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NAVA管理中のちょっとしたコト

お久しぶりの投稿です👶🍼
あかちゃんまんです!!

今回はNAVA管理中のちょっとしたできごとをまとめてみました。
皆さまの日々の診療の役に立てますと幸いです☺️🙌

目次

①トレンドを使いこなそう
②Ediカテーテルは何を見ているの?
③グラフィック波形がなんかおかしい

NAVAの基礎的なことに関してはコチラ☝

①トレンドを使いこなそう


トレンドはグラフィック画面左のタスクバーのトレンドから入ることが出来ます。

何かおかしいな?not doing well
少し辛そう?なんでだろう?
なんでEdi peakやminimumが上がってるんだろう?

と思ったことはありませんか??
そんな時はトレンド画面を見てみましょう‼️💪

トレンド画面(図1)

これはトレンド画面(図1)になります。
緑の縦線を境にEdi値(ピンクの線)のベースが上がっているのがわかるかと思います。

診療録から、このタイミングで行なっているケアを見てみると
・腹臥位にした
・頭交をした
などが分かりました。
しかし、リーク量が特別上がった印象はありません。(トレンドでも変化なし)

それではなんだったのか?
今回に関しては、バックアップ%が減っていることからドプラム®(呼吸賦活薬)が赤ちゃんに行き届いたタイミングであろうとの判断となりました。

このように、なぜ?何か赤ちゃんにとって変なことをしてしまったのでは…と自分を責めてしまう看護師さんもいるのでは無いでしょうか💦
しかし、今回は看護師さんのケアに問題はありませんでした‼️

NAVAのトレンドから赤ちゃんの状態や情報を得る、
ケアのストレス度合いなどを後から確認できる、
アクシデントやインシデントを防ぐ点でトレンドは有効かもしれませんね🥺🙌

グラフィック画面1番右中央の緑◁---☜ボタンを押すと15分間のaverageも表示されます!!
ケアの前後で確認してみるのも良きかも知れませんね🙆‍♂️

②Ediカテーテルは何を見てるの?

トラブル対応についてはコチラ☝

Ediカテーテル画面。
申し送りや呼吸器ラウンドで何となく見ているけど、どんな情報が得られるの?
と思ったことありませんか?

そんな時にはここも見てほしい!!という物をいくつかご紹介します👏

1つ目

カテーテルが深過ぎる(図2)

Ediカテーテル位置画面になります。(図2)
ピンクの強調ポイント○が上にシフトしてるのがわかるかと思います。
これはEdiカテーテルが深いことを意味します。
ECG波形を見てもわかる通り少し波形がおかしいですよね🤭

これはレントゲンを撮ってみると…

Ediカテーテルが胃壁に当たりループするかのように入っていました。
少し引き抜いて、胃残の性状などの確認が必要ですね。

2つ目

Ediカテーテルの寿命?(図3)

これは見てわかる通り、ECG波形が断続的になっています。
これは寿命のサイン?でしょうか。
Ediカテーテルを挿入してから1週間以上経っていれば入れ替えることをオススメします。
ミルク中のみの場合は、ミルクによる干渉の可能性があります。
Ediカテーテルも安くないですし、痛みを伴うケアになりますので、医師や看護師さんと相談してみるといいかもしれませんね☺️👏

3つ目

tonic burst(図4)

これはEdiの波形だけを見ればminimumが上がっている?
ということは、
PEEPをあげる?フィッティング?プロングが折れてる?
となるかもしれませんが
Ediカテーテル画面を確認すると雑音が混入してるのがわかるかと思います。(図4)

これは雑音混入によるtonic burstになります。
有効なEdi値(Edi peak - minimum)が得られず、同調しないなどのトラブルが起きます💦

ハム雑音が混入した時と同じ対応を取るのが良いでしょう。

突然のEdi minimum上昇は、安易にPEEPを上げたり、Ediカテーテルを入れ替えるのではなく、1度Ediカテーテル画面を確認することをオススメいたします👶🙌

(tonic burst:引用)
Beck J et al:Pediatr Res 70(60);607-613.2011

臨床工学技士は、
NICU環境における雑音対策に関して専門性を存分に発揮できると思いますし、チーム医療における役割は大きいと思います☺️👏

(引用)Clinical Engineering;34(6).2023

Ediカテーテル画面からわかる情報について3つをご紹介しました!!
これらのようにEdiカテーテル画面を見ることで得られる情報はいくつかあります。
安易にEdiカテーテルを入れ替えるのではなく、得られる情報から判断してNAVAに活用してみてください☺️🙌

③グラフィック波形がちょっとおかしい?

グラフィック画面からわかる情報はたくさんありますが、
見過ごされるトラブルもあります💦
その1つがこちら

PEEP層などでのギザギザ(図5)

気道内圧波形のPEEP層でギザギザしてる波形があるのがわかるかと思います。
これの原因はSERVO内部の空気配管の圧を調整してる部品のトラブルでした😭🙏

すぐに他のSERVOに変更して、点検してもらうことをオススメいたします😢🙏

このような形でアラームとしては発生しないけどなんかおかしい??は起こっています。
それを見つけられるのは医療機器の専門家、臨床工学技士かもしれませんね‼️

しかし、ハイテクな機械があるとそれにばかり意識や目が行きがちですが、
"臨床"工学技士として機械ばかりに目を向けず、赤ちゃんの状態を見て総合的に判断することをオススメします👶🍼

【NAVAについて振り返りたい方向け】

NAVAの導入編に関してはコチラ☝

いかがだったでしょうか??
日々のNAVA管理中のちょっとした疑問が解決しますと幸いです😳🙌
コメントお待ちしております☺️🙌

あかちゃんまん👶🍼

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