
毎年3年連続で、この行事をこのレンズたちで撮り続けました。
コンデジに再チャレンジ
大学を卒業してから新たに導入したのが、RX100 mark Vです。
こちらは1インチのセンサーを載せている、ソニーのベストセラーともいえるコンデジです。普通のコンデジとは一味違う画を撮ることができます。
センサーも強く、レンズもすごく明るいです。今っぽい写真が撮れます。
1/20000秒というすごい速度でシャッターが切れたり。コンデジとしては異次元のスペックでした。
でも、ちょっと物足りなさもありました。
先ほどのGRやX70の話ではないですが、やはり僕の用途だと「スマホでも十分な写真が撮れるな」となってしまい、なかなかRX100Vを持ち歩くインセンティブが働きませんでした。
気軽に「スゴイ」写真が撮れた方が、カメラを持ち歩くモチベーションが湧くという単純なことに気がつきました。
機材の総入れ替えを決意
そして、大学も卒業して1年が経つ今年、この機材たちを総入れ替えして、新たに導入したのが「SIGMA fp」と、キットレンズの「SIGMA 45mm f/2.8 DG DN」です。
このカメラは、僕のこだわりをほぼ完璧に満たしてくれます。さらに、憧れのフルサイズ。ずっとこのサイズのフルサイズミラーレスが欲しかったのです。
α7などと比べてオーバースペックではない、ちょうど良さが気に入っています。
フルサイズなのに、毎日使う目的があるというのも素晴らしいです。
NEX-6やRX100Vは気に入っていましたが、「毎日使う」とまではいきませんでした。
このカメラは、オンラインミーティングなどでウェブカメラとして仕事で「毎日使う」ことができます。そこが、カメラ好きにとって1番の魅力かもしれません。
最高レベルの画質だけど"日常で使える"カメラが、SIGMA fpです。今後このカメラでどんなものに出会えるか、楽しみで仕方ありません。