37年の孤独 ~ゴッホが描いた心の風景
ゴッホの絵画は、国内外の美術館でいくつも見てきました。彼は37歳で亡くなりますが、最期の3年間に描かれた絵は、どの作品からも凄いパワーを感じます。何とも言えない強い"何か"を。私にはこれが一体何なのかが分かりませんでした。
今回、原田マハのゴッホ本を読んでみて、その"何か"が彼の強烈な「孤独感」からくるものだと感じました。母親からも愛されず、人付き合いも下手で、世間からも認められない。彼の作品に感じる得体の知れないエネルギーは「孤独が生み出す心の叫び」なのかも知れません。