いじめられている中学生、高校生は自殺しないで!人生を取り戻すための考え方。
1. いじめられて自殺を考えている人へ
この記事では、いじめられて苦しんでいる中学生、高校生に向けて、どうすれば「いじめ」から逃れられるか、いじめられたこと(心の傷)に対してどのように受け止め、行動すればいいのかを分かり易く解説しています。
また、人の心の動き、生きる上での考え方などの話もしていますので、記事をしっかりと読んで理解して頂ければ今までの「いじめられて何も上手くいかなかった人生」から「充実した人生」に変えていく事が出来ます。
今、酷い「いじめ」にあっていて自殺を考えていたとしても死ぬ必要はありません。安心して下さい。
あなたは必ず自分の人生を取り戻すことが出来ます!
■ SNSでは「死にたい」「消えたい」など心の叫び声が溢れている
SNSなどでは毎日、沢山の人々が「死にたい」「消えたい」もしくは「自殺したい」「自殺配信が・・・」など自身の生き辛さを訴えるメッセージを書き込んでいます。そのような「自己否定の言葉」はネット空間では同じように苦しんでいる仲間に共感され「前向きな言葉」よりも勢いよく拡散していきます。
中には、その時の気分だけで適当に「死にたい」と言ってる無責任な人もいると思われます。
ネットではその場にいる人達の雰囲気に流されて思考が歪められてしまいますので悩んでいる人は特に気を付けないといけません。
自分と同じ考え方をする者同士がネットには集まる性質があるのでお互いに考え方を強化し合って悩んでいたり病んでいる方がカッコイイと錯覚しやすくなります。
逆に前向きな言葉はマジメな発言のように聞こえ、逆に、ありふれた薄っぺらい内容と決めつけられ相手にされない傾向があります。
■ ネットでは自殺に導くような言葉の方がより拡散されやすい
こうした現実世界では有り得ないネット特有の不自然な流れに騙されれてしまうと良い事は何一つないのです。
「死にたい」「消えたい」「自殺したい」と言えば言うほど、その気持ちは本人の中で強化されていきます。(自己洗脳)
もし、今あなたが「死にたい」「消えたい」「自殺したい」と日頃から強く思っているのなら、自分が危険な状態にあると知り、その「自己否定につながる言葉」を今すぐ「前向きな言葉」に変化させなければいけません。
■ 「いじめ」はどうして起こるのか?
まず初めに、いじめ問題を考える上で陥りがちなのは「誰が悪いのか論」に終始してしまう事です。誰もが一度は聞いたことがあるような話ですが・・・
・いじめの加害者が悪い
・いじめられる方にも問題がある
・学校、教師が悪い
・親が悪い
・大人が悪い
・社会が悪い
この記事では誰が悪いという事は言うつもりはありません。それは、どれだけ追及したところで答えが出せない複雑な問題だからです。
「いじめ」被害にも程度の差があって軽いものから酷いものまであるのですが、どれくらい辛いのかは結局のところ「いじめ」られた本人にしか分かりません。軽めの「いじめ」(いじめとは呼べないもの)であれば個人で何かしら対応できると思いますので、この記事では扱わないことにします。
ここでは自殺を考えてしまうような酷い「いじめ」について扱いたいと思います。
結論から先に言うと、
「いじめ」は殺人に限りなく近いものです。
意外に思うかもしれませんが、この事は「いじめ」の加害者、被害者、周りの大人までも、実はあまり気付いていません。
多くの人は「いじめ」によって実際に自殺にまで発展しなければ、いくら何でも殺人とは呼べないだろうと思うかも知れませんが、見方によっては「いじめ」た段階で既にギリギリ殺人未遂くらいの所までは行っていると考えられなくもないのです。
※「いじめ」をする方を加害者、「いじめ」られた方を被害者とします。
■ どのような「いじめ」被害があるのか?
〇 男子生徒の「いじめ」の場合は
主に暴力、脅し、金銭の要求、侮辱などが多いと言われています。力の誇示や金銭の要求など何かしらの利益に繋がっていることが多いと思います。例えば、教室で被害者の事をバカにするのも自分の強さをアピールするためだったりします。それは周囲の生徒に威張り散らして言いなりにさせるとか、自分は強い、凄いのだと確認したいなど何かしら得られるものがあるのでしょう。
そして、複雑な話なのですが加害者は自分の抱えている不満や思い通りにならない憤りを他人を苦しめることで解消しようとします。これは男女問わず若者の「いじめ」には基本的に共通しているパターンです。
殴ったり蹴っ飛ばしたり、命令、悪口、侮辱したりして被害者が苦しめば苦しむほど加害者がその瞬間だけ救われていくのです。もちろん、それは一種の錯覚で本当の意味で救われたわけではありませんが・・・。
その他にも「いじめ」には「狩り」をするようなゲーム感覚の要素も含まれていると考えられます。
「いじめ」を始めてしまうと加害者側は次第にのめり込んでいってしまう性質があるのです。ゲームと同じで徹底的にやらないと気が済まなくなるのです。
みなさんも経験があるかと思いますが、テレビゲームで高得点を取ろうとしたり、アイテム集めに夢中になるような感じです。全部のアイテムを集めないと気が済まなくなったり、何としても高得点を取りたい、ゲームをノーミスでクリアしたいと本人も気付かないうちに熱中し始めるのです。
そして、目の前にある物事に対する幼児的な執着心がテレビゲームなどではなく、何かの偶然で教室の弱そうなターゲットに切り替わった時、徹底的に被害者をいじめ抜いてやろうという気持ちになるのです。
しかも、その欲求は一瞬のうちに「いじめグループ」内の共通の目標に設定されてしまいます。例えるなら、腹を空かせたライオンなどの肉食動物の群れの近くに怪我をして足を引きずって歩く草食動物が一匹現れたような感じと言ってもよいでしょうか・・。
動物に言葉はないのですが、人間の場合であっても言葉を交わすまでもなく、お互いに顔を見合わせて
「来たよ」「やっちゃおうぜ」「アイツに決めた」と仲間内で即座に意見が一致するのです。
このような肉食動物のような加害者側の性質から男子生徒による「いじめ」は暴力や金銭の要求に歯止めがかからなくなっていき最終的に自殺にまで追い詰めてしまうケースが多いのです。(女子の場合も攻撃性は男子ほどではありませんが似たような価値観で行動します。)
女子生徒の場合は無視(しかと)仲間外れ、悪口、侮辱などが多いと言われています。(少なからず暴力も含みます)
〇 女子生徒の場合は
女性は人間関係に重点を置いて生活していますので、男性と違って暴力に訴えるのではなく、悪口、無視したり、仲間外れなど人間関係を断ち切るような嫌がらせをすることが多い傾向があると思われます。男子生徒のように暴力を振るわれなかったとしても女性は人間関係こそが人生の全てみたいな存在なのですが、それが破壊されることは生きているけれども死んだ状態に置かれるのと同じようなものです。
女性の「いじめ」も男性のものと同じく、何かしらの不満、ストレスを解消するために行われます。
・動機(抱えている不満やストレスを解消するため)
・ゲーム性(やり始めると面白くなって止められなくなる)
「いじめ」をする側(加害者)は主にこの2つによって動いていると考えられます。
繰り返しになりますが「いじめ」は相手を殺すことに限りなく近い行為です。
■ いじめを行うことが「生きがい」になってしまう
どれほど「いじめ」が殺人に近く許しがたい行為であったとしても、先ほど説明したように、いじめをする側にも悩みやストレス解消などそれなりに「いじめる」だけの動機があるのも事実です。更にそこにゲーム性などの狩りの要素(中毒性)も加わると彼らが「いじめ」をやめる理由は一つもなくなるわけです。
既に加害者は「いじめる」ことが楽しくてのめり込んでいる状態になっています。
もしあなたが、いじめの標的になってしまったと気付いたら加害者側はそう簡単には諦めるものではないと知っておかなければいけません。
■ いじめられる理由は?
なぜ「いじめ」の標的にされるのか?この点については加害者側の視点に立たないと理解出来ないのですが、おそらく被害者に対してこのように思っていると考えられます。これは「いじめ」の標的にされやすい特徴は何かという話です。(良い悪いではなくて加害者の視点です)
・あいつは生意気だ。気に入らない。
・大人しくて弱そうだ。
・体格が貧弱だ。(ケンカになっても絶対勝てる)
・頭が悪そうだ。(バカにしてやろう)
・声が小さく自分から発言しない。
・見た目が気に入らない
・喋り方が気に入らない
・命令したら「はい、分かりました」と簡単に言う事をきく
・文句を付けても言い返さない。
・バカにされている事にも気付いてない
本当は声が小さいのも、体が弱いのも別に何も悪いことではありません。いじめ加害者は何かを気に入らないと思って「いじめ」てくるわけですが、実は彼らにとっては理由はなんだって構わないのです。「喋り方が変だ」など適当な理由で「いじめ」行為を正当化しているだけです。「いじめられる方が悪い」ともっともらしい理由をつけて自分や仲間を納得させれば、好きなだけやりたい放題できるからです。
動機、中毒性、置かれた状況、個人の能力など・・が複雑に絡み合って「いじめ」は始まり、次第に酷くなっていきます。
■ 今の状況を把握する
私がこの記事で伝えたいのは今「いじめ」られている悲惨な状況にあったとしても必ず「助かる方法」=「上手くいく方法」があるということです。
その為には、まず自分の置かれた状況を冷静に分析しないといけません。例えば・・
・今はまだ「いじめ」に耐えられるが、このままだともっと酷くなっていきそうな気がする。
・現状、酷いいじめに遭っている。この先、上手くいく展開が何一つ思い浮かばない。
・いじめられる毎日が辛くて自殺を考えている。
・親や教師、友人など頼れる人はいるのかどうか?言い出せなかったり、相手にされない場合は?
今の悲惨な状況から「次の展開」に繋げていくためには自分の置かれている状況をある程度は客観的に把握しておかなければいけません。解決策は別の記事で説明したいと思いますが、一番ダメなのは何も行動せず「もうダメだ!」と悲観して諦める事です。
もし、どうしても自殺してしまいそうなくらい辛くて耐えられなければ、一時しのぎの対策でしかありませんが周りの人に(親や教師に)・・・
・フラフラして立ちくらみがする
・吐き気がする
・眩暈(めまい)がする
・寒気がする
など「気分が悪い」などと症状を強めに訴えて、取りあえずはその場から「逃げ出す」ことを選択しましょう。ただし、その時に嘘だと思われないように全力で自分が苦しんでいることを相手に伝えなければいけません。
■ まとめ
いじめる側(加害者)にも何らかの動機があり、更に「いじめ」行為そのものにもゲーム感覚の中毒性が伴うため、残念ながら簡単に終わる事はありません。よほどの幸運でもない限り続いていくでしょう。
「よほどの幸運」とは、いじめ加害者が転校するとか、事故などで大怪我をするとか、学校内でのパワーバランスが変化して「いじめ」グループ側が追い詰められる展開になるなどです。もしくは親の仕事の関係で、いじめられている本人が転校する場合もあるかも知れませんが・・・。
でも、そういった奇跡のような展開というのは大抵の場合、起きて欲しい時には全く起こらないものなのです。
解決策を教える前に脅すような事は言いたくはないのですが・・・。
今いる環境や運にも見放されているのが「いじめ」被害者なのです。
ようするに全てにおいて「ついてない」のです。
でも心配しないでください。このブログの記事を読むだけで、あなたは自分の「本当の人生」を取り戻すことが出来ます。
余裕で人生を取り戻せます!
だから、焦ってパニック状態になって「もうダメだ自殺しよう・・」と絶望しないでください!
急いで結論を出してはいけません!
現在どんなに酷い「いじめ」に遭っていて辛い状況に置かれていたとしても
「死んでしまえばそれで終わり」です。
不安感やパニック状態で苦しめられていても絶対に「死なない」=「生きる」選択をし続けないといけません。
今はとにかく「生きること」を最優先に考えましょう。
繰り返し言いますが、あなたが生きる残るためには、たとえ一時しのぎであってもその場から逃げるのは別に「悪い選択」ではありません。落ち着いた状態で今後のことを考えてみる必要があるはずです。
※ブログを作ってます。noteの記事はスマートフォンやタブレットだと少し読みにくいかもしれません。↓ のブログの方がモバイル対応で読みやすいと思います。(noteの記事と似たような内容です)
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2. いじめられた時にどうするか (対策)
■ 学校は子供しかいない不思議な場所
学校は人類の歴史からすれば労働者を育成する目的のために割と最近に出来たものなので、そもそも長い歴史があるものではありません。実は学校という場所そのものが大昔からの人間社会の営みと比べると何処か不自然であり歪な空間になっていると考えられます。
それに学校は主に子供だけが集まっている不思議な場所なわけです。教師は授業が終わるとすぐに職員室に戻ってしまい、その後はいじめる側にとっては「やりたい放題」の環境に一瞬で変わってしまいます。わざわざ大人がいない子供だけの環境を無理やりつくり出しているのは異常だとしか言いようがありません。
そのような子供だけの歪な空間の中では「いじめ」が起こるに決まっているのです。(誰も止めに入る人がいないため)
私の意見としては「いじめ被害」に遭う子供は別に学校には無理に行かなくても良いのではないかと思っています。それでは「学校が好きな人はどうするのか?」と問われると上手く答える事が出来ません。ですが、少なくとも何らかの理由があって学校に行けない人にも、その他の選択肢を用意するべきではないかと考えています。
(このような主張をしたからと言って簡単に社会構造が変わるわけではないですが・・・)
■ 「いじめ」加害者が抱えている本質的な問題とは・・
人間にはもともと攻撃性や生存本能があります。他人を押しのけてでも生き残らないといけなかった過酷な人類の歴史が本能の中に組み込まれているのです。
当然のことながら、生物としての遺伝子レベルで備わった本能を若者がそう簡単に制御できるとは思えません。
もちろん、「いじめ」は殺人に限りなく近く、悪いことは悪いのですが、いくら加害者が悪いと言ったところで、この世界から「いじめ」が無くなる訳ではないのです。
■ 中高生による自殺の原因は「いじめ」が多い
中高生あたりの自殺となると殆どが学校での「いじめ」になるかと思います。(他の理由としては家庭環境や学校での人間関係、将来への不安、成績などもありますが・・・)
おそらく、いじめられて何もかも嫌になったり、パニック状態になって頭の中が真っ白になって勢いで自殺してしまうのでしょう。
■ いじめられている時の心境は?何を思うか?
殴られたり、リンチされたり、侮辱されたり、教室で笑いものにされたり・・・それが、あまりにも容赦なく徹底的に行われるとどうなるでしょうか? 体験したことのない人には信じられないかも知れませんが、
その時、自分が「今ここにいる」という現実感覚を失ってしまうのです。
具体的に言うと、「いじめ」の現場を少し離れた場所から、もう一人の自分がじーっと静かに眺めている感じです。
テレビドラマやアニメなどで主人公が事故などに遭い透明人間のような魂だけの存在になって(幽体離脱)病院のベッドに横たわる抜け殻になった自分の死体を見つめている場面を想像して頂ければよいでしょうか。
このように意識が別の所にあるような感じ方をするのは脳の錯覚なのですが、そうでもしないと心が壊れてしまうので脳に備わった防衛本能みたいなものが勝手に働くのだと思います。
いじめられているのは、つらい毎日の連続で生きている実感もあまり無いでしょうし、「死」の捉え方や抱くイメージも大人と違って人生経験の少なさからアニメやテレビドラマの世界と同じような、どこか空想的な感じになっています。
いじめ自殺する中高生の頭には本人にとっての都合の良い「死のイメージ」があるだけです。
それは別の表現をすると「失敗したらテレビゲームのようにリセットすればいいや・・・」であったり、面白くないテレビドラマを途中で観るのを止めるような割と気軽な感じなのかも知れません。いじめられているのは自分なのに、どこか他人事のように受け止めていて自殺という手段であっさりと自分の人生を手放してしまうのです。もちろん、いじめられて物凄い苦しみはあったとは思いますが・・・(ここでは物事に対する捉え方の話をしています)
このように「いじめ」を受けて自殺をする中高生の頭の中では
生と死の境界が曖昧になっていて死ぬことへのハードルが低くなっているのです。
■ いじめた者達への仕返し
さらに自殺する理由は「いじめ」が辛いから、苦しみから逃れたいからだけではなく、いじめた者への仕返しを含んでいる場合が多いと考えられます。被害者が死ぬことによって「いじめ」の加害者に精神的なダメージを与えようとしているようにも見えるのです。
「自分が死んだら、いじめた側は人殺しをしてしまったとショックを受けて一生後悔するだろう」と「いじめ」の被害者は想像します。
いじめらている辛い毎日の中では、自らの死(遺書やクラスメイトの証言など)によって、いじめ行為が発覚して加害者は必ず周りから「追い詰められるに違いない」とでも思わないと気が狂いそうになるので仕方がないかも知れません。
■ 無意識に操られる
自らの死を引き換えにして「自分のやりたかったこと」=「加害者に仕返しすること」が遠回りであっても実現できるわけです。
意外に思うかも知れませんが、このことを実は「いじめ」被害者本人は自覚していなかったりします。いじめ被害者は大抵の場合、言い返したり、やり返すなど暴力を振るえない弱い立場にいますので、日常の中では悔しさを解消できずに「本当の気持ち」は抑圧されて無意識に押し込まれます。
無意識ではもう一人の自分が「やり返したいのにやり返せないぞ!ふざけるな!」「悔しい!何が何でもやり返せ!」と叫んでいます。もちろん無意識なので、その声や言葉は本人には聞こえません。
しかし、人は無意識の影響からは逃れられませんので何らかの形で必ず無意識に操られるような行動を現実世界で行ってしまいます。自分でも何故その選択をするのか説明が出来ないのに、まるで何かに引き寄せられるかのように自然とある行動をとるように無意識の力が裏から働いてそうさせます。(少し気味が悪いですが)
人は本人が自覚できない、もう一人の自分(無意識)から、巧妙に操られます。
無意識はいじめられた事に対して「許せない。悔しい。絶対に仕返ししろ!やり返せ!」と怒り狂っています。(もちろん、その声や言葉は本人には聞こえません)
でも現実の弱い自分では言い返したり、暴力を振るってやり返すことは到底できない。
そこで、やり返すという目的を果たすために、あっけなく「自殺」してしまうのです。
無意識(欲求)は目的さえ果たせれば手段にはこだわっていません。いじめてきた側に仕返しすることは欲求という面で見れば、その性質は空腹を満たすのと似たようなものです。とりあえず何でもいいから腹いっぱい食べたい。味にはこだわらず食べられれば満足というように・・・。
いじめで自殺した全員が必ずしもそうであるわけではないですが、少なくとも何割かは、本人にも気付かない無意識に操られているのではないかと私は推測しています。いじめ被害者は本人でも気付けない何かに突き動かされるように自殺に引き寄せられていきます。どんなに頭で「自殺してはダメだダメだ・・・」と思っていてもです。
このように自殺することで加害者に仕返しをしようとしている形跡が実は多くの「いじめ自殺事件」を分析すると見て取れるのです。
■ 酷い「いじめ」は表に出てこない
この部分は大人に対して強めに言いたいのですが、いじめ被害者には、それだけ強烈な力が内側から働いていると見ておかないといけません。その視点が欠けていると中高生のいじめ問題を理解し、救うことは出来ないのではないでしょうか。
また、いじめ被害者は感情を表に出すのが苦手なタイプが多いので、大人は、もし本当に酷い「いじめ」を受けているなら、もっと苦しそうで不幸そうな表情をしてギャーギャー泣き叫ぶだろうと思ってしまいがちです。
表情や雰囲気から教師や大人は「大丈夫そうだ」「それほど重大な問題は起きてないだろう」と甘く見てしまいます。
信じられないかも知れませんが、被害者は「酷いいじめ」を受けている場合でも割と何事もないような顔をしている事が多いのです。その理由としては、いじめられる毎日が当たり前になってしまっているので既に無気力になっていたり、心を殺し続けて生活しているために本人も気付かないうちに自然と喜怒哀楽を表に出さなくなっているからだと思います。
このことからパッと見の雰囲気で大人は「それほど酷いいじめは起きてない」と誤った判断をしてしまうのです。
被害者は理不尽な目に遭っているのに解消する手段が一切無く、最終的に彼らは「死」を選んでしまいます。ですから、酷い「いじめ」が起きた段階(発覚した)で既に危険な状態にあると知っておかなければいけません。
大人からすればお互いに仲直りして何事もなかったように普段の学校生活を再開すれば問題ないと思うかもしれませんが、そんなに単純な話ではないのです。
スポーツで言えば審判が選手に警告や退場などを出すどころの騒ぎではなく、すぐに試合を中止にしなければいけないくらいの事態なのです。
■ いじめ被害者が親や友人に対して思っていること
必ずしも全員そうだと言うつもりはありませんが、おそらく「自分が死んだら、みんなショックを受けて大騒ぎするだろう。中には泣き叫ぶ者もいるだろう」と想像します。
周りから惜しまれるくらいに自分のことを価値のある人物だと思って大事に扱ってもらいたかった・・・という事なのでしょう。
いじめられて、つらい毎日の中ではそうでも思わないとやってられないのです。
非常に残念なことですが、自殺することによって生きている間には出来なかったことを実現しようとしているだけなのです。
でも、それは頭の中で思い描いているだけに過ぎません。
大人の判断であれば「死んでも解決はしない」と冷静に踏みとどまる場面であっても自殺した中高生にとっては、追い詰められて、それ以外の「選択肢」がなかったのです。
順序としては
(1)いじめが酷くなる(被害者は何も出来ない)
(2)周りに何らかの形で助けを求めているが誰も気付かない
(いじめ自殺事件の典型的なパターン)
(3)死ぬことで加害者に仕返ししようと無意識に操られて死を選ぶ。
無意識に押し込めた「仕返ししようと思っていること」=「欲求」を本人が意識できるのなら、かろうじて自殺するのは避けられるはずです。何故なら「死ぬことで仕返しする」のは誰が考えてもバカげていることなので普通の思考回路では実行には移せないからです。もし気付いたのなら思いとどまるが、気付いてない場合は無意識の力が働いて自殺に引き寄せられてしまうのです。
その先は、自殺したいけれども死ぬことが怖くてギリギリ生き残る人と、そのまま死んでしまう人に分かれます。
自殺する理由は一つだけではなく複数あって
「生きているのが嫌になった」
「いじめから逃れたい」
「不安、虚しい」
「パニック状態になった」
・・・・なども当然あるでしょう。
■ いじめられた時にとるべき行動とは?
・酷い「いじめ」に遭っている場合は、仕返しをすることを考えずに、一刻も早くその場所から全力で逃げるべきです。つまり、「逃げる=学校に行かない」選択です。暴力に暴力で対抗することだけは絶対に止めましょう。
・「何としても仕返しをしてやるぞ・・・」と執着するほど、本人が気付けないほどに考え方が偏り、暴力的になってしまいます。そうなると良い事は何もありません。いじめられて物凄く悔しいのは分かりますが、ここは我慢して発想を切り替えましょう。
・「学校に行かない」「転校する」など逃げる選択をする時は周りの人に必ず相談して下さい。
・「逃げない選択」をして親や教師に相談する場合は「いじめ」は無くなるかもしれませんが、その後の学校生活でギスギスした感じに耐えないといけません。耐えるか逃げるか良く考えましょう。
■ まとめ
結論としては、いじめ被害では「逃げる」「相談する」ことが一番良い選択だと思います。何故かというと、いじめられている中高生の立場は物凄く弱いからです。不安で怯えてオドオドしてる人が間違いのない選択をするのは現実的に考えても非常に難しいわけです。いじめられていると不安で相談することすら出来ない人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら周りに相談してもマトモに話を聞いてくれないのではないか?と考えるかも知れません。ですが、教師や親でも近所に住んでいる人でも、親戚でも、知り合いでも誰でもいいので思い切って相談しないと「いじめ」は終わることはありません。なのでAさんがダメならBさん。BさんがダメならCさん。Dさん。Eさん・・・と誰かが助けてくれるまで延々と続ける必要があります。
ここで勘違いして欲しくないのは、助けてくれる人は面倒くさそうに嫌々あなたの事を助けようとしている訳ではなくて、本当に心の底から助けたいと思ってくれている事です。
この時、自分に構わないで欲しいと心を閉ざしてしまえば助けてもらえなくなります。
自分の力では解決できない状態にいるあなたは、何としても助けてくれる人に頼らないといけません。今後どうしたらいいかなどの方針を自分の頭の中だけで考えても殆どの場合は上手くいかないので思い切って詳しい人に相談するのです。
「自分は今こういう状況で困っています。どうすればいいでしょうか?」
このように手当たり次第に周りに「助けてくれ」と言い続ければいいのです。(周りの人に言いにくければネットでも構いません)この相談を沢山の人にすれば、その中には必ずあなたのことを本気で助けようと答えてくれる親切な人がいるはずです。
死にたいと少しでも思ったら「逃げる」か誰かに「相談」しましょう。
このやり方で最悪の状態からは抜け出すことが出来ます。
※ブログを作ってます。(noteの記事と似たような内容ですが)↓
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3. いじめられていることを隠すのは何故か?
■ いじめ加害者は被害者のことを何とも思っていない
基本的に「いじめ」は加害側がのめり込んでいく性質があるため長期間続き、次第に酷くなっていく傾向があります。
いじめられている被害者は、いずれ加害側が悪いことをしていると、そのうち気付いてくれるのではないか?そして、反省してくれて「いじめ」を止めてくれるのではないか?と一方的に期待します。
しかし、いじめる側はのめり込んだ状態にあるので、そう簡単に止めるわけがありません。
このような被害者による加害者への根拠のない期待や勘違いは多くの「いじめ問題」や「いじめ自殺」にみられるものです。
・いじめられている被害者は→もうすぐ「いじめ」が終わると根拠もなく期待している
・いじめをする加害者は→あの手この手でいじめ抜いてやろうと計画している
被害者は「彼らはきっと反省していじめを止めてくれるに違いない・・・」と期待する事のバカバカしさに気付かないといけません。
■ 被害者は いじめを隠すことで自分の心を守っている
そして、悲しいことに親や教師に「いじめられていること」を言い出せなくなってしまう問題もあります。一人で解決したくなったり、いじめられている事を周りには隠しておきたい気持ちになるのです。
おそらく、被害者の心境としては「いじめられるような情けない奴」だと思われたくないのでしょう。誰が見てもいじめられているのに、不思議なことに本人はいじめられていないような振る舞いを無理にしようとします。
酷い「いじめ」に遭っていることを人に伝えるには、自分の中で「いじめ被害」に対して真剣に向き合わないといけないので苦痛なのです。
それはどういう事かというと、壮絶な「いじめ」の内容を人に言い出すには、絶望感、虚しさ、情けなさ、惨めさの感情が伴うからです。
いじめられている事を周りに隠している間はサンドバック状態で心を殺し、ひたすら学校で「いじめ」に耐えればいいのですが、親や教師に自分がいじめられている事を伝えた瞬間に、
「学校でいじめられていたマヌケで情けない奴」という烙印を押されるわけです。いじめられている側からすると、そのことが死ぬほど苦痛に感じてしまうのです。
分かり易く言えば、酷い「いじめ」に遭っているにも関わらず、当然、自分はいじめられていると知っていながらも親や教師が介入しない限りは、まだ正式に「いじめ」だとは判定されていないような感じと言っても良いでしょうか。他の人からすれば信じられない事だと思うでしょうが被害者の頭の中では追い詰められて正常な判断が出来なくなっています。
いじめを隠そうとする理由の一つには、もうすぐ「いじめ」が終わって普通の日常が戻ってくるに違いないという期待があるのかもしれません。
被害者はいじめられているのを隠すことでギリギリ自尊心を保っているのですが、「学校でいじめられているマヌケな奴」という自分になってしまうのだけは嫌だと周りに話すことを恐れているのです。
いじめられている人は恐怖心やストレスなどもあって変化を嫌います。
他の理由としては加害者側から「親や教師に言うともっと酷い目にあわせるぞ!」「俺の親はヤクザだ!」と脅されて言い出せなくない事もあるかも知れません。
● いじめを隠したくなった時の考え方
・ いじめ被害を周りに話すと情けない自分と向き合わないといけないので、隠したくなる気持ちも分からなくはないですが、隠したところで2つめの記事に書いたように「よほどの幸運」などは都合よく来ませんので、「逃げる」か「相談する」かしない限りは「いじめ」による苦しみは続いていきます。
・ 大抵の場合は学校を卒業する(運が良ければクラス替え)頃に加害者側も人生の次の段階に行かないといけなくなるので、ようやく長かった「いじめ」行為をやめることになります。言い換えれば加害者が「いじめ」から卒業したということになります。
・ 「逃げる」か「相談する」など被害者が何も行動しなければ大抵の場合は卒業まで「いじめ」が続きます。いじめに耐え抜いた所で被害者には得るものは何もありません。むしろ心の傷を負ってしまい。いじめ後の数年間はフラッシュバックなどで苦しまないといけなくなる可能性が高いと思います。もしくは無気力になったりしてその後の人生で良い事は一つもないのです。
(どれだけの後遺症があるかはその人の性格にもよりますが)
・ 「心の傷」という面から考えても、いじめを隠すよりは少しの痛み(情けなさ)には耐えて「逃げる」か「相談する」選択をする方が長い目で見ると軽傷で済み上手くいきます。
・ 卒業まで徹底的にいじめられるよりは「逃げる」か「相談する」方が絶対に「いじめ後」の再スタートが上手くいきます。そして再スタートは早ければ早いほど良いのです。
・ 逆に卒業まで徹底的にいじめられた場合は、後から本人が再スタートの努力をしても「心の傷」が障害になって苦労する可能性があります。(全員がそうだと言ってるわけではありません)現実では被害者が立ち止まってもかき苦しんでる間にも他の人達は順調に自分の人生を進めていきます。
・ 被害者は加害者に気をつかう必要はありません。あなた自身が充実した人生を送り、夢や目標を叶えるために努力する生き方をしないといけないのです。「いじめ」を隠すという事は自分の人生を諦めたのと同じです。
■ 「いじめ」加害者の特徴を分析。そこから得られるものは?
実は、いじめ加害者は頭がいいのではないだろうでしょうか?
(狡猾という意味で)
いじめられた側の立場からすると腹立たしくて不愉快なことですが、少し冷静になって加害者のことを考察してみましょう。
「いじめ」の残虐性は一旦置いておいて、冷静に分析すると殆どの場合はいじめる側の方があらゆる面で能力が上回っていることに気付くと思います。
これは勉強が出来るという話ではなく、現実世界を生き抜いていく力。逞しさや人間力みたいなものです。
いじめる側の特徴
・コミュニケーション能力が高い。
(臨機応変に良い人を演じることが出来る)
・図々しいため人生のあらゆる場面でひるまない。
・つらくても弱音を吐かない。
・勝つことへの執念が凄まじい。
このような特徴があると思います。人をいじめるくらいだから負けたくない気持ちが人一倍強いので、よっぽど道を踏み外して犯罪者にでもならない限り、人生で大きく失敗することはありません。
例えばの話ですが、いじめに遭って色々と拗らせてしまい数年後に引きこもり、うつ状態になった人がいたとします。(いじめられた側からすると本当に許せませんが・・・)
でも、一方のいじめた加害側は図々しいですから引きこもりや鬱になることは99%ありません。
■ ありそうな話
ここからは私が勝手に想像した作り話です。実際にこういう事も現実にあり得るのではないかというケースを考えてみました。
学校でのいじめから数年経ちました・・・
目の前に値段の高そうなデカい車があります。どうやら「いじめ」の加害者たちが乗っている車のようです。
いじめた側は行動力があるので金持ちが乗るような高級車というわけではないですが、それなりの価格のデカい車を乗り回しています。
乗ってる車でも他の人に負けたくありませんから、出来るだけデカい車でデザインの方向性やカスタムも「強さ」や「ワルさ」をアピールしています。一瞬で相手をビビらせる「威圧感」を重視しているのです。
でも、それは企業の経営者が乗るような高級車ではありません。方向性が違うのです。高級車の優雅さみたいなのは不要で彼らはひたすら「強さ」を求めているのです。さすがに高級車は買えないので仕方がありません。
では、いじめられた側はどうでしょうか?
これは本当に悲しいことですが、最悪の場合はうつ状態になって引きこもって外出しなかったり、たまに外出するとしても自転車、原付バイクくらいです。もしかしたら親の車を借りることもあるかも知れません。
(別に乗り物で人の価値が決まるわけではありませんが)
しかし、いじめた側はそれなりの良い車に乗っていますから、バリバリ働いて収入を得ています。
一方、いじめられた側は引きこもっていますので働いていません。(たまに短期バイトくらいはするかも知れませんが)
一日の殆どを自室で過ごすため不安になることも多く、少しずつ現実感覚を失っていきます。一生懸命にバリバリ働くぞ!という気概もないのです。
さらに数年が経ちました・・・
いじめられた側は「いじめ」→「不登校」→「引きこもり」→「不安」→「うつ状態」→「自殺願望」とどんどん状況が悪化していきます。もう何をやっても上手くいきません。
逆に加害者側はいじめたことなど殆ど忘れてしまって充実した人生を送っています。
いじめをした記憶は今となっては「俺も昔はワルだったなぁ・・」と都合良く美化されています。いわゆる武勇伝ですね。
しかし、いじめた側はバリバリ働いて会社でも責任のあるポストについて仕事も遊びも充実。結婚して(なぜか美人の奥さん)子供をつくり、新築の家を建てました。
休みの日に家族みんなで庭でBBQ(バーベキュー)をして楽しんでいます。
記念撮影でパチリ。テレビのコマーシャルでありそうな「幸せ家族」みたいな感じです。
では、いじめられた側は同じ時間に何をして過ごしているのでしょうか?
もしかしたら、薄暗い部屋に引きこもって人生を悲観して自殺の方法などをネットで検索しているかも知れないのです。
この話は私が適当に考えたフィクションですが、これに近いことが現実にあっても別に不思議ではない気がします。
※女性の場合は状況を置き換えて考えてみてください。
ある人は人生で多くのものを得て、また別の人は何も得られなかった・・・という事になってくるのです。
恐ろしい話ですが、これが現実なんですね。私たちに与えられた時間は平等なので、結局どんな行動をするかによって結果が決まってきます。
行動しなければ何も得られず、行動すれば何かが得られる。
作り話の中では、いじめ加害者はひたすら行動したということです。
■ いじめられて人生上手くいかなかった人の解決策
いじめられたものの運が良く人生メチャクチャにされずに済んだ人や、現在いじめで苦しんでいる人にも対応している内容です。
作り話とはいえ散々いじめた加害者側といじめられた被害者側を比較しておきながら矛盾するような事を言いますが・・・。
・過去のことは忘れて自分の人生を生きよう。
過ぎ去った時間は二度と戻ってこないので、苦しんで過ごした時間のことは忘れてしまいましょう。もちろん仕返しをしようとは考えないで下さい。暴力に暴力で返しても、そこからは何も生まれません。
何とかして、自分の人生を意味のあるものにして下さい。
・今を生きることに集中しよう
いじめてきた側のように人生でやらなければいけない事は何がなんでもやる・・くらいの強い気持ちを持ちましょう。
そして、ひたすら「今ここ」に集中する事です。
不安になっても「今の自分に何が出来るのか?」それだけを意識すればいいのです。
・未来に向かって動き出そう
あなたは、いじめ被害を乗り越えて「これからどうするのか?」を今すぐ考えなければいけません。
自分は何がしたいのか?
何をしたら楽しいのか?
どんなことに幸せを感じるのか?
どんな時に充実感を得られるのか?
何に熱中したいのか?
何をしないとマズいのか?
何をした方がいいのか?
何をしてみたいのか?
自分の心の声に耳を傾けて下さい。
大きな目標でも現実離れした夢でも構いません。やってみたい事をノートに書き出してみましょう。
※ブログを作っています。(noteの記事と似たような内容ですが)↓
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