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2024.10.7 『祖母姫、ロンドンへ行く』を読んで思うこと

元留学エージェントであり留学経験者の私が、先日読んだ、ロンドン旅行記『祖母姫、ロンドンへ行く』(小学館 2023.4)から感じたことを今日は綴ります。もう1年以上前の発行ではありますが、この本、とてもおもしろかった!チャプターが細かく分かれていて読書初心者にも、そして、ロンドンに馴染みがない人にも、読みやすい構成になっていました。ネタバレしないように気をつけます。


イギリス人のイメージが変わる!

北米やオセアニアに比べると、ヨーロッパ人は冷たい、というのが留学エージェントでお客様に説明をする場合の定説です。例えばホームステイする場合にも、イギリス人はビジネスライクだから、過度な期待はしないように。そんなことをお客様に、私は言葉を選んでお伝えしてきました。

この本に出てくるイギリス人は、著者の知り合いか、ホテルやデパートの人ばかりではありますが、みんな心遣いがすごいなー、と感心しました。どのホテルに泊まったかは書かれていませんが豪華なホテルと推察し、そのため、かもしれませんが、ドアマン、フロント、レストランスタッフ、バトラーみんながみんな素晴らしいホスピタリティ。日本のホスピタリティが最高だという声もありますが、この本の中のホテルスタッフは一様に対応がグレートでした。

おばあちゃんのバイタリティすごい!

本のタイトルにもある祖母姫は、著者のおばあちゃんです。ロンドン旅行時は、認知症も始まっている80代。そうとは思えない、食や買い物への意欲、バイタリティがすごかった!今から大分前の話のようなのでまだ人生100年時代とも言われてない時だと思うのですが、そんな中この行動力とパワフルな精神に脱帽です。自分が同じくらいの年代になった時、同じようなエネルギーがあるか甚だ疑わしいです。

やっぱり海外には、実際に行くべし!

語学習得のために海外に行くのが、よくある理由だった一昔前。最近はスマホの普及やオンラインレッスンが充実してきたこともあり、わざわざ海外に行くことないよね、という考えも特に若者の間では広がっています。

英語スキルを身に付けたいだけなら、それもありかもしれません。でもこの本を読んで改めて思ったこと、それは、グローバル人材になりたいのであれば、やっぱり海外に実際行くべき!ということです。英語ができるからってグローバル人材になるわけではありません。異文化、特に食や匂いや人との触れ合いから得られるものは、その場にいかなければ体験/習得できません。

Take off!

最後に

その土地への理解は知識だけでなく、色々な体験こそが大きく影響するものだと私は考えています。食べ物のポーションや味や周りの人の心遣い、交通機関の時刻の緩さや夜出歩く時の雰囲気、英語で必死に伝えようとするコミュニケーションの大変さ、そういうもの全ての経験が貴重で、記憶に残っていきます。というのは、元留学エージェントとしての見解です。

グローバル教育に関しては日々思うことがあるので、また別の機会にいろいろと綴っていく予定です。

この本を読んでロンドン旅行の擬似体験ができたと同時に、私だけの新しい体験を得るために、またどこかへ行ってみたくなりました。

あぁ楽しかった!

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