あの満天の星空を抱きしめて
あの頃。
コギャルブームを少し過ぎて、今ほどではないけれどプリクラに申し訳程度の盛る機能がつき始めたあの頃。
ラルフローレンのカーディガンを羽織り紺のハイソックスを履いて、髪の毛を少し巻けばそれなりに見えた、そんな時代の女子高生だった頃。
毎日毎日、私は燻っていた。
学校に行けば友達はいたし、バイトもしてそれなりに自由になるお金も出来たのに。
何かが足りなかった。ずっとどこか満たされずにいた。
思春期特有のそれ、と言ってしまえばそれだけなのだけど
それにしたってあの焦燥感