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チャリティーランに参加する
アメリカに来て初めてちょっとしたランニングの大会に参加した。こういったランニングの大会で日本とは違うなと思う点は、病院や患者団体が企画し、大々的に寄付を募っているチャリティーランが多い事だ。今回参加した2024 Mass General Cancer Center Eversource 5K Run-Walkは地元の電力会社と病院が主催し、川沿いの5キロを走る大会である。
日頃ジムに通っているため運動不足とまではいかないが、走り込みはしていないため、今は5キロぐらいの軽めの距離が丁度良い。こういったチャリティーランに出場するためには参加登録料とは別に、自分で額を決める寄付が必要となる。
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またチャリティーランらしく、大会会場の広場には、メッセージボードが設置され、何のために、誰のために走るのかというのを貼り付ける事ができる。
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大会のオープニングセレモニーでは主催者の病院関係者から、集まった寄付に対するお礼と、その寄付がどういった事に使われるかという説明、そして癌治療を行なって完治した患者さんの体験談などがあり、何というか、感情に訴えるあるいは感情を表現する事が優先されるextravertな文化らしいなと改めて感じた。また、スピーチで、普段耳にしない細胞治療(もっと具体的にはCAR-T therapy)の様な、やや専門的な言葉が市井の人へ届けられるのはとっても良い機会だと感じた。
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さて、大会自体は大規模なマラソン大会という訳ではないので、スタートもスムーズ。一応スタート地点にペースを示すサインポールはあったが、係の人も「ペースの表示関係なくどんどん前に詰めてー」ということだったので、適当に前の方からスタート。この辺のアバウトさが楽で良い。走りは無理のないペースだったので、気分良く完走できた。
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こじんまりとしたチャリティーランだった事もあり、ゴールした瞬間に「(自分の名前)、今ゴールしました!」と自分の名前がアナウンスされたのは、ちょっと嬉しかった。タイムは20分前半で久々の走りとしてはまあこんなもんかなとw。
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今回の大会では1M USDが集まったらしい。日本でも自治体のマラソン大会など、こういったチャリティー企画ともっと結びつけても良い気がするのだが、やっぱりこういったチャリティーランが成り立つのって、寄付の文化が根付いているから可能なのだろうか?こういった文化的な背景からくるお金の集まり方って、他のビジネスの国ごとの成否にも影響を及ぼしていそうだなと少し感じた日曜日の午前でした。
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