餡かけカツ丼に溺れちゃう!!〜東三国 若水〜
昨年にオムラ(町中華のオムライスをオムラと呼称する)を大阪で食べるならと調べていたところ、Googleマップから強い光を感じた店があった。
その店は東三国にある若水。
若水情報を大阪のパートナーに伝えたところ早々に訪問し、以降度々通うようになっていた。(ズルい)
オムラよりも熱いメニューの報告を受けていたが、先月、とんでもないカツ丼の写真が送られてきて俄然気になった。GW帰省もあり、カツ丼の確認に向かった。
◼️スター路線の割に降車しない駅、東三国
東三国駅は淀川区にあり、淀川と神崎川に挟まれている。しかも、大阪地下鉄の大動脈である、御堂筋線沿線駅なので相当なスター路線だが、新大阪と江坂の谷間でスポッと抜け落ちている。
新大阪の隣りなのにおそらく乗降者数は雲泥の差。
神崎川を越えると江坂駅。江坂は成功した側のベッドタウン。かつては東急ハンズの大阪一号店もあったので、洒落た街でもある。
ちなみに江坂は吹田市になり、大阪の北摂エリアになるため、一気にハイソになる。
元々東三国は工場が多いエリアだったのが、バブル崩壊で閉鎖され、跡地に住宅やマンションが建設されたようだ。しかし、所謂ベッドタウンではなく、新大阪も近いので会社や飲食店も混在する。
なんとも不思議で雑多な街である。
私は大阪市内ど真ん中で生まれ育ったせいか、淀川を越えるというのが昔からなんとも言えない気持ちになる。川を越えて知らない街を訪れることに、なんだか背筋がのびる。そして淀川を境に地元を離れるというおセンチさが混在するのだ。
そして、今回おそらく初めて?御堂筋線東三国駅を降りた。
◼️東三国の若水
パートナーと合流して若水に向かう。
駅を降りると、ほんのりいなたさが漂う街の空気感がなんだか安心する。
飲食店も静かに活気があり、市内中心部とは違い目に余るほどの喧騒もなく、多少の猥雑さもほどがいい。
東三国駅5番出口から徒歩2分、若水に到着!
ちょうど、前に2人組が入店されて満席に。
待ちながら店先で今日のフォーメーションを考える。
ふと、店内を見ると、オムラのサーブが見えた。なんともボリューミーで美味しそう!
しかし!今日は例のアレとソレ、そしてコレコレでとフォーメーションを立てていたので、オムラは断念した。
こんな葛藤をしながらも、程なく入店。
店内は奥が厨房とカウンター、手間がテーブル席になっており、カウンターだと厨房の様子をツマミに飲むこともできる。
今回はテーブル席で若水パーティーをスタート。
先ずは瓶ビール、餃子、ハルマキ。そして、食べたかった若水名物のから揚げ玉子を注文。
珍しくハルマキを頼んだのは、久々に関西の柔らかいハルマキが食べたかったからだ。
具が甘くて、この甘さがなんだか懐かしい。。
餃子は焼き目浅いけど、餡がうまい!
から揚げがとんでもなくおいしい!!ガリっと感強めで、クリスプ好きにはたまらない!
玉子はあっさり薄塩でから揚げとのバランスがとてもよい。
もっと美味しい食べ方ないかなと、ふとから揚げに玉子のっけてがぶり!おいしい〜!!
米がないので、玉子がやや持て余していたところが、とてもいい仕事をしている!さすが親子!
すでにビールもガンガン進んでいるが、ここからが御大の登場となる!(そしてチューハイプレーンに切り替え)
◼️これが若水のカツ丼だ!!
すでに胃袋も心も満足していたが、憧れていたカツ丼を食べずに帰れるものか!
前菜の余韻と残ビールを計算しつつ、とてもいいタイミングでカツ丼がきた!
サクサクのカツに中華餡かけがたっぷり!!餡の煌めきも美しく、真ん中に横たわるカツがなんとまあ大胆な!やんちゃなカツ丼を愛でたあと、いざ実食!!
ハルマキと同じく、かなり出汁の効いた甘めの中華餡がめちゃくちゃおいしい!カツもサクサク!
餡の具材の白菜もいい!!
「あぁ〜。。おいしい。。めっちゃおいしい。。」
こればかり言いながらカツ丼に食らいつく。
甘めの餡は関西ならではなので、やっぱり落ち着くが、このまま走り抜けるのも勿体ない。
そこで、卓上にあるお酢、一味、辣油で味変!
お酢と一味で試すとこれがいい!!味がくっきりする。お酢と辣油だと、さらにエッジが効く。
私はお酢と一味のほうが好み。
他県の方からすると甘すぎると思うかもなので、味変で調整をおすすめする。
さらに、カツ丼に付くスープがびっくりするくらいおいしい!胡麻油が効いてるスープなんて初めてで、コクがすごい。。
「おいしかった〜!!」
私はアミラーゼが多く、直ぐに餡がシャバシャバになるのだが、シェアしたのでお茶碗によそいつつ、食べたからか、最後まで餡を楽しめたのもうれしかった!
◼️再訪を心に決めて。。
初めての若水はほんとに美味しかったし、今回のフォーメーションも大正解だった。
接客も心地よく、素晴らしいお店だ。
東三国も考えたら新大阪から1駅なので、大阪旅行の方も気軽に寄れる。今回帰りも寄りたかったが連日の暴飲暴食につき、カツ丼カマゲンを諦めてしまった、、無念、、
旅だとどうしてもメジャーどころに目線がいくと思うが、その土地の食文化は意外と普段食べてるものの方が違いがよくわかる。
コナモンもわかるが、そうじゃない大阪の醍醐味もある。
余談だが、新大阪駅周辺エリアは広域で見ると、南方などもいい酒場が多い。
そして、淀川区・東淀川区はなんだかいなたくて、市内中心部とはまた違う空気を感じると、大阪を離れてからわかるようになった。
下町といえばそれまでなのだが、やはり淀川を抱えているからか、なんだか自分はちっぽけだがそれでいい、みたいな。許される感じというか。
あまりうまく形容できないが、こればかりは街と対峙して感じてほしい。
そして、今度は若水と実はもう一軒気になる町中華(オムラ)があるので、そちらともハシゴしたい!